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ステンレスに特別な思い入れを持つ「クリナップ」のキッチン

ステンレスに特別な思い入れを持つ「クリナップ」のキッチン

大手住宅設備メーカー「クリナップ」の創業は1949年、ルーツは座卓を手がけていた個人商店にまでさかのぼることができます。現在の社名となったのは1983年ですがクリナップが商標登録されたのは1961年のこと、長い歴史がある会社です。

そして流し台や洗面化粧台、浴槽と手がける品目を広げてきたのですが、特徴はステンレスに強いこだわりを持っていることです。ワークトップには人大など今どきの素材も用意されていますが、上位シリーズの骨組みにはステンレスが用いられているところにも、こだわりがうかがえます。それではキッチンについて見て、少しくわしく見ていきましょう。
 
(参考:クリナップ 「沿革」cleanup.jp/company/history.shtml)

なぜクリナップ=ステンレスなのか?

クリナップが最高級キッチンのシリーズをリニューアルし「セントロ」を発表したのは2018年のことでした。それ以前の名称は「S.S.」、ステンレススチールを強く思わせるものが与えられていたのです。

なぜならステンレスは丈夫でさびにくく、汚れや臭いも付きにくい素材でキッチンに最適だとクリナップは考えているから。高級腕時計にも使われていることでも分かる通り、独特の存在感や高級感も備えています。

これがクリナップがステンレスにこだわりを持っている理由です。1960年にステンレス製の流し台を手がけて以来、60年間にわたってのことですから筋金入りなのです。

最上位「セントロ」のみの魅力的な仕様

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システムキッチンの最上位シリーズ「セントロ」は高級感あふれる外観だけでなく、ステンレス製の頑丈な骨組みも魅力となっています。また同じく魅力的なのがセントロのみで選ぶことができるシンクが「クラフツマンデッキシンク」、もちろんこちらもステンレス製となっています。
 

クラフツマンデッキシンク

大きめのシンクにプレートを置くことで、調理スペースを広げる工夫は他のメーカーにもありますが、セントロで選べるシンクには左側に普段はプレートを収納しておく、一段低いスペースが設けられています。これは補助的な調理スペース、水で洗い流すことができるワークトップとして使うことができますから、お料理好きの方には便利な工夫となっています。ただシンク自体がかなり大きいので、設置できる間口は限られてしまうのですが。
 

主力シリーズ「ステディア」の仕様とは


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「ステディア」はリフォームにもおすすめの主力シリーズで、セントロ同様ステンレスの骨組みが与えられています。加えて注目したいのが、ステディアとセントロで選ぶことができるワークトップです。セラミック製のものや人工大理石のもの、そしてクリナップならではの工夫がなされたステンレス製のものが用意されています。

 
セラミック製ワークトップ

クリナップが得意とするステンレス以外にも、セントロではセラミックと人工大理石を選ぶことができます。特に注目はセラミック、スペイン・コセンティーノ社が開発したもので、キズや割れ、熱、変色に強い素材となっています。セラミック製のワークトップが選べる日本のメーカーはクリナップとLIXILぐらいなので、ぜひ検討したいオプションです。

 
美コートワークトップ

ステンレスのワークトップを選んだ場合のクリナップならではのメリットは、「美コート」と特殊エンボス加工が施されていることです。美コートとはセラミック系のコーティングで、汚れが付きにくい工夫のこと。特殊エンボス加工は表面の細かなデコボコのことで、キズが付きにくい働きをしているのです。

クリナップならではの他の工夫


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他にもクリナップのキッチンには「ラクエラ」「コルティ」などがラインナップされていますが、これらで共通して選べるのがレンジフードのお手入れを楽にした工夫と、頭上の収納を使いやすくする工夫です。
 

洗エールレンジフード

面倒なレンジフードの掃除には他のメーカーも様々な工夫を行っていますが、クリナップ「洗エールレンジフード」はボタン一つで自動洗浄してくれる仕組みを持っています。トレイにお湯をセットすればファンとフィルターの両方がキレイになる、大掃除の必要がなくなるありがた
い工夫です。

 
ウォールキャビネット

収納での注目は、頭上のキャビネットの中身がワンタッチで降りてくる「ウォールキャビネット」です。高いところの収納も踏み台を使用しません。

まとめ

少々駆け足になりましたが、クリナップのキッチンの魅力について紹介しました。
他にも水音が小さい工夫やゴミが流れやすいシンクなど、ラクエラ、コルティなどにも工夫はいっぱいありますから、ぜひお近くのショールームで確かめてほしいのです。