ペットを飼っている方の中には、リビングで一緒に暮らすにはどのような配慮をしたらよいのだろうかと思われる方もいるのではないでしょうか。

ペットとリビングで快適に過ごすためには、その習性を知ることとストレスを与えないことが押さえておきたいポイントと言われます。今回の記事では、ペットとリビングで暮らすためのコツや事例を紹介します。すでにペットを飼っている方やこれからペットを飼う予定の方は必読です。

犬とリビングで一緒に暮らすためのコツ

犬と一緒に暮らすためのコツとして、まずは専用のスペースの確保と壁や床の保護対策を心得ましょう。それぞれを詳しく解説します。

犬専用スペースを作る

犬は集団行動を好む動物なので、玄関や廊下よりもリビングにケージを置く方が適していると言われます。ただし、犬にも落ち着けるスペースを確保してあげたいもの。そのため、リビングの中に犬専用のスペースを設けましょう。ケージや小屋を設置すれば、安心して休む場所としてだけでなく、留守番中の不安を軽減したり、雷が鳴った時の避難場所にもなります。

犬専用のスペースを作るときは、直射日光が当たらない風通しのよい場所を選んでください。また、音に敏感なのでスピーカーやテレビなどから離れた場所がストレスも少なく、おすすめです。

壁や床を保護する

犬と一緒に暮らすときでも、リビングはいつも清潔に保たせたいものです。犬は寝床を掘る習性があるので、前脚の爪で壁や床に傷が付くこともあるでしょう。

壁を保護したい方は、保護シートを使いましょう。剥がせる弱粘着性のタイプなら、汚れがたまったときにいつでも交換ができるので便利です。また、床については丸洗いのできるマットレスを敷きましょう。傷が付きにくいですし、食べ物をこぼしたときでもすぐに洗えるので清潔です。

フローリングをそのまま使用する方がいますが、爪の引っかかる場所のないフローリングは、犬にとってはスケートリンクのような状態とも言えます。犬はジャンプしたり走ったりするのが大好きなので、足腰に負担の掛からない床材をおすすめします。

犬とリビングで暮らすときのレイアウト例

ここでは、犬とリビングで暮らすときのレイアウトを画像を交えて紹介します。犬をリビングで飼うときの参考にしてください。

シンプルなケージを使って犬専用のスペースを確保する

ケージをリビングに設置する際には、犬の大きさに合わせたものにしましょう。また、インテリアの色と合わせると部屋をおしゃれで快適な空間にもできます。

ジョイントマットを使う

床にマットレスを敷くときはジョイント式もおすすめです。汚れた部分だけを交換できるので、経済的で便利でしょう。犬が走り回れるほどのスペースにマットレスを敷くのがおすすめです。

猫とリビングで一緒に暮らすためのコツ

猫と一緒に暮らすためのコツとして、爪とぎのスペースの確保と小物の置き方を覚えておきましょう。ここではそれぞれを詳しく解説します。

爪とぎ用のスペースを作る

猫は犬とは異なり、単独行動を好みます。わがままで自由気ままというイメージを持つ方もいますが、小さな頃からしつけておけば生活で困ることは少ないと言われます。

猫の習性のひとつに爪とぎがあります。猫にとって爪は自分の身を守る大切な体の一部なので、定期的に爪とぎをしているのです。壁や床を保護するためにも、市販の爪とぎを設置しましょう。猫が分かりやすいところに爪とぎを設置すればリビングの傷や汚れも防げます。

収納棚の上にスペースを作る

猫は高い場所から見下ろすのが大好きです。足場があると上に登ろうとするので壊れやすい小物の置き場所には注意しましょう。

収納棚をリビングに設置する際には、棚の上に花や小物を置きがちです。しかし、猫が棚をよじ登るときに棚の上の物が落下する可能性もあります。リビングで一緒に暮らすときは、猫が跳び移れるような配置にするように心掛けましょう。

猫とリビングで暮らすときのレイアウト

ここでは、猫とリビングで暮らすときのレイアウト事例を画像を交えて紹介します。猫をリビングで飼うときの参考にしてください。

高い位置に猫専用のスペースを作る

おすすめレイアウトの1つ目は、猫専用のスペースを高い場所に設置する方法です。猫のストレスを軽減できますし、リビングをユニークな印象にできるでしょう。マットを敷くだけでなく壁や屋根の付いたものを選ぶと、よりおしゃれな雰囲気づくりや可愛らしいアレンジもできます。

猫のための階段を作る

猫は高い場所に登る習性があるので、階段を設置してあげるとよいでしょう。壁際に跳び移れる板を設置すれば猫にとって快適な空間にできますし、部屋もおしゃれにできるでしょう。

まとめ

ペットと一緒にリビングで暮らすには、彼らの習性を十分に理解しておきましょう。犬は家族と一緒に過ごすのを好みますが、猫は単独行動が大好きです。それぞれの習性に合わせた空間にすると、家族とペットの双方が快適に暮らせるスペースになるでしょう。

リビングのレイアウトを考えるときは、どこに専用のスペースを作るのかを決めましょう。犬については風通しのよい場所、猫については部屋を見渡せる場所に作るのもおすすめです。