Column

タイルテラスでおうちを広く華やかに

タイルテラスでおうちを広く華やかに


タイルテラスは、リビングなどの部屋の延長線にある屋外に居住スペースを設けたものです。おしゃれなベランダを1階部分にも設けたいという方も増えている中で、おすすめのテラスと言えるでしょう。またタイルなので、掃除もデッキブラシで気軽にできることが便利な点の1つ。屋外だからこそ、そこまでケアに気をかけなくてもいいでしょう。今回はそんな魅力たっぷりのタイルテラスをご紹介します。
 

タイルテラスとは

「タイルテラス」とは、タイルで施工されたテラスのことです。リビングルームの延長として利用したり、一方で土足でも入れるオシャレな土間のように施工されている方もいるようです。

テラスの上部に屋根を設けている方も多くいらっしゃいます。こちらもバリエーション豊かで、サンルームのように雨風が気にならないように整えているものもあれば、屋根だけを設け風が吹き抜ける空間を形作っているなど、検索すると様々な事例が見受けられます。

自宅内で、ガーデンパーティやバーベキューを表現豊かに演出できるのも、嬉しいポイント。ご自宅にお客様を呼ぶことが多いご家庭には、おすすめでしょう。
 

タイルテラスを設置するメリット・デメリット

魅力的なタイルテラス。ここでは知っておきたいメリットとデメリットをご紹介します。


メリット

まず、生活空間を今の住居から拡大できる点があげられます。また、足場をタイル仕上げにすることで、居住空間との明確な仕切りもできます。屋内でもあたかも屋外にいるかのように過ごせますし、逆に屋外では屋内にいるような気軽さで過ごすことができるでしょう。

汚れた場合はタイルに水を流し、デッキブラシでこする程度で簡単に掃除ができるなど、メンテナンスも容易です。また、経年劣化が少なくて腐食に強く、キレイな状態が長持ちするので、清潔感も保てます。

水に強いタイルテラスは、ガーデニングにも向いています。さらに、タイルテラスと住宅外観の色をフィットさせるなどすれば、見た目もオシャレになるでしょう。


デメリット

他のテラス様式やデッキ様式に比べ、施工費用が高くついてしまうことが悩ましいデメリットでしょう。これは基礎工事とタイル張り付け工事が必須なため。どちらも職人の施工が必要な工事です。

続いて、タイル自体が熱を持つ性質があることもデメリットと言われます。特に夏場の気温上昇と太陽の熱でタイルが熱くなります。サンシェードやひさしなどで対策も可能ですが、あまりにも熱くなるような場合には、ウッドデッキなどへの改修も検討すべきかもしれません。

さらに、つるつるした面のあるタイルを選んだ場合に、日光の照り返しがあることにも注意しましょう。
 

タイルテラスの設置事例


庭に大きめのタイルを敷き、屋根も合わせて取り付けた施工例です。

屋内感はあまりありませんが、ウッドデッキとはまた異なる雰囲気を出しています。パーティそのものより、パーティ前の歓談スペースや、ちょっと抜け出したい人向けのスペースでしょうか。ほどよい日差しで、読書などにもよさそうです。樹木を植えるなど自由度を高く設置できるのも、タイルテラスの魅力の1つでしょう。
 


軒先をタイルテラスとしてオシャレに形作った一例。キャンバス地のサンシェードで日光を柔らかいものにし、過ごしやすい空間が創出されています。屋内から段差はありますが、使いようによっては靴を必要としない屋外空間としても。また、バーベキューなどにも使い勝手がよさそうなスペースです。
 


屋内空間にグレー地のタイルが敷き詰められています。玄関の先だけど、まだ外じゃない。土間のようででも日差しは入りオシャレ。という不思議な空間が魅力的ですね。

ご自宅にアトリエがあったり、イベントなどをされる方には、インスピレーションも湧くスペースではないでしょうか。
 

タイルテラス設置の注意点

リフォームの一環で新たにタイルテラスを作る場合には、既存住宅の床下換気にも配慮する必要があります。

室内の床とタイルテラスの間に設置できるグレーチング(格子上に組んだ金属の溝ぶた)が商品化されているので、住居とフラットにタイルテラスを設ける場合には、こちらの利用をおすすめします。これを使えば、双方の床高をフラットにし、なおかつ、グレーチングから床下換気もできるでしょう。

ただし、このようなリフォーム工事やテラスのコンクリート打ち、タイル張りなどは職人技術が必要。材料費に加えて、手間賃などの工事費用がかかることにも注意が必要でしょう。
 

タイルテラスリフォームの相場

タイルテラスの設置には、基礎工事、モルタル塗り、タイル張り付けも必要です、加えて屋根の工事や前述のグレーチング施工などが必要な場合もあります。純粋にタイルを張るだけなら1m2あたり10万円ほどから可能です。

最近では、ハウスメーカーから、基礎工事を必要としないタイルテラス・タイルデッキも販売されているようです。こちらであれば1m2あたり5万円ほどで施工もできるでしょう。ただし、あまりバリエーションがないので、ご自身のプランにこだわりがある場合は使いづらいかもしれません。

また、職人の腕により、その仕上げも変わってきますので、業者選びの際は評判やクチコミを参考に優良業者を探すことが大切でしょう。見積もりを取る時点で、過去の実績も見せてもらうなど、じっくりと時間をかけるようにしてください。
 

まとめ

いかがでしたか?今回はタイルテラスについて解説しました。「家の中のようで外にある」「家の外なんだけど中にいるような安心感のある」不思議な空間とも言えるでしょう。一味違ったマイホームを夢見ている方や、斬新なリフォームをお考えの方にもピッタリのプラン。清掃に室内ほど気を使わなくてもいいといった、使い勝手がいい点にも惹かれます。

タイルテラスで、充実した生活を始めてみませんか?