マンションにお住まいの悩みの一つに、狭さがあるでしょう。中でも浴室の狭さに悩んでいる方は、多いのではないでしょうか。たとえば、子どもや孫と一緒に入浴するのに「もう少し広くならないかな？」とか、狭い浴室を「もっと開放感のある空間にできないかな？」と考えていらっしゃることでしょう。
この悩みを解決してくれるのが、マンションの浴室リフォームです。施工例とともに、少しご紹介していきましょう。
もくじ
少しだけ広くする浴室リフォームの施工例
古いユニットバスが入っているマンションなら、リフォームで浴室を広くできるチャンスです。なぜなら、最近ではユニットバスの規格サイズが増えましたから、一回り大きなタイプを入れられたり、メーカーごとに広く使える工夫をこらしているからです。
1216サイズを1317サイズにリフォーム
1216（120×160cm）とは古くあるユニットバスの規格で、0.75坪のスペースにあうように造られていたものでした。しかし近年では、同じ0.75坪のスペースにあう1317（130×170cm）という規格が登場！タテ、ヨコともに10cmずつ広い浴室が実現するのです。
ユニットバスの新規格は、1.0坪など他のスペースにも登場しています。マンションのユニットバスを新しいものに入れ替えただけで、一回り大きな浴室が実現するのです。
（参考：リフォームガイド「ユニットバスのサイズを完全解説！あなたに最適なサイズはこれだ！」）
メーカーごとの浴室を広くする工夫
ユニットバスの新規格は、壁を薄くするなど、メーカーの努力によって生まれものですが、浴室を広くする努力はそれだけではありません。
LIXIL「リノビオV」は、カウンターが外れることで、TOTO「ひろがる浴室」は、バスタブの形をクサビ型にすることで、それぞれ洗い場をより広く使えるようにしています。これ以外にも各メーカーは、様々な工夫をこらしています。
タイル浴室のリフォーム向きのシステムバス
タイル貼り（在来工法）の浴室をユニットバスにリフォームするデメリットは、狭くなることです。従来の浴室に、規格サイズのユニットバスを入れるため、浴室の広さよりも小さい規格サイズを選ぶ必要がありました。
しかし、タカラスタンダード「ぴったりサイズシステムバス」では、25mm刻みでオーダーが可能になりました。広さは大きく変えることなく、快適性や使い勝手をアップできるでしょう。
在来工法で浴室のデッドスペースをなくす
ユニットバスの規格サイズが増えたとはいえ、それでも出てしまうのがムダな空間（デッドスペース）です。それをなくすことができるのが、ユニットバスもしくは在来工法から在来工法へのリフォームです。
在来工法のメリットは、スペースの無駄がなく浴室を造ることができるだけではありません。「好きなバスタブを選ぶ」「床や壁のデザインを自由にする」「脱衣所・洗面所・浴室を一室にして西洋風バスルームを造る」などの希望をリフォームに取り入れることもできるでしょう。
在来工法のデメリット
工期がかかる、寒い、掃除が面倒など、在来工法にはいくつかのデメリットがあります。しかし、浴室を広くしたり、自由にデザインできるメリットはユニットバスでは実現が難しいでしょう。
ガラス使いで開放感を演出
浴室の広さを変えないで、開放感を与える方法の一つは、ガラスを使うことです。扉や壁をガラスにすれば圧迫感がなくなりますから、広さを感じるようになるでしょう。見た目もオシャレになります。
ガラス使いのデメリット
視線が気になる、浴室の中身が丸見えになる以外にも、ガラス面は汚れが目立ちますから、床だけでなく、壁の掃除が毎日必要になります。また、来客時やゲストが浴室を使いにくいというのもデメリットです。たとえば、すりガラスを使うというアイデアもあるのですが、いかがでしょうか。
色調を統一して広がりをもたせる
脱衣所と浴室の色調を統一するというのも、広さを感じさせる方法として有効です。とはいえ、壁全体を同じ色にする必要はなく、写真のように同じ色をワンポイントで使うだけでも十分に効果はあるでしょう。
あえてシャワーのみにする
浴室からバスタブを外して、シャワーのみにするというのも良い方法でしょう。シャワーに必要な広さに浴室をリフォームすることで、その分、リビングなど生活スペースに貴重な床面積を割くこともできるでしょう。
まとめ
何かと狭さを感じることが多いマンションの浴室ですが、リフォームすることで広くすることは可能です。古いユニットバスなら最新式ユニットバスにリフォームしたり、バスタブのレイアウトを変えたりすることで、広さを感じることができるようになるでしょう。
また、たとえばガラス使いにリフォームするなど、広さを感じるようにする方法も色々ありますから、信頼がおけるリフォーム業者さんに相談してみてください。
