![インテリアの新素材「デニムタイル」【リノベアイテム】](https://renovefudosan.com/images/column/4687/5e78f0cbc27cd5f47cf81da0db7bd487.jpg)
こんにちは。オシャレなリノベアイテムをこよなく愛する、編集部の福士です。
今回のピックアップアイテムは、プロが使用するオシャレ建材サイト「HAGS」から、これまでなかった"布"をタイル化した「デニムタイル」。素材の風合いをダイレクトに感じることができるアイテムです。
そんなデニムタイルのデザイン開発秘話を、マテリアルワールド・堀部さんに伺いました。
デニムをタイルに。新しい概念×デザイン力
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ファッション界の定番デニムを建材に。これまでの概念を脱ぎ捨てて、新しい建材が生まれました。
ファブリックの壁材は、驚きと温かみのある表情を見せてくれます。
ただ新しいだけじゃなく、デザイン力と、使いやすさと、ストーリー。この3つが揃っているのがマテリアルワールドのデニムタイル。
ラインナップは、古着のジーンズを再利用したユーズドデニムタイプと、ヴァージンデニム5色を使ったヴァージンデニムタイプの2ラインナップです。
新鮮な驚きと、心地よさMIXな壁
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オシャレマインドの高い、上級者向けのインテリアを見ているような気分にもなるデニムタイルですが、デニムはそもそも、ファッションとしては定番で、異素材の組み合わせも得意とするファブリック。
さらには、カウチやクッションなどにも使われていて、インテリアとしても馴染みがあります。これまで見たことのない「デニムが壁材に!」と驚きつつも、そんな身近なデニムだからこそ、安心感や居心地の良さを感じるのかもしれません。
木やアイアン、革など素材感のあるアイテムとの相性が◎
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異素材と合わせやすいデニムタイルですが、その中でも素材感のあるアイテムと合わせるとお互いが引き立て合うインテリアに仕上がります。
ヴァージンデニムとユーズドデニム
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左:ヴァージンデニム
5色を組み合わせて、絶妙なカラーコンビネーションが楽しめるタイル。5色の比率を1:1:1にすると、濃い色が強くでて印象が固くなりすぎるので、比率を変えてパッケージングしているそうです。
右:ユーズドデニム
ユーズドのデニムを使ったタイル。ポケットの痕、ウォッシュ加工の名残、ヴィンテージだけが持つ本物のデザインをそのまま活かしています。数量限定のモデルになっています。
施工のしやすさへのこだわり
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デザインだけでなく、サイズや土台となる素材にもこだりが見えます。堀部さんが度々口にするのは、「施工がしやすい」という言葉。
例えばサイズですが、一般的なスライス煉瓦や二丁掛タイルに近いサイズといった、モジュールとしては馴染みのあるサイズにしたそう。他の建材と組み合わせるときにもデザインしやすいですね。
また、芯材に使われている木は、家具の引き出しなどに使われるファルカタという軽い素材。軽いためタイルとしての施工性が高いそうです。
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土台には全て手作業で一つ一つタッカー止め(写真右:ホチキスのような止め方)をしています。サイズが合わないときには、一度タッカーを外し、木材を切って再びデニムを巻きつけると小口がきれいに隠れるそう。そうすると、出隅を揃えたり目地スペースを設けたデザイン(写真左)が可能になるということです。
品質へのこだわり
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一つひとつ手作業で、丁寧に小口側まで生地を巻き込んでいます。角の生地が重なる部分も斜めにカットされて、フラットに収まっているのが見えます。凹凸がないので、施工時にもガタガタにならない繊細さが見えます。
また、タッカー止めは全て同じ位置にされていました。ジグを使用し、品質を統一しているそうです。
裏に貼られたシールは、作業者のネームタグ。一枚一枚つけることで、品質管理を行っています。
デザイン開発の経緯
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海外経験の長い堀部さんは、もともと「本物」のリユースに意識が高く、それまでも廃材だった100%リサイクルのチーク材にデザインと使いやすさをプラス、新たな価値を生み出したウッドパネルを展開していました。
ある時、デニムを壁に装飾している写真を目にしたそう。
既製品ではないものを、現場で一つ一つ施工するのは大変だということ、もともとデニムが好きだということ、「本物」を繋いでいくという考え、それらがちょうど重なり、ウッドパネルと同様に新たなデザインと使いやすさをプラスして生まれたのがこのデニムタイルということです。
ユーズドデニムタイルの裏側
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最初は、古着屋さんに買いにいき、バラして切ってという作業をしていたそう。今は大量にまとめて購入していますが、1m2のデニムタイルを作るのに、50~60着のデニムが必要で、実際に使えるのは16~17着だそう。
大量のデニムの中にはカラージーンズやペラペラのもの、破けたものまで含んでおり、その中からタイルに適した品質のものを選び出し、さらに数枚を切り出すという作業が必要になってくるということです。
ユーズドデニムのタイルが数量限定になる、という背景はこういうことだったのです。
洋服としては役目を終えたものを、新たな価値をのせて建材として送り出す。本物が持つ価値をつないでいく。そんな思いが込められています。
さらに生まれた「端布」はモザイクタイルに
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ユーズドデニムタイプのタイルでは使えなかった小さな端切れ布をさらに有効活用し、デザインを施したのが「モザイクパッチ」。
ウッドパネルもそうですが、本物を捨てるのではなく、最後の最後までデザインして新たな役割と価値をのせて送り出すというストーリーがここにあります。
まとめ
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「建材にデニムを着せてみよう」そんな発想から生まれたデニムタイル。マテリアルワールドのアイテムは、いつも「新しいもの」と「使いやすさ」がセットになっているように思います。
洋服として役目を終えたユーズドデニムに新しい価値をのせて、世の中に送り出す。そういったスタンスが、オシャレなアイテムを生み出す背骨になっているようです。