Column

レイアウトを考える上で必須?!ゾーニングとは?

レイアウトを考える上で必須?!ゾーニングとは?

住まいのリノベーションを考えるとき、レイアウトをどうするかはとても重要なポイントです。暮らしやすくて動線がよい、快適な住まいにしたいものです。
 
ただ、レイアウトをいきなり決めようとしてもなかなか難しいです。
 
そんな時に、第一歩として考えるべきなのが「ゾーニング」です。あらかじめどの空間をどのように使うのか、大まかに決めることが建築計画の基礎になります。
 
この記事では、ゾーニングとは何なのか、どのように進めていけばいいのかを解説していきます。

ゾーニングは計画の第一歩

レイアウトを考える上で必須?!ゾーニングとは?

「ゾーニングは計画の第一歩」とお話ししていますが、まずはゾーニングがどのようなものなのか、なぜ計画する上で重要なのかについて見ていきましょう。
 
 
そもそもゾーニングとは?
まず、ゾーニングとは何なのか、言葉の定義を簡単に確認しておきましょう。
 
ゾーニング(zoning):〔区分する意〕都市計画や建築プランなどで、空間を用途別に分けて配置すること。(出典:大辞林第三版

 要するに、建物の詳細な間取りを決める前に、部屋の使い道に応じて大まかにゾーンを決める作業のことを言います。「玄関があって、水回りはこの辺り、キッチンとかリビングとかはこの辺り」といった感じに、エリアを指定していくのです。
 
 
ゾーニングを考えるメリット
ゾーニングを考えることの最大のメリットは、動線計画をプランニングしやすくなることです。
 
快適な住まいづくりには、生活動線への配慮が欠かせません。たとえば、調理→食卓→シンクといった食事の際の動線、玄関→洗面台→リビングといった通勤時の動線などです。
こうした動線をできる限り短くした方が、生活しやすいと言われています。
 
ゾーニングをあらかじめ決めておくことで、生活動線を並行して想像することができるので、より快適な住まいづくりにつながるでしょう。

ゾーニングの具体例

レイアウトを考える上で必須?!ゾーニングとは?

ゾーニングを決めるにあたり、基本になるのが「パブリックゾーン」「プライベートゾーン」「サービスゾーン」の3つです。
 
・パブリックゾーン
家族全員や来客が使用する公共的な空間
(玄関、リビングダイニング、オープンキッチン)
 
・プライベートゾーン
家族が個人で使用する頻度が高い空間
(寝室、子供部屋、書斎などの個室)
 
・サービスゾーン
生活する上で必要不可欠な空間
(トイレ、バスルーム、キッチンなどの水回り)
 
キッチンは、リビングダイニングと一体化したオープンキッチンであればパブリックゾーン、独立している場合はサービスゾーンに分類します。
 
効率的な生活動線のためには、これら3つのゾーンがお互いに干渉しないよう、正三角形の配置にするのが理想的とされています。
 
 
パブリックゾーンの設定からスタート
ゾーニングの決め方は色々ありますが、パブリックゾーンを最初に指定すると自然に他も決まり、やりやすいかもしれません。
 
パブリックゾーンでも玄関の位置は自動的に決まります。つづいて、家の中で一番日当たりのよい場所(南向きの一面や大きな窓がある場所)がリビングダイニング、隣接するところにキッチンと決まっていきます。
 
水回りは、合わせて配置しようと考えると、キッチンから遠くない場所にサービスゾーンを配置することになるでしょう。ここまでくれば、ある程度プライベートゾーンのスペースも決まってきます。

ゾーンごとに注意すべきポイント

レイアウトを考える上で必須?!ゾーニングとは?

建築計画の基本となるゾーニングですから、しっかりと検討して決めたいものです。つづいては、ゾーニングを決める上で注意すべきポイントについて見ていきます。
 
 
サービスゾーンはまとめるのが基本
主に水回りであるサービスゾーンは、給排水の配管を必要とします。そのため、仮にトイレとバスルームを離れて配置したいと考えると、それだけ配管の距離が長くなります。
配管の距離が長くなれば、当然工事費用もかかりますし、漏水のリスクも高まります。
 
また、マンションのリノベーションの場合は、そもそも規則として配管の位置を変えるのが難しい場合もあります。
 
基本的にサービスゾーンは、一箇所にまとめて配置するとよいでしょう。

 
プライベートゾーンのゾーニングにおける注意点
プライベートゾーンは個室ですので、なるべく人目につかない場所に配置しがちです。
 
しかし、考え方によっては、あえてパブリックゾーンと繋げた方がよいこともあります。
 
たとえば子供部屋の場合、プライベートを保つため、玄関から伸びる廊下から直結する形で配置してしまうと、子供が帰宅時に、リビングに顔を出すことなく自分の部屋に直行することになります。これでは、親子のコミュニケーションが取りづらくなってしまうでしょう。
そのため、あえてリビングルームを経由して子供部屋へ行く動線を計画する、というのも有効です。
 
2階建ての場合には、2階にプライベートゾーンを設定しつつ、リビングルーム内に階段を設置することで、プライベートゾーンに行く前に家族のコミュニケーションが生まれるようになります。

まとめ

今回はリノベーション計画における第一歩、ゾーニングについて解説してきました。

ゾーニングを決める上では、ゾーンごとの特性を考えるだけでなく、異なるゾーン同士の連携や動線を踏まえることがポイントと言えます。

また、個人の時間を大切にしたいのか、家族同士のコミュニケーションを大切にしたいのかなど、家族のスタイルをどうするかによっても異なってくるでしょう。

ぜひ、家族でじっくり話し合いながら、理想のゾーニングを設定してみてはいかがでしょうか。