ダウンライトとは、一言でいうと天井に埋め込む形で取り付ける照明器具のことです。

ホテルの部屋の入り口にある小さなライトを想像してください。補助的な照明として使われ、小型のものが多く、特徴としては、天井に埋め込まれフラットになることです。

ダウンライトは補助的な照明ながら、さまざまな機能、取り入れる際のメリットがあります。この記事では、機能、メリットに加え、ダウンライトを用いる際の注意点も紹介していきます。

ダウンライトの機能

ダウンライトの機能は、スポットライトのように狭い範囲を照らすことです。また、間接照明としての機能もあります。さらに、複数設置することで、光の届く範囲を調整することもできます。

ダウンライトは、コンパクトなので複数設置しても部屋の雰囲気を損なうことはありません。また、天井に埋め込み、フラットになることで、照明自体が自己主張することもありません。

このように、ダウンライトは、部屋の雰囲気に干渉せずに室内を照らすことができます。
 

ダウンライトのメリット

ダコンパクトでありながら、部屋をしっかりと照らし、間接照明としての機能もあるダウンライトを取り入れるメリットを紹介します。

 
掃除の手間
通常、照明器具は、天井と照明器具本体の間に隙間が生まれます。天井に密着すると熱がこもってしまい、火災の危険があるからです。この隙間にはどうしても埃がたまってしまいます。また、照明器具の内部に小さな虫が入り込む原因となり、定期的に照明器具を外して掃除する必要があります。脚立を用いて取り外し、足元を気にしながらの作業は、転倒の危険も伴い、清潔に保つメンテナンスが大変です。
これに対して、ダウンライトは天井に埋め込むため、埃がたまりにくく、虫が入り込むスペースも少ないので掃除の手間が省けます。

 
部屋がおしゃれに
ダウンライトは、通常の照明器具と異なり、部屋の一部をピンポイントで照らすことができます。同じ部屋の中で、暗い部分と明るく浮かび上がる部分ができ、光の濃淡をつくり出せます。このように、ダウンライトは、間接照明で部屋の明るさを演出することができます。
 
さまざまな光の色を出せるダウンライト
従来のダウンライトは、一種類の光を出すのが通常でした。白色系の色と、暖色系の色の光を使い分けたいときは、2種類のダウンライトを近い位置に設置する必要がありましたが、LEDライトの技術の進歩によって、一つのダウンライトで数種類の光のニュアンスを出せるものが登場してきました。

これによって、ダウンライトで演出できる光の効果がより幅広くなったのです。また、一つのダウンライトを設置するだけで済むので、天井がよりスッキリとなります。あまり複数のダウンライトを並べたくないという人にとって朗報ですね。

ダウンライトを取り付ける際に気をつけたいポイント

多くのメリットがあるダウンライトですが、無造作に取り付けると思わぬデメリットを招くことになりかねません。そこで、ダウンライトを取り付ける際の注意点を紹介します。
 
配置しすぎないように
ダウンライトは便利で、天井に埋め込むタイプなので目立ちません。ですが、照らすことができる範囲が狭いので、ここも照らそう、あそこも照らそうと配置すると、天井がゴチャゴチャしてしまい、部屋の雰囲気を損なう原因となります。
ダウンライトを複数配置する場合、壁の近くがおすすめです。壁がライトで照らされて、床だけ照らすよりも、照らす範囲が広くなります。逆に天井の真ん中に付けると、照らされない部分が多くなり、あえて暗さを演出する場合に向いています。
 
シーリングライトとうまく組み合わせる
シーリングライトとは、天井に直接付けるタイプの照明です。天井の中央に取り付け、部屋全体を照らすことを目的とした一般的な照明です。

シーリングライトが広範囲を明るく照らすのに対し、ダウンライトは狭い範囲をピンポイントで照らします。普段は部屋の中央に取り付けられたシーリングライトを使い、落ち着いた雰囲気を味わいたいときは、壁際に取り付けられたダウンライトの照明を楽しむといった使い分けをしても良いでしょう。

また、ダウンライトは、狭い範囲をピンポイントで照らすので、廊下やトイレ、階段下の照明に向いています。用途に合わせ上手に使い分けましょう。
 
交換する際の注意点
LED一体型ダウンライトは、長時間もち便利ですが、交換には電気工事士の資格が必要です。灯りの種類を頻繁に変えたい人は、同じLEDでも電球型のLEDを使用したダウンライトの設置をおススメします。

まとめ

いかがだったでしょうか。ダウンライトの機能、注意点がお分かりいただけたでしょうか。

ダウンライトは、部屋を魅力的に演出するアイテムとしてとても有効です。新築やリノベーションの際に、是非とも取り入れてはいかがでしょうか。