パントリーに必要なものといえば棚です。棚がなければ、せっかくの収納スペースなのに、十分な実力を発揮しきれません。ここでは、パントリーの棚に必要な条件を考えます。さらに、ぴったりの棚を3種類ご紹介し、それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
限られたスペースの有効活用のために、カッコいい見た目のために、充実のパントリー造りの一助になればと思います。
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パントリー棚の必須条件とは?
「棚の融通がきく」「荷重に耐えられる」の2点が、パントリーの棚の必須条件です。
さまざまなものを収納するのがパントリーですから、棚の高さや数は融通がきかなくてはなりません。また、ミネラルウォーターやお米など、食料品のストックは総じて重量があるものです。棚の耐荷重が高いことも、パントリーに必要な条件となります。
プロっぽい雰囲気のパントリー棚「メタルラック」
ご家庭のパントリーだけでなく、レストランのバックヤードなどプロの現場でも大活躍しているのが「メタルラック」です。見た目の清潔感があり、コストパフォーマンスが高いです。
メタルラックのメリット
「重量に耐えられる」「サイズのバリエーションが豊富」「価格が安い」の3つがメタルラックのメリットです。
代表的なメーカー「アイリスオーヤマ」のメタルラックには、3種類の支柱サイズが用意されているのですが、最も太い直径25mmのものなら棚板1枚あたりの耐荷重は実に250kgです。何を載せても大丈夫という安心感があります。
また、棚板サイズのバリエーションが豊富ですから、どんなパントリーにもフィットするというメリットもあります。アイリスオーヤマの25mmポール用なら、実に50以上もの棚板のバリエーションがそろっています。
さらに、価格の安さもメタルラックの魅力です。高さ151cm幅91cm、棚が4段のタイプ(MR- 9015J)なら、1万円前後で購入できるでしょう。
メタルラックのデメリット
「棚板がメッシュ」「見た目が今ひとつ」の2つがメタルラックのデメリットです。
メタルラックの棚板の多くがメッシュなので、そのままでは家電製品などが置きにくいというデメリットがあります。メッシュ以外の棚板もありますが、サイズのバリエーションは多くはありません。棚板の上に別の棚板を乗せるなど工夫する必要があります。
またクロームメッキの特徴的な見た目は、好みが別れるところです。インテリアのテイストによっては、マッチしないこともあるでしょう。アイリスオーヤマでは白やピンクのメタルラックも用意されていますが、サイズのバリエーションが限られます。
(参考:アイリスオーヤマ アイリスプラザ「メタルラック・スチールラック」)
ゼロから造るパントリーに「棚柱・ブラケット」
壁に埋め込んだ棚柱と棚板を支えるブラケットを組み合わせることで、申し分のないパントリー用の棚が完成します。あらかじめ壁に補強が必要になりますから、後付けでは難しいのですが、リノベーションや新築でのパントリーを考えているなら、おおいに検討の余地があるでしょう。
棚柱・ブラケットのメリット
「柔軟性が高い」「意外とコストがかからない」のが棚柱・ブラケットのメリットです。
ブラケットのバリエーションは豊富にそろっていますから、高さばかりか奥行きも自在です。収納するものにあわせて棚を変化させることで、パントリーの有効活用が実現します。
また棚柱やブラケットは安価なものですから、オーダーになる割には意外とコストもかからないメリットもあります。
棚柱・ブラケットのデメリット
「過重性を過信しすぎると棚柱ごと痛む」「棚板はオーダーが必要」の2点が棚柱・ブラケットのデメリットです。
棚柱を固定する仕組みから、上の棚に重量物を置くと棚柱が痛みます。新しい棚柱と入れ替えるのにはコストがかかりますから、使用の際は注意してください。またオーダーで造るものだけに、棚板を買ってくることはできません。あらかじめ棚板は多めに造っておきましょう。
壁にキズを付けたくないパントリーに「突っ張り棚」
HAGSアイテム:アジャスター アイアン LABRICO 2×4/1×4
「ディアウォール」https://www.wakaisangyo.co.jp/diawall/や「ラブリコ」https://labrico.jp/を使えば壁や天井にキズを付けることなく、2×4などの角材をパントリーの中に立てることができます。棚柱を埋め込むことで、ブランケットと組み合わせた機能的な棚も造ることができます。
突っ張り棚のメリット
壁や天井にキズが付かないのはもちろん、「デザインが良くなった」ことが突っ張り棚の見逃せないメリットです。
以前は、カラーバリエーションンが少なく、いかにもプラスチックな見た目のモノしかありませんでした。上の写真のように、メタル素材のものも登場し、デザインがずいぶんよくなりました。こだわり派にも満足していただけるでしょう。
突っ張り棚のデメリット
「柱1本あたりの耐荷重が低い」のがデメリットです。
上の写真の2×4用のラブリコなら耐荷重は柱1本あたり20kgですから、柱2本で棚を支えてしまうのはかなり不安です。パントリーの棚として使うなら、柱を4本立てることで棚を支えたほうが良さそうです。
まとめ
パントリーにぴったりの棚として、メタルラック、棚柱・ブラケット、突っ張り棚の3つをご紹介してきましたが、機能性だけを追及するなら1番のおすすめはメタルラックです。何といってもコストパフォーマンスと荷重性の高さがピカ一、バリエーションも非常に豊富です。あまりにも倉庫感が出てしまうというデメリットはありますが、それを上回るメリットばかりなのがメタルラックです。
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