![100%古材チークパネル~本物の力強さをそのままに、再生~【リノベアイテム】](https://renovefudosan.com/images/column/4684/6dd714e424a8ebe9aa364b9dba512698.jpg)
こんにちは。オシャレなリノベアイテムをこよなく愛する、編集部の福士です。
今回のピックアップアイテムは、プロが使用するオシャレ建材サイト「HAGS」から、100%チーク材を再利用した「古材パネル TEXAS ROCK'N WALL」。古材にしかない、荒々しさを活かしたユニークなアイテムです。
そんな古材パネルのデザイン開発秘話を、マテリアルワールド・堀部さんに伺いました。
捨てないデザイン
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経年とともに深みを増していくのが、本物の木材の魅力。
このウッドパネルは、100%チーク材。海外で使われていた鉄道の枕木や、木造家屋の部材をリユースしたアイテムです。日本でも馴染みのあるチーク材は家具などにも使われるしっかりした素材。
一つの役目を終え、次のステージへ。その素材の持ち味を活かしながらリデザインされました。
長い年月をかけて、深い味わいを纏った古材パネル
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この古材パネルは、木が持つ独特の粗さや凹凸、かつての役割を彷彿とさせる色味の具合が、どこを見ても「オリジナル」なアイテムです。
一つ一つにはかつての面影を感じたり、過ごしてきた歴史が深みとなってしっとりとした味わい深さを感じさせてくれます。
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そんな古材パネルですが、アイデア次第でインテリアを面白いほど彩ってくれます。古材パネルというと、ビーチスタイルとか西海岸テイストなどが連想されますが、それだけではありません。例えば、シンプルモダンスタイルに取り入れると、美術館の一角のようなスタイルに仕上がります。
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ヴィンテージスタイルには、月日の流れを感じさせてくれる古材ならではの深い色ムラと木目が絶妙にマッチ。コンクリートの荒々しさと古材の持つ粗さが引き立てあっています。
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壁一面にデザインするだけでなく、このように壁の一部にタイルと組み合わせることで、主役となる壁を彩ることも可能です。グリーンとの相性も◎。
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インテリアだけではなく、エクステリアとしても組み合わせによって表情を変えます。例えば白の壁とタイルの装飾では、南国のリゾートライクなデザインに。
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古材は壁面だけでなく、ラインとして入れることも可能です。ブラックの壁に古材のラインが入るだけで温かみがプラスされ、上品な外構に仕上がります。
白い壁材に、古材を広めにデザインしても本物の木材だからこそ圧迫感がありません。サイズや面積は、そのアイデアによって自由にデザインすることができるのもポイントですね。
実際に触ってみました
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こちらは、Sサイズ(2cm幅の)パネルです。木の表面の荒々しさや、木目、節のような丸みなどをしっかり感じることができます。
施工のしやすさへのこだわり
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1枚のパネルが20cm×50cmなのですが、施工時にジョイント部分(継ぎ目)がわかりにくいように雁行設計(斜めに配列)にしたとのことです。そして、パネルの左右は合わせると一致するようになっているそうです。写真左が1枚のパネルなのですが、両端を見ると…確かに!
写真右が、実際にジョイントしたパネルです。指で指している部分が継ぎ目ですが、いかがでしょうか?
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他には、同じく凹凸のある4mピッチのタイプ、表面フラットの4mピッチのタイプがあります。(フラットパネルは古材チーク100%ですが、別商品名「MONTPARNASSE PASSAGE」です)
施工のしやすさへのこだわりは、これだけではありません。
後ろのシートにフックがついており、これはジョイントした際にズレないようにと、より美しく施工がしやすいための工夫がされていました。
同じデザインでの比較
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全く同じサイズのフレームに、2mピッチの凹凸古材パネルと、4mピッチ表面フラットの古材パネル(MONTPARNASSE PASSAGE)を装飾したものです。
一方は荒々しさと力強さがあり、一方は芸術的な印象を受けます。
古材パネルを作った、その廃材がさらにキューブパネルに
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この古材パネル TEXAS ROCK'N WALLがリリースされたその1,2年後、サプライヤーから、「さらに廃材が出るよ」という話を聞き、最後の最後まで使おうと考案されたのがこのキューブタイプとのこと。
よく見ると、市松模様のように木目の向きでデザインされているのがわかります。こちらも、施工がしやすいようにパネル(20cm×20cm)になっています。
廃材にこだわるその理由は?
「廃材」という言葉は、日本ではネガティブな印象でもあります。
海外生活の多い堀部さんは、本物だけが持つ魅力がある物を、廃材として捨てることに違和感があったと言います。リユース・リサイクル・リノベーション・リメイク・ヴィンテージなど、海外では既に定着していた概念。マテリアルワールドで取り扱い始めた2013年頃、日本ではリユースのウッドパネルは、まだあまり認知されていなかったそうです。
単に廃材を活用するだけでなく、デザインによってさらに価値を高めて送り出す、使う人が使いやすいよう工夫する、そんな想いがこの古材パネルには込められています。
まとめ
今現在、数々の古材パネルがありますが、その背景までを考えたことはありませんでした。改めてお話を伺うと、本物の持つ尊さに気づかされたように思います。また、販売単位を約0.5m2(全タイプ)にするなどのお話も、使う人にとって使いやすいための工夫とのこと。技術や施工だけでなく使う人やその先までも見据えた、トータルデザインがこのアイテムの魅力でもありそうです。