誰でもわかるリノベ用語集037
■一級建築士
「一級建築士」とは、国土交通大臣から認可を受ける国家資格のひとつです。あらゆる建造物の設計をする仕事で、家や学校、体育館、商業施設、病院など多岐にわたります。
建築士には二級、一級などそれぞれ違いますが、一級建築士の場合は、実務経験がないと受験資格を得ることができません。まずは、建築学部などで履修して二級建築士を目指すことになります。
一級建築士になると、設計業務や工事監理業務など仕事内容も増え、建築できる建造物に制限がなくなります。
各辞書・辞典からの解説
「一級建築士」について、他の角度からも内容を見ていきましょう。
(1)「日本大百科全書」より
「日本大百科全書」において「建築士」とは、「建築物の設計、工事監理などを行う技術者」のことであり、「一級建築士、二級建築士、木造建築士」の3種類あると説明されています。「一級建築士」の場合は、「すべての建築物の設計、工事監理ができる」のが特徴です。一方、「二級建築士なら木造建築で高さが13メートル以下、面積1000平方メートル以下の階数が1つのもの」といったようにいくつかの条件が設定されており、その範囲内でしか建築に関わることができません。
(2)「デジタル大辞泉」より
「デジタル大辞泉」において「一級建築士」とは、「建築士法による免許を得て、建築物の設計、工事監理を行う技術者」のことであると説明されています。「建築物の設計、工事監理に当たる技術者の資格を定め、業務の適正化、建築物の室の工場を目的とする建築法」に基づいて設計や工事監理をすることが決められています。
(1)(2)と合わせてみると、「一級建築士」とは「建築士法に基づいて認可された技術者」であり、「二級建築士、木造建築士」らと違って、設計や工事監理で関わる建造物の種類、大きさに制限がないことがおわかり頂けたと思います。