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我が家に最適な冷蔵庫のサイズってどれくらい?

我が家に最適な冷蔵庫のサイズってどれくらい?


冷蔵庫は、一般的な家庭で揃える家電の中で、価格も張りますし、サイズも大きい部類に入ります。1日の中で何度となく開け閉めする冷蔵庫、人の出入りが頻繁なキッチンで快適に使用するにはそのサイズも重要になってきます。

冷蔵庫の容量やサイズは何を基準にして選べば良いのか、また、マンションのキッチンでの設置の仕方など、ポイントごとに解説していきます。
 

冷蔵庫の容量、基本的な考え方

我が家に最適な冷蔵庫のサイズってどれくらい?


毎日使う冷蔵庫、そのサイズの選び方の基準ってなんだろう?と思った方も少なくないのでは。冷蔵庫は大きければ良い、またはコンパクトならば良い、というような単純な物ではありません。

冷蔵庫の選び方で重要になってくる容量ですが、どのようにして決めていけばよいのでしょうか。


必要な冷蔵庫の容量は人数で判断する

基本的に冷蔵庫の容量は家族の人数で判断するのが望ましいと言われています。家庭の人数から冷蔵庫の必要な容量がわかる簡単な計算式もあります。

 冷蔵庫の容量 = 70リットル×人数+ 常備品100~150L+予備70L 

上の計算式を使って出した数字が、冷蔵庫に最適な容量であるとされています。目安としては、二人では310~360L、四人では450~500Lとなります。

・参考:エネチェンジ「【2020年最新版】冷蔵庫のサイズどう決める?家族の人数別、冷蔵庫の大きさの選び方!

しかしライフスタイルの変化、例えば子供が幼児期と中高生では必要な量が全く変わってしまう事があるので、四人家族でも600Lを選ぶ人も少なくないでしょう。実際、子供が幼児のときは300Lでも足りていたけれど、幼稚園や小学校に入る頃になると300Lでは全く足りなくなり、先を考えて一足飛びで600Lに買い換えることになったという経験談もあります。
 

キッチンの幅で考える冷蔵庫サイズ

我が家に最適な冷蔵庫のサイズってどれくらい?


冷蔵庫を購入する前に見落としがちなのが、設置後の通路幅です。冷蔵庫を置いてみたらキッチンの幅が思ったよりも狭くなった、通路が狭すぎて一人が通るのが精一杯、といったケースです。

冷蔵庫は置いておく場所だけでなく、引き出しや扉を開けたり閉めたりと使用するための追加スペースが必要な家電。引き出しや扉の分の余裕を見ておかないと、サイズ選びに失敗してキッチンが使いづらくなるということも考えられます。


キッチンの通路幅はどれくらい?

キッチンの通路幅というのは、食器棚などの家具の前面から、キッチンパネルの前面までの幅のことを指します。キッチンの通路幅は一般的なマンションで大体90〜120㎝が多く採用されています。だいたい100㎝あれば無理なく人がすれ違う事ができるでしょう。

もしそこで冷蔵庫のサイズが大きすぎて、奥行きが5センチ、通路側に飛び出してしまうとしたら、冷蔵庫付近ですれ違ったり扉を開けてする作業がやりにくくなってしまう可能性も。

または冷蔵庫の下段を開ける時にしゃがむ場合、キッチンや他の棚などに体が当たってしまうほど狭いと、少し使いづらさを感じるかもしれません。

冷蔵庫の奥行きは従来70㎝前後のものが多数でしたが、近年では奥行きが60㎝や65㎝以下のコンパクトなものも増えてきています。

キッチンの通路幅が自分が想定しているものよりも狭かった場合は、コンパクトなサイズの冷蔵庫を選ぶと、家事がしづらいなどの状況を軽減することができるでしょう。

・参考:ミツモル「キッチンの通路の幅を【誰よりも詳しく】紹介した!冷蔵庫の事まで考えて。」
 

冷蔵庫を置くための細かなポイントも知っておくと便利

我が家に最適な冷蔵庫のサイズってどれくらい?


冷蔵庫は家電の中でもサイズが大きいものですが、家電売り場で見た時よりも実際にキッチンに置いた時の圧迫感で、その大きさを実感することも多いのではないでしょうか。

圧迫感の理由としては、冷蔵庫は壁から少し離して設置しないといけないため、冷蔵庫自体のサイズよりも出っ張ってしまった、想像していたよりも高さがあった、扉の開け方が自分のキッチンの向きと合っていなかった、などが考えられます。

扉は左右のどちらかに開くタイプなのか、観音開きなのかでも使い勝手が変わってくる可能性があります。レイアウトによっては、一方にしか開かないタイプの扉が、壁にぶつかったり家事動線を邪魔してしまう場合があります。その場合は観音開きの冷蔵庫を選ぶことによって、扉が開けにくいなどの悩みが解消されるかもしれません。

またデザイン面も冷蔵庫選びは重要です。一昔前は白物家電と呼ばれてホワイト一色だった冷蔵庫も、今はたくさんのデザインがあります。食器棚と合わせてブラウンの木肌プリントタイプの物や、マットでスベスベとした加工のされているものなどもあり、インテリアともマッチさせることが可能です。

サイズの大きな家電なので、デザイン面で他の家具やシンク、キッチンパネルと統一させて家電感よりも家具感の強いコーディネートにしたり、床や壁の色と合わせてみるなど工夫をしてもいいかもしれません。

・関連リンク:リノベ不動産「知って欲しい家具配置 冷蔵庫編」
 

まとめ

冷蔵庫は単純に大きければよいというものではありません。長く使う家電なので5年後、10年後のライフスタイルも想像しながらサイズを決めるのも一つの手です。

ご自宅のキッチンの通路に適したサイズか、また大きすぎて圧迫感や作業効率が落ちてしまわないか、ということも冷蔵庫選びで重要なポイントになってきます。