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浴室リフォームにかかる期間はどれくらい?

浴室を新しくしようと思ったら、費用だけでなく工事期間も気になるものです。浴室は毎日使うものですから、リフォームに時間がかかりすぎては困ってしまうことでしょう。

ここでは、浴室を丸ごとリフォームする大規模な工事にかかる期間をご紹介します。

また1日以内で終わってしまう、小規模なリフォームについてもご紹介します。

 

 

浴室リフォームにかかる期間は4〜7日

浴室リフォームには、「ユニットバスからユニットバスへ」「タイル貼りの浴室からユニットバスへ」「タイル貼りの浴室からタイル貼りの浴室へ」の3通りがありますが、オーソドックスな前2つのリフォームなら期間は4〜7日となっています。

ただし、リフォーム工事が集中しがちな年末や年度末には、職人さんの手配が難しくなり工事期間が伸びてしまったり、白アリの被害が見つかった場合は駆除・対策に時間がかかったりします。

 

ユニットバスからユニットバスへ

古くなったユニットバスから、新しいユニットバスへのリフォームにかかる期間は4日ほどです。

工程は、ビニールシートやテープを用いて、キズがついてはいけない場所を保護する「養生」から始まります。工事の期間中出入りする職人さんや、解体した古いユニットバスの搬出、新しいユニットバスの搬入で、家が傷まないようにするのです。

次に「解体」と「給排水工事」です。古いユニットバスをバラバラにして家から運び出したら、新しいユニットバスの取り付けのための給排水や電気配線の工事をおこないます。給湯器も新しくするのなら、このタイミングで電気やガスの工事が入ります。

そして「組み立て」です。新しいユニットバスを組み立てて、給排水や電気配線を接続していきます。浴室のドアも新しいものを取り付けますし、浴室の壁や床、天井、浴槽、照明、換気扇も取り付けます。

最後に「引き渡し」です。新しいユニットバスをすぐに使えるように清掃・チェックをおこない、養生に使ったシートやテープをはがして完成です。

 

タイル貼り浴室からユニットバスへ

古くなったタイル貼り(在来工法)の浴室から、ユニットバスへのリフォームは7日ほどかかります。

ユニットバスからユニットバスの工事より期間が長い理由は、養生、解体、給排水工事、組み立て、引き渡しという工程に加え、「解体」と「給排水工事」の間に「基礎工事」が入るからです。

基礎工事とは、新しいユニットバスを入れられるよう、コンクリートを敷く工事です。コンクリートの施工〜乾燥に天候が良ければ2日、悪ければ3日ほどかかってしまいます。

古い浴室を解体した後に忘れてはならないのが、白アリの対策です。古い浴室の跡は漏れ出た水分で、白アリが好む環境になりがちです。基礎部分を点検して白アリの被害がないようならば、新たに防蟻工事をおこないます。

白アリの被害が見つかったなら、その部分の木材を撤去・修理をおこなう必要があります。この工程が入ると、工事期間が数日伸びることになります。

 

タイル張り浴室からタイル貼り浴室へ

タイル貼りの浴室を解体し新しく作り直すには、7日以上の期間がかかります。在来工法の浴室は、タイルを床や壁、天井に敷き詰めるのに時間がかかりますし、目地が乾いて固まるまでにも時間がかかるからです。

凝ったタイルの貼り方にしたり、浴槽もタイル貼りにしたりするのなら、ますます工事期間は伸びてしまうでしょう。

 

 

1日以内の期間でできる浴室リフォームは?

浴室すべてを新しくするようなリフォームは、4〜7日、場合によってはそれ以上かかってしまいますが、浴室の一部分だけに手を入れるようなリフォームならば、それほど時間はかからず、1日以内にできるものもあるでしょう。

リフォーム工事が入ったその日に完了しますから、夕方にはリフォームした浴室を使うことができるでしょう。

 

ドア交換

古くなったり、傷んだりしたユニットバスのドアは、「交換」「古いドア枠の上から新しいドア枠を取り付ける『カバー工法』」「古いドア枠を壊して新しくする工法」の3通りのリフォームがあります。

ドアの交換やカバー工法なら工事の期間は1日以内でも、ドア枠ごとドアを新しくする場合は、工事期間は2日ほど必要になるかもしれません。

 

手すり取り付け

浴室への手すり取り付けは、最も一般的な介護リフォームとなっており、工事期間も数時間ですむでしょう。とはいえ、手すりは体重がかかる場所だけに、しっかりとした工事をお願いしたいところです。介護リフォームに実績がある工務店を選びましょう。

 

浴室乾燥機取り付け

換気扇や古くなった浴室乾燥機を取り外し、新しいものを取り付けるリフォームですから、かかる期間はわずかです。取り付ける場所に加工が必要だったとしても、数時間もあれば工事は完了してしまうでしょう。

 

 

まとめ

浴室を丸ごと入れ替えるリフォームに必要な職人さんは、木工事をおこなう大工や、ユニットバスを解体・組み立てる設備業者、電気・ガス業者、内装業者です。在来工法の浴室ならば、これに左官業者が加わります。浴室をリフォームするだけでも、結構な数の職人さんが必要です。

工事期間を短くしたいなら、年末や年度末を避けて、職人さんの手が比較的空いている時期を狙うか、早い時期に工事を申し込むとよいでしょう。

 

(参考:リフォームガイド「お風呂・浴室のリフォームに掛かる期間・工期について」)