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「土間」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集121

■土間

「土間」とは、「家の中にある床を張らない地面のままの場所」のことを言います。「三和土たたき」にしたる場所もあります。

歌舞伎においては舞台正面の一階見物席のことを土間といいます。

各辞書・辞典からの解説

「土間」について、他の角度からも内容を見ていきましょう。

(1)「大辞林 第三版」より
「大辞林 第三版」において「土間」とは、1つ目の意味が「屋内で床板を張らず、地面のまま、あるいは三和土たたきにしてあるところ。土場」、2つ目の意味が「劇場の、舞台正面の一階平面の座席のこと」となっています。

(2)「精選版 日本国語大辞典」より
「精選版 日本国語大辞典」において「土間」とは、1つ目の意味が「家の中の、床を張らないで土のままにしたところ。土をたたいたりして固めた場合も多い。土場」、2つ目の意味が「歌舞伎の劇場で、一階の舞台正面の枡形(ますがた)の座席」となっています。さらに3つ目の意味として「相撲で、土俵下の力士の控えの後ろの桟敷」と説明があります。

(3)「世界大百科事典」より
「世界大百科事典」において「土間」とは、以下のような文章で説明がされています。
「住宅などの建築で,床板(ゆかいた)を張らず,地面がそのまま床になっている部屋の総称。土間という呼称が用いられだした時期はわからないが,1600年ころには,台所の土床の部分を土間と呼んでいる。庶民住宅では,奈良時代までは床を張らず,土の上に草や籾を敷き、そのうえに筵(むしろ)を敷いて生活した。」

(1)〜(3)を合わせてみると、リノベーションやリフォームにおいて「土間」とは、「家の中にある床を張らない地面のままになったところ」であるとおわかり頂けたと思います。