書斎が欲しいとの要望は、多くの方から耳にするのですが、求めているものはそれぞれ違うものです。しかし書斎を「主に仕事、そして趣味を楽しむことができるプライベート空間」と定義するならば、必要になるものや、理想的なレイアウトはおのずと決まってくるものです。
ここでは、一部屋を書斎に割くことができる場合に、書斎部屋に置くべきものや理想のレイアウトについて考えていきたいと思います。
書斎部屋といえば机、イス……
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これがないと始まらないのが机です。書斎に一部屋を割りけることができるならば、机はお好みのものを選べば良いでしょう。ただ気を付けたいのが、高さです。高すぎても低すぎても作業効率に響きますから、できるだけ実際に試して購入しましょう。
疲れないことが第一のイス
長時間の集中に重要なのが、机よりもイスではないでしょうか。座り心地が良すぎると眠くなりますし、悪すぎると集中できないという非常に微妙なものですし、高さの調節ができることは必須です。カンタンな操作で調節できるガス昇降式のものを選べば、常に最適なポジションが取れるだけでなく、気分転換にも役立ちます。
上の写真の「エルゴヒューマン」社製のものは非常に評判が良いです。
インテリアとしてもカッコいい棚
効率的に仕事や作業を進めるために必要になるのが棚でしょう。よく使うものは、机に座っていても手が届く範囲に収納しておきたいですから、袖机が良いかもしれません。また書籍や資料でいっぱいの棚は、インテリア的にカッコがいいものです。効率を良くするためだけでなく、書斎をより「らしく」するためにも棚はかかせません。
収納するのは服だけではない!クローゼット
棚がいっぱいになって必要になるといえばクローゼットでしょう。書籍や資料を収納しておく場所です。理想はこちらも壁一面が棚になっていることなのですが、不可能ならば折り畳みができるコンテナ(折コン)などを積み上げておけばよいでしょう。書斎の棚同様、棚板や棚の上下は調整できるとベストです。
わすれてはいけないコンセント
机、イス、棚、以上の3つがそろえば、もう書斎の完成です。テレビでも観葉植物でもオブジェでも何でもよいのですが、これ以外に必要になるものは人それぞれということになります。加えてゼロから書斎を造ることができるなら、おススメしたいのがコンセントを豊富にすることです。書斎の模様替えを想定して、もう一セットコンセントを用意しておくことをおススメします。
書斎部屋の肝は壁の活用
書斎の使いやすさを左右するのは壁の活用です。他の壁面は窓、クローゼット、出入り口があるとすると、存分に活用できる壁は一面だけ、上から下まで棚にすることをおススメします。加えて、壁に棚柱を埋め込むことで、棚板を自由に配置できるようにすることです。棚板は多めに用意しておきましょう。
窓際に机を置くことは避けるべし?
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大きな窓はあこがれですが、暑さ寒さの入り口であり、屋外の音が入ってくるのも窓ですから、窓際というのはそれほど快適ではないのです。
窓との距離は取るべし
書斎とは長い時間、机に向かって作業をおこなうところですから、屋外の環境がダイレクトに反映される窓から離れたところに机は置いたほうがよいでしょう。できることなら窓には背中を向けたいものです。それでは手元が暗くなるという声もありそうですが、日中でも照明の利用を前提に、一定の明るさを確保するのが望ましいです。
壁向きに机を置くべし
望ましい机の配置は、書斎の中央あたりに置くことです。もしくは、窓際を避けて壁に向かって机を置きましょう。メリットは集中できることです。デメリットは圧迫感があることですが、窓際に机を置くよりも作業に集中できるでしょう。奥行きのある机を選ぶことで、圧迫感を和らげることができます。
また、壁があることにより、机の上部を棚にすることもできますから、作業効率の面でも壁に向かって机を置くことはおススメになります。
まとめ
以上、書斎についてお話してきましたが、机のかわりに文机(ローデスク)、イスのかわりに座椅子にするだけで和室の書斎でも変わりません。そして和室の書斎の場合、文机は折り畳み式のコンパクトなものを購入すると、客間としても利用することが可能です。
また、座り心地の良い座椅子の選びは、イス選びよりも難しいかもしれません。個人的には天童木工のものがおすすめです。ぜひ、参考にしてみてください。