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すっきり広々、便利なリビングダイニングセットの選び方

最近、ダイニング用の椅子を置かず、ダイニングテーブルとソファがセットになった、「リビングダイニングセット」を選ぶ人が増えています。

ダイニングスペースとリビングスペースを一体にできるので、部屋の空間に余裕ができます。子供の遊ぶスペースを確保したり、在宅ワーク用のデスクを置いたり、部屋の使い方の幅が広がります。

メリットの多いリビングダイニングセットですが、椅子と比べてソファは簡単に動かしにくいというデメリットもあり、慎重に選びたいものです。

ここでは、便利なリビングダイニングセットの効果や、おすすめの選び方を紹介します。

 

 

手狭な部屋には、リビングダイニングセットが有効

例えば、賃貸などでリビングダイニングの広さが8帖程度の場合、ダイニングセットとソファを置くと狭くなるので、どちらかを諦めなくてはなりません。そんなときにリビングダイニングセットを選択すれば、くつろぎ空間も食事空間も確保することができます。

来客が多い場合にも、リビングダイニングセットは有効です。ダイニングセットの場合、椅子が4つであれば4人までしか座れませんが、リビングダイニングセットの場合、つめて座れば人数の調整が可能でしょう。また、手狭の部屋を広く見せる効果も期待できます。

リビングダイニングセットのテーブルは、通常のダイニングテーブルより天板の高さが低くなり、家具全体の圧迫感を抑えられます。視線の抜け感が出ることで、ゆったりとした部屋の印象を演出できます。

 

 

リビングダイニングセットは高さの低いものを選ぶ

リビングダイニングセットのテーブルは、一般的なダイニングテーブルより、高さが低く作られています。一般的なダイニングテーブルの高さは、床から70~72cmなのに対して、リビングダイニングセットのテーブルの高さは床から63~64cmくらいとなります。これはソファの座面高さがダイニングチェアより低いためです。

ソファとダイニングテーブルがセットで販売されている場合は、バランスよく設計されていますが、別々で購入する場合、注意が必要です。ソファの座面高さからテーブルの天板までが27~30cmくらいになるように選びましょう。

また、ソファの沈み込み具合も計算に入れる必要がありますので、購入の際は実際に体感しながら選ぶことをおすすめします。

できれば、高さの調整できるダイニングテーブルがよいです。くつろぐ際はテーブルの高さを下げ、食事の際はテーブルの高さを上げることで、より快適な時間を過ごせます。お引越しや模様替えで、通常のダイニングテーブルとして使うことになっても、高さ調整ができると便利です。

 

 

オススメのリビングダイニングセット

 

・unico FANEAT(ダイニングテーブル・ベンチ・ベンチアーム・ベンチバックレスト)

スタイリッシュなアイアン脚なので、床面がよく見え、より圧迫感のないリビング空間を演出できます。脚が細いので掃除もしやすく、ちょっとした家具の移動もしやすいです。テーブルの天板の下に、小物用の棚がついていることも魅力的です。ベンチは、つなげるとL型の配置になりますが、2つに別れるので、いろいろな使い方ができます。

 

・柏木工株式会社 SENSU(ダイニングソファ・ダイニングカウチ・ダイニングテーブル)

ソファの座高が430mm、テーブル高が680mmと、ダイニングテーブルに近い高さなので、食事や仕事もしやすいリビングダイニングセットです。ソファの座面が、前方と後方でクッション性が異なるよう設計されていることも特徴的です。深く座ると優しく沈み込み、リラックスできます。

 

・Pamouna TL(リビング・ダイニングテーブル)、L(ソファ)

L型のアームレストが特徴的なソファです。生地を取り外して洗うことができますので、安心して食事ができます。テーブル天板は、高い鏡面性と耐久性を併せ持った、パモウナの独自素材「ダイヤモンドハイグロス」と、天然木の素材から選べます。

 

 

まとめ

これまでは、ダイニングとリビングは別々という考え方が一般的でした。固定概念を捨て、リビングダイニングセットを選択することにより、部屋の使い方の幅が大きく広がります。空いたスペースを使って、今までにできなかった新しい生活スタイルを見つけましょう。

一方で、椅子と比べてソファは、動かしにくいというデメリットがありますので、最初の計画で動線や座り心地、ダイニングテーブルとの距離感をより細かくチェックする必要があります。

ソファとテーブルのセットでの購入が無難ですが、高さをしっかりチェックし、お好みのソファとテーブルを別々にそろえてもよいでしょう。おしゃれ感を出せる、自分好みのリビングダイニングセットを見つけましょう。

 

(参考:a.flat その暮らしに、アジアの風を「はじめてのレイアウト計画」)

(参考:ナツメ社 町田ひろ子「マンション・インテリアの教科書」)