誰でもわかるリノベ用語集177
■界壁
「界壁」とは、「集合住宅で各住戸を仕切る壁」のことです。遮音上問題のないように隙間のない仕切りにし、耐火、防火などに役立つものです。小屋裏、天井裏まで到達する高さでなければならないと建築基準法で定められています。
各辞書・辞典からの解説
「界壁」について、他の角度からも内容を見ていきましょう。
(1)「家とインテリアの用語がわかる辞典」より
「家とインテリアの用語がわかる辞典」において「界壁」とは、「仕切の壁」のことで、一般的には「集合住宅で各住戸を仕切る壁」のことを言います。さらに、「耐火性能・遮音性能の基準が建築基準法」で定められています。
(2)「世界大百科事典」より
「世界大百科事典」において「壁」について「壁はその考えている対象によって,空間の仕切りとして壁全体を指す場合と,片側の壁面だけを指す場合の二つの見方がある」としています。そのなかで、2つの内部空間を分ける壁として「間仕切壁,間仕切壁のうちとくに共同住宅などで二つの住戸間を仕切る戸境(こざかい)壁(界壁ともいう)」と説明されています。
(3)「リフォーム用語集」より
「リフォーム用語集」において「界壁」とは、以下のような文章で説明がされています。
「マンション・アパートなどの各住戸の間を区切る壁。建築基準法上、共同住宅などの戸境壁は、遮音上問題となるすきまのない構造にすると共に、耐火構造または準耐火構造または防火構造とし、小屋裏または天井裏に達するように設けなければならないとされている。」
(1)〜(3)を合わせてみると、「界壁」とは、「集合住宅の各住戸を仕切る壁」のことであるとおわかり頂けたと思います。