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「片切(かたぎり)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

「片切(かたぎり)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集


誰でもわかるリノベ用語集316

■片切(かたぎり)

「片切」とは、スイッチのことです。照明器具や換気扇などにはスイッチが付いていますが、2本の電線のうち一方の電流のみを遮断するシステムのスイッチのことを片切と呼んでいます。片切のスイッチのことを電気工事士や電材店では「Bスイッチ」と呼ぶこともあります。

電気器具の配線は2本線が一対の状態になっているのが基本とされています。片切の場合は、このうちの1本を操作しますが、シンプルな構造になっているので安い費用での接続が可能です。サイズについても両切のスイッチよりも小さめに作れるので、照明器具などのオンオフでも片切のスイッチが使われています。

一方で、片切のスイッチには漏電の可能性があるというデメリットもあります。片切のスイッチは常に1本の線がつながったままになっており、電気を流せる状態になっているのです。そのため、間違った知識で片切の配線をすると、他の線との兼ね合いで不具合が発生する可能性もあります。

加えて、片切は電気がつながった状態なので寿命が短いというデメリットもあります。年月を重ねるとバネにヘタリが生じてしまい、オンとオフの切り替えが難しくなるのです。そのため、10年ほどしたら交換する可能性が出てくるでしょう。

スイッチには片切のほかに両切があります。両切の場合は両方の電線を遮断するので、大きな電圧を扱う配線に優れています。