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リフォームは和製英語だった!日本と外国でのリフォームに対する考えの違いとは?

リフォームは和製英語だった!日本と外国でのリフォームに対する考えの違いとは?

普段からよく使う「リフォーム」という言葉ですが、実は和製英語だったということはご存じでしょうか?

この記事では、英語の改装と日本語の改装の違いや、外国でのリフォームについての考えかたについてまとめました。記事を読み終えると、リフォームのメリットや目的がわかるようになるでしょう。

 

英語の改装と日本語の改装の違い

リフォームは和製英語だった!日本と外国でのリフォームに対する考えの違いとは?

英語には「reform」という言葉はあります。日本では築年数の長いマンションや一戸建てを改装する意味で使われます。しかし、「reform」の本当の意味は「改革」や「改正」であって、建築物には使用しません。

 
日本でリフォームという言葉使われるようになった理由

日本でリフォームという言葉が使われるようになった理由は、「form」と「re」を組み合わせたからです。

「form」には「形づくる」という意味があります。この単語に「再び」という意味がある「re」という接頭語を付け加えることで、「再び形づくる」という意味をもつ「リフォーム」という言葉が誕生しました。
 

英語ではリノベートという言葉を使う

英語でマンションや一戸建ての改装を意味する言葉はリノベート(Renovate)、またはリノベーション(renovation)という言葉を使います。

日本では原状回復のための改装のことをリフォーム、機能や価値をアップさせるための改築をリノベーション使いわけています。

しかし、外国では原状回復のための改装をリノベーション(renovation)、機能や価値をアップさせるための改装はリモデル(remodel)といいます。つまり、日本人が良く使うリノベーションが外国でのリフォームにあたるのです。

 

間取りの呼びかたも日本と外国で異なる

リフォームは和製英語だった!日本と外国でのリフォームに対する考えの違いとは?

部屋の広さについて、日本では「◯L D K」といった表記をします。英語表記なので、外国でも同じ呼びかたをするだろうと思ってしまいがちですが、これらも和製英語です。

外国では、寝室のことを「bedroom」、浴室のことを「bathroom」といいます。また、bedroomは、寝室といて利用していない場合でも、寝室として使用できる広さがあればbedroomとしてカウントします。
加えて、外国ではリビングやダイニングがあるのが普通なので、それぞれの部屋をわけて表記しません。リビングとダイニング、寝室と子供部屋があれば、4bedroomと表記します。

さらに、日本では一部屋のアパートを「ワンルーム」といいますが、外国では「studio」といいます。

日本と外国でのリフォームの考えの違い

リフォームは和製英語だった!日本と外国でのリフォームに対する考えの違いとは?

日本と外国では、改装という言葉だけではなく、リフォームに対する考えかたも異なります。

日本では、はじめに中古住宅を購入してからリフォームを行います。そのため、最近では購入とリフォームをひとつの業者で行う「ワンストップ型」というサービスが注目を集めています。
一方で外国では、中古住宅の売り主がリフォームするのが主流です。リフォームをしてから売り出すと、高値で取引ができるので、キッチンや浴室を中心にリフォームをします。

日本では、マイホームを購入して老後まで住むという考えかたが主流ですが、アメリカでは数年に1回のペースで住宅の売買を行います。購入した住宅を将来高値で売却できるように、さまざまなリフォームをこまめに行うのです。

そのため、日本でのリフォーム市場は約6.5兆円なのに対して、アメリカでは約35兆円となっています。
(参照:リフォーム産業新聞  日米のリノベーションビジネスの違いとは?) 

ただし、ライフスタイルが変化している日本では、今後リフォーム市場が伸びる可能性があるといえるでしょう。
 

アメリカや韓国に学ぶリフォームの考え方

アメリカでは古い建物を大切に使用するという考えがあり、築年数が100年を超えるような古い住宅を積極的にリフォームしています。
水回りや内装のリフォームをして、レトロを感じる建物をおもむきのある住宅に変化させることで、快適な住居を実現できます。

韓国ではマンションに住むのが一般的ですが、自分らしさを追求するためにマンションのリフォームを行う人は多くいます。

日本では、家具や電化製品のことを「インテリア」と呼びますが、韓国では、壁紙や収納などを「インテリア」と呼びます。そのため、壁や天井の色や材質、家具などを好きなデザインに変えるのが主流です。

 

まとめ

日本では改装のことをリフォームといいますが、外国ではリノベーション(renovation)という言葉を使用します。また、日本では機能や価値をアップさせる改装のことをリノベーションと呼びますが、外国では原状回復のための改装をリノベーションと呼びます。

リフォームについての考えも日本と外国では異なります。日本では新築の住宅を購入するのが一般的なのに対して、海外ではリフォームした住宅を購入するのが一般的です。

ただし、日本ではライフスタイルの変化が起きているので、今後は海外のようにリフォームした物件を購入するのが一般的になる可能性もあるでしょう。