キッチンのリフォームや新築、コンロの入れ替えで考えてしまうのが、IHクッキングヒーター天板(コンロの耐熱ガラスで覆われている部分)の幅でしょう。システムキッチンなら用意されているのは60cmと75cmの2種類、標準タイプなら60cm、オプション料金を払うと75cm幅も選べるというケースが多いはずです。
たった15cmの違いですが、IHクッキングヒーターは毎日使うもの。少しでも使い勝手が良いものがいいと思うなら、15cmの差は慎重になって考えるべきなのです。それでは、IHクッキングヒーターの天板の大きさの違いについて見ていきましょう。
天板サイズ60cmのメリットとは?
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システムキッチンに標準で用意されている天板サイズ60cmのメリットは以下のとおりです。
価格が安い
機能が全く同じで天板だけの大きさが違うタイプなら、両者の価格差は1万円ほどです。リフォームや新築は何かと物入り、たった1万円と考えるなかれ。少しずつの節約が大きな差になってくるのです。
通常の作業スペースが広く取れる
天板が大きくなるということは、まな板を置くなど通常の作業スペースが小さくなるということです。これは小さめのシステムキッチンを選んでいるなら大きな問題、使い勝手が変わってくるでしょう。
ただし75cmを選んだからといって、作業スペースが15cm狭くなるということではありません。左右均等に大きくなりますから狭くなるのは7.5cmということは意識しておくべきでしょう。
天板サイズ60cmをオススメしたい方
作業スペースが大きく取れないコンパクトタイプのシステムキッチンを選んだ方や、家族の人数が少なめで大きな調理器具を使わないとか、育ち盛りのお子様がいないという場合は天板サイズ60cmでも十分です。
また、今まで使っていたコンロが60cm幅で不自由を感じたことがない場合も75cm幅を選ぶメリットはないかもしれません。あらかじめ古いコンロのサイズを測っておいた方が良いでしょう。
天板サイズ75cmのメリットとは?
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オプションで用意されている大きな天板サイズを選ぶメリットは以下のとおりです。
大きな調理用具を並べて使うことができる
28cmサイズのフライパンを使いたいとか、寸胴鍋をよく使うとか。こんな方は75cm幅の天板サイズを選ぶべきでしょう。調理器具を並べて使う場合に、特に有り難みを感じるはずです。
耐熱の作業スペースが広く取れる
通常の作業スペースが7.5cm削られる一方で、耐熱ガラスに覆われた作業スペースが7.5cm増えます。熱した調理器具を鍋敷きなしで置いておけますから便利です。、システムキッチンのワークトップ次第で75cmを選ぶべきかもしれません。
見た目がオシャレ
耐熱ガラス部分が増えますから、75cmの方がスッキリとした見た目と感じるかもしれません。これで毎日のお料理のモチベーションが上がるなら、大きなメリットと言えるでしょう。
天板サイズ75cmをオススメしたい方
作業スペースが広く取れる大きめのシステムキッチンを選んだ方なら、大きな天板サイズのIHクッキングヒーターはおすすめです。中でもL型のレイアウトのキッチンなら作業スペースには余裕があるはずです。
また人工・人造大理石のワークトップを選んだ方も天板サイズ75cmがオススメ。熱に強くなったとはいえ、ステンレス製のワークトップに比べると不安があるのが人工・人造大理石です。加熱した調理器具がそのまま置けるのは大きいでしょう。
そして家族が多かったり、食べ盛りのお子様がいらっしゃるお家にも75cmの天板はオススメになります。
IHクッキングヒーターの入れ替えで知っておきたいこと
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以上2種類の天板の大きさについて見てきましたが、システムキッチン自体の入れ替えや新築ではなく、IHクッキングヒーター「のみ」を入れ替える場合に知っておくべきことは他にもあります。
60cmでも75cmでも本体のサイズは変わらない
60cmと75cm、2種類のサイズが用意されているIHクッキングヒーターですが、IHクッキングヒーター自体のサイズは変わりません。特殊なシステムキッチンでもない限り、どちらを選んでもピッタリとはまってくれるはずなのです。
ただメーカーによっては75cmへの交換を推奨していなケースもありますから、サービスセンターへの確認は必須となります。
レンジフードのサイズは要確認
レンジフードの幅より大きなサイズのIHクッキングヒーターは付けることはできません。このことは消防法で定められており、プロの業者では常識となっていますから、専門の業者に依頼して入れ替えてもらうなら問題はないはずです。
ただ注意したいのは、DIYでの入れ替えを考えている場合。特にガスコンロに付けられているレンジフード幅は60cmというケースが多く、75cm幅のIHクッキングヒーターに入れ替えることはできませんのでご注意下さい。
ただ注意したいのは、DIYでの入れ替えを考えている場合。特にガスコンロに付けられているレンジフード幅は60cmというケースが多く、75cm幅のIHクッキングヒーターに入れ替えることはできませんのでご注意下さい。
まとめ
以上IHクッキングヒーターの天板、60cmと75cmの違いについて見てきました。たった15cm、実質7.5cmの差とはいえ、使い勝手には大きな差が出るもの。ストレスなく日々を過ごすためにも天板のサイズ選びには慎重になるべきでしょう。
ただ同様に慎重になって欲しいのが、機能やスイッチ類などの使い勝手の差でもあります。これらは実際に触れてみなければ判断が難しいはず。天板のサイズ確認と合わせて、ぜひショールームへ足を運んでみて下さい。