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浴室乾燥機を交換するタイミングとメリット

5年、10年と浴室乾燥機を使い続けていると起こるのが、異音や乾燥の効きが悪くなるなどの不調です。ご自身での掃除やメンテナンスをしても不調が解決しないならば、プロに修理を依頼するしかありません。そして、コストがかかり過ぎるようならば、検討しなければならないのが浴室乾燥機の交換です。

ここでは、浴室乾燥機を交換するタイミングやメリットについて考えます。カンタンなDIYでできるメンテナンスについてもお話ししましょう。

 

 

浴室乾燥機の耐用年数はどれくらい?

たとえばカラカラという異音がするとか、乾燥の効きが悪くなったとか、浴室乾燥機の調子が悪いと思うなら交換のタイミングかもしれません。

浴室乾燥機の寿命は、一概にはいえませんが、メーカーが用意している有償で保証を延長できる期間が参考になります。たとえばマックスの保証延長は1万2,500円(税抜)払うことで10年間です。

(参考: マックス株式会社「マックス 延長保証のご案内 」)

浴室乾燥機は10年ほど使って不調が出たなら、寿命と判断し交換を検討するのが良さそうです。浴室のような湿気に満ちた環境は、電気製品が最も苦手とするところです。

 

浴室乾燥機から異音がする

カラカラとかゴーゴーとか、浴室乾燥機を長く使うと異音がするようになりますが、ご自身でメンテナンスできるケースも多々あります。まずはフィルターやファンについたホコリを掃除してみましょう。

掃除をしても異音が治まらなければ、油切れが原因かもしれませんから、軸に潤滑油を差してみましょう。潤滑油は、飛び散ると周囲を汚す原因となりますから、なるべく少量を使うようにして下さい。

それでも異音が解決しないなら、モーターの軸のずれやモーターのサビが原因かもしれません。こうなってしまうとプロに修理を依頼したほうがよいでしょう。修理を依頼する際には、見積もりを取り、浴室乾燥機の交換でかかるコストと比較検討しましょう。

 

浴室乾燥機の効きが悪い

浴室乾燥機から温風が出てこない場合は、まず疑うべきはフィルターの目詰まりですが、掃除しても解決しない場合はヒーターの故障が疑われます。

掃除機でホコリを取ったり、中性洗剤でつけ置き洗いをしても改善しないならば、プロに修理を依頼するか、交換を検討しましょう。

 

 

浴室乾燥機を交換するメリット

たとえば修理費用が数万円という見積もりが出てしまったならば、交換も検討しましょう。交換には電気式でも7、8万円はかかってしまうのですが、メリットが大きいと感じるならば、交換したほうがよいかもしれません。

(参考:交換できるくん「浴室乾燥機・浴室暖房機の基本工事費」)

浴室乾燥機を新品に交換するメリットは、以下の通りになります。

 

ランニングコストが安くなる

ランニングコストが安いことで知られている浴室乾燥機の一つとして、パナソニック製のものをあげることができます。パナソニックの浴室乾燥機が搭載しているヒートポンプは、空気中の熱を集めて利用する技術です。搭載していないタイプと比較すると、予備暖房で60%、衣類乾燥で70%も削減できるといいます。

また、ヒートポンプが搭載されていないパナソニック以外のメーカーの浴室乾燥機でも、製造されてから10年以上たったものと最新式を比較してみると、省エネを意識したエコモードが搭載されているなど、ランニングコストを抑える工夫がなされています。

ランニングコストを抑えることができるのは、浴室乾燥機を交換するメリットといえます。

 

パワーアップする

省エネタイプの浴室乾燥機への交換は、同時に洗濯物の乾燥時間の短縮にもつながります。たとえば、ヒートポンプ搭載タイプと搭載していないタイプを比較すると、衣類乾燥時間は約50%に短縮され、暖房能力は1.4倍向上するそうです。

パナソニック以外のメーカーでも、10年ほど前の浴室乾燥機と比較するなら、大幅なパワーアップが期待できそうです。

 

(参考:家電 Watch「パナソニック、“業界初”ヒートポンプ式の浴室換気乾燥機」)

 

 

新型の浴室乾燥機に期待できる他の機能

最近の浴室乾燥機は、ミストサウナが楽しめるなど、新しい機能がプラスされています。ベーシックなタイプと比較すると価格が高くなってしまうのですが、新しい機能に魅力を感じたならば交換するのもよいでしょう。

 

 

まとめ

浴室乾燥機の寿命は10年ほどですから、ご自身でのメンテナンスで不調が解消せず、10年以上前のタイプなら交換を検討してもよいでしょう。ランニングコストが下がっていたり、パワーアップしていたり、ミストサウナなどの新機能の追加など、新しい浴室乾燥機は魅力的です。修理の見積もりとよく比較検討したうえで、思い切って交換してしまうのも、快適な日々のためには良いことかもしれません。