浴室リフォームを失敗しないコツは、まず理想をはっきりさせましょう。どんな浴室にしたいかを具体的に思い浮かべ、イメージを固めましょう。
「寒くない浴室にしたい」とか「広い浴室にしたい」とか、こんなイメージが浮かぶのは、浴室の「機能」をアップさせたいということでしょう。「猫足バスタブにしたい」とか「庭を眺める窓を大きくしたい」とかであれば、オシャレさをアップさせたいということでしょう。これで機能とオシャレさ、どちらを優先するかが決まります。
機能とオシャレさ、どちらをリフォームで優先させるかが決まったら、選ぶ浴室のタイプも決まってきます。
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浴室リフォームで機能をアップさせたい
浴室リフォームで機能面を優先するなら、選ぶ浴室のタイプは「システムバス」をおすすめします。壁や床、バスタブなど、工場であらかじめ生産された浴室一式を、現場で組み立てるタイプのことで、ユニットバスとも呼ばれます。
システムバスのメリット
システムバスのメリットは、主に「工期が短い」「コストが安い」「手入れがしやすい」の3つです。
工期が短いということは、浴室が使えない期間が短くてすみますし、コストも安くあがります。また、手入れのしやすさはシステムバスの大きなメリットです。タイル貼りの浴室のように目地に悩まされることもありませんし、バスタブや床、排水口の汚れの付きにくさで各メーカーがしのぎを削っています。
暖かさに特化したシステムバス
システムバスなら気密性が高くなりますから、それだけでタイル貼りの浴室とは暖かさは段違いでしょう。それ以上に暖かい浴室がお望みなら「クリナップ」のシステムバスをおすすめします。
システムバスごと保温材でくるんだ「浴室まるごと保温」が標準装備で、保温材を強化したバスタブ「高断熱浴槽」も用意されています。暖かな浴室は快適なだけでなく、大きな温度差による体調不良「ヒートショック」を防ぐこともできますし、省エネにもつながります。
広さに特化したシステムバス
広い浴室にしたいなら、脱衣場を狭くして浴室を広げるなどの方法が思い浮かぶのですが、今あるスペースはそのままで、少しでも広い浴室をという方には「タカラスタンダード」の「ぴったりサイズシステムバス」をおすすめします。
これは25mm刻みでオーダーが可能なシステムバスで、梁など出っ張った個所に沿った施工も可能ですから、ムダなデッドスペースを作ることなく、システムバスにリフォームすることができます。タイル貼りの浴室をシステムバスにリフォームしたら、狭くなったとの声はよく聞きますが、これならばスペースを維持したリフォームができるでしょう。
(参考: タカラスタンダード 「ぴったりサイズシャワーユニット・シャワールーム」)
浴室リフォームでオシャレにしたい
浴室リフォームでオシャレにしたいなら、選ぶ浴室のタイプは「在来工法」です。通常の部屋を造るように浴室も造っていきますので、タイルやコンクリート打ち放しなど自由自在です。
また、自由度が高いシステムバスの「ハーフシステムバス」や、オシャレ度が高い「オーダーシステムバス」を選ぶ方法もあります。
在来工法のメリット
フローリングの部屋に猫足のバスタブやペデスタル型の洗面器が並ぶ、こんな浴室は在来工法で造ることができますから、世界で一つのオシャレな浴室ができるというメリットがあります。
ただ工期が長い、コストがかかる、機能性ではシステムバスに劣るなどのデメリットがあることも考慮しましょう。
ハーフユニットバスのメリット
大きな窓を開けたり、壁をヒノキ製にしたりできるシステムバスが「ハーフユニットバス」です。大人の腰くらいの高さまでのシステムバスですから、機能性はそのままに、壁や天井は自由にアレンジすることができます。
オーダーシステムバスのメリット
「ダイワ化成・Dスタイル」や「東京バススタイル」https://t-bath.net/など、大手メーカーにはない個性的な浴室を手掛けているところもあります。全面ガラス張りなど、個性的な浴室を造ることができるでしょう。
一方で取り扱っている工務店が少ないことや、個性的な浴室といっても思いのままのものにはならないというデメリットもあります。
まとめ
リフォームして、どんな浴室にしたいのか?という結論が出たならば、次はリフォーム業者選びになります。
ユニットバスでリフォームすることが決まったら、リフォームが得意な工務店がおすすめです。
在来工法でリフォームすることが決まったら、リノベーションが得意な工務店がおすすめです。過去の実績写真などを参考に、イメージに近い浴室を作ってくれるであろうと工務店を選びましょう。
また、請け負ってくれる工務店とは、とことん話を詰めることが大切です。
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