カップボードとは、食器棚のことです。普通の食器棚との違いは、主にキッチンで使われ、システムキッチンに組み込まれているタイプもあります。キッチンで使われるだけあって、収納は食器のみならず、電子レンジや炊飯器を収納する機能も持ち合わせています。さらには、炊飯器から出る蒸気からカップボードを守るための蒸気処理機能を搭載したものもあります。

さまざまな機能が備えられているカップボードですが、キッチンで毎日使うものでありながら、一度取り付けると簡単に取り換えることができません。

そこで、インテリアとしても長く愛用できるカップボードを選ぶために、カップボードの機能、活用術を紹介していきます。

カップボードの機能

カップボードは、主に食器を収納する多機能収納棚です。
単に食器を収納するだけでなく、ユーザーの生活シーンを想定した工夫が施されています。例えば、カップボードの収納スペースは、食器や調理具の形状により区分けられているものがあります。また、扉の取手ひとつをみても、日々、使用する上での使いやすさが重視されたデザインもあります。
 
インテリアとしての機能も
カップボードは、それ自体がキッチンのインテリアとして機能します。キッチンの面積を占める割合が大きく、カップボードはキッチンの雰囲気を決める大切な要素でしょう。カップボードには、ユーザーの要望に応えるため、さまざまな種類やデザインあります。シックなデザイン、シンプルなホワイトを基調としたベーシックなデザイン、おしゃれさを追及した北欧風のデザインもあります。おしゃれなキッチンにコーディネイトするには、それに合ったカップボードのチョイスが不可欠です。このように、カップボードには、ユーザーがどんなキッチンにしたいかという要望に応えるインテリアとしての機能もあります。

カップボードの活用術

さて、ここでは、カップボードの具体的な活用術を紹介します。

 

カップボードでキッチンをおしゃれに見せる方法
カップボードに食器を収納する際、食器の色と種類をそろえると統一感が出て、よりおしゃれに見せることができます。例えば、白の食器で統一すると、清潔感を出すことができます。また、ウッド調の食器で統一すると、キッチン全体に温かみを出すことができます。あるいは、あえてキャラもので統一することで、ワクワクするような雰囲気をかもし出すのもよいでしょう。

このように、カップボードの収納機能に、少し遊び心を加えて、キッチンをより魅力的に、おしゃれに見せることができます。

 
仕切りを使うことでより機能的に　 

カップボードは、食器の収納を目的としたインテリアです。もともと、収納力は優れていますが、ユーザーが独自に仕切りを加えることで、さらに機能的になります。

例えば、カップボードの引き出しに、仕切りを入れると、引き出しを開け閉めしても、中の食器が動かず、食器同士がぶつかり破損するリスクを避けることができます。また、スプーンやフォークごとに仕切ると、取り出しやすくなります。さらに、お玉やフライ返しなどの調理器具も、仕切られた引き出しの中に整理しておくと、とっさのときにすぐに取り出すことができます。

 このように、ちょっとした工夫で、カップボードはより使いやすくなります。みなさんのアイディアで仕切りを活用してみましょう。

カップボードを購入するときの注意点

これまで紹介してきましたように、カップボードはキッチンを機能的に、おしゃれにしてくれる優れたインテリアですが、その大きさゆえに、購入する際に注意する点がいくつかあります。せっかく、素敵なカップボードを購入しても、それがかえって生活を不便にしてしまっては本末転倒です。以下、注意点を紹介していきます。
 
扉を開けたときのスペースを考慮する
 カップボードを購入するときは、キッチンのスペースを考慮しましょう。カップボードによって、キッチンが狭くなると、作業効率がかえって落ちてしまうため、スペースに余裕を持たせることが必要です。
目安としては、カップボードと、向かいのコンロや、シンクの間は80センチ以上空いていると、ゆったりと台所仕事ができます。なぜ80センチかというと、人と人とが余裕をもってすれ違うことができる距離だからです。また、カップボードの扉を開けた場合を想定しているからです。

カップボードの扉を開けた際、シンク等につかえたり、冷蔵庫の扉にぶつかるようでは、効率よく家事ができません。また、何度も扉がぶつかると、そこから破損してしまいます。購入する際には、扉の開閉した状態を考慮しましょう。

カップボード自体の奥行きは45センチ前後であることが通常です。電子レンジが余裕をもって設置できる奥行きだからです。コンロや、シンクから130センチほどスペースがあると、余裕を持って作業ができると言われています。（GNASH カップボードの奥行は何センチが最適か？(1)）

冷蔵庫の隣に置くときはスペースを
カップボードを置く場所は、おそらく冷蔵庫の隣になるでしょう。ワーキングトライアングルの関係上、その位置にあると使いやすいと言われているためです。ワーキングトライアングルとは、コンロ、シンク、冷蔵庫を三角形の頂点としたスペースです。調理する際には、これらの三角形の辺を行ったり来たりしますので、動線を考慮するとカップボードの位置は冷蔵庫の隣になります。

その際、注意することは、冷蔵庫の放熱スペースの確保です。これがないと、冷蔵庫が本来の性能を発揮することができなくなり、最悪故障につながります。カップボードの配置の際にはこの点も注意しましょう。

まとめ

カップボードの機能、活用術、設置の際の注意点を紹介してきました。

カップボードは、キッチンをより機能的に、よりおしゃれにするために、有効なインテリアです。ご紹介した事項を留意して、取り入れてみませんか。