Column

トイレの床はタイルがおすすめ!タイルを使うメリットとポイント

トイレの床はタイルがおすすめ!タイルを使うメリットとポイント


トイレは汚れや臭いが気になる場所。使う頻度が高い部分だからこそ、おしゃれかつ清潔に保ちたいものですよね。中でもトイレの床は水や汚れがはねやすく、掃除がしやすい素材にしたいところ。

そこで今回は、トイレのおしゃれと清潔さを両立させる床材・タイルのメリット・デメリットについてご紹介します。また、後半ではトイレのタイルに効果的な掃除の方法も解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
 

トイレの床にタイルを使うメリット

トイレの床はタイルがおすすめ!タイルを使うメリットとポイント


トイレの床にはタイルがおすすめとお話ししましたが、具体的にどのような点がトイレに適しているのでしょうか。まずは、トイレの床にタイルを使うメリットについて見ていきましょう。

水に強くてメンテナンスがしやすい
タイルを使う1つ目のメリットは、耐水性があって日頃の掃除がしやすいという点。冒頭でもお話ししましたが、トイレは水や汚れが飛び散りやすいため、床も頻繁に掃除する必要があります。

耐水性が低い床材だとはねた水や汚れが染み込んでしまいますが、タイルであれば水分を弾くため、表面をモップなどで拭き取って簡単に汚れを落とすことが可能。トイレに排水溝が設置されている物件であれば、床を水で一気に洗い流してしまうこともできるため、日々のメンテナンスが楽なのです。

耐久性が高く傷がつきにくい
タイルはフローリングなどに比べ、耐久性が高い点も特徴。特に磁器タイルやセラミックタイルの耐久性は優れており、スマートフォンや本などを落としてしまっても、床が傷つくことはほとんどありません。仮に表面が割れてしまったとしても、割れた箇所だけタイルを交換すればOK。引っ掻き傷や擦り傷もつきにくいので、ランニングコストを抑えられる素材と言えるでしょう。

高級感がありデザイン性に優れている
タイルを床に使うことで、独特の高級感を出すこともできます。大理石調のタイルを使えば、高級ホテルのようなラグジュアリーな空間を演出することも可能。最近ではデザインのバリエーションも増えており、上手く配置すれば個性的なデザインも実現できるでしょう。

このようにタイルは、トイレの床材として機能面・デザイン面の両方でメリットがあると言えるのです。
 

トイレの床にタイルを使うデメリット

トイレの床はタイルがおすすめ!タイルを使うメリットとポイント


当然のことながら、タイルを使うのはメリットばかりではありません。続いては、トイレの床にタイルを使うデメリットについても見ていきましょう。

他の床材よりも施工コストが高め
トイレの床をタイルにする上で、大きなデメリットと言えるのがコストの高さです。一気に張ることができるクッションフロアなどと比べ、タイルは1枚1枚丁寧に張っていく必要があります。職人による手作業が基本となるため、どうしても工事費が高くなりがちなのです。

冬場は表面が冷たくなる
タイルは表面が冷たくなりやすいため、冬場はヒートショックなどに注意が必要。足の冷えが気になる場合にはスリッパを利用したり、小型ストーブを設置したりといった対策がおすすめです。逆に夏場は床がひんやりとするので、快適に利用できるというメリットになります。

目地に汚れがつきやすい
タイルそのものは汚れがつきにくいのですが、タイル同士の間にある目地は水や汚れが染み込みやすくなっています。放っておくとカビが生えてしまうため、こまめな掃除が欠かせません。これを防ぐためには、目地が狭いタイプのタイルを使用するのがおすすめ。また、グレーやダークブラウンといったカラーのタイルを使えば、目地の汚れが目立ちにくくなります。
 

トイレの床に使えるタイルの種類

トイレにタイルを使うメリット・デメリットをご紹介してきましたが、タイルにもさまざまな種類があります。ここでは、トイレの床に適しているタイルの種類をご紹介します。

せっ器タイル
せっ器タイルとは、粘土や長石などの素材を1,200℃前後で焼いて作るタイルのこと。磁器タイルほどではありませんが耐水性が高いため、トイレの床にも適しています。釉薬(ゆうやく)と呼ばれるガラス質の薬剤を塗って焼いたものは、表面に艶があるのが特徴です。

磁器タイル
石英・長石・粘土などの素材を1,200〜1,350℃という高温で焼いて作るのが磁器タイルです。吸水率は1%以下と言われており、優れた耐水性と耐久性を誇るため、トイレを含む水回りに適しているとされます。こちらも釉薬を塗って焼いたものは艶があるのが特徴です。

フロアタイル
最後にご紹介するフロアタイルは、塩ビ素材を用いた「タイル風」の床材。デザインのバリエーションが豊富で、空間に合わせて自由に選べるのがメリットです。石目調や木目調といったものを選べば、見た目は本物そっくりの質感を楽しむことができます。コストも安価なので、予算が限られている場合はおすすめの素材。しかし、せっ器タイルや磁器タイルに比べると耐久性・耐水性が劣る点は要注意です。
 

タイルの床におすすめな掃除法とは?

トイレの床はタイルがおすすめ!タイルを使うメリットとポイント


トイレの床をタイルにした場合、こまめな掃除が欠かせないというのは先ほどご紹介した通り。続いては、タイルの床におすすめの掃除法について解説していきます。

表面は拭き掃除でOK
水や汚れのはねが気になる表面は、さっと水拭きすれば十分に汚れが落ちます。タイルは耐水性の高い素材ですので、多少濡れてしまっても問題ありません。臭いや汚れがしつこい時には、市販のトイレクリーナーで拭き取るようにしましょう。

目地の掃除は塩素系漂白剤を使用する
日常の掃除は水拭きで十分ですが、目地の汚れが気になる時は塩素系漂白剤を使って掃除をします。簡単な手順は次の通りです。

 1. 汚れている場所に塩素系漂白剤を吹き付ける
 2. 10分程度放置して洗剤を染み込ませる
 3. ブラシでこすって汚れを落とす
 4. トイレットペーパーと雑巾で洗剤を拭き取る

なお、塩素系漂白剤は毒性が強いため、掃除する際には必ず換気扇を回します。トイレに窓がある場合は、窓を開けておくとより安心。また、酸性洗剤やクレンザーは目地やタイルを傷つける可能性があるのでおすすめしません。
 

まとめ

今回は、トイレの床材としておすすめなタイルのメリット・デメリットや種類、掃除法について解説してきました。以前は古臭いイメージもあったトイレの床タイルですが、最近ではデザイン性の優れたものも多く販売されており、こだわりのある空間を作るにももってこいの素材となっています。

トイレの雰囲気を刷新したいと考えているなら、タイルを使ったリノベーションにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。