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「差尺(さじゃく)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集462

■差尺(さじゃく)

「差尺」とは「さじゃく」と読みます。「差尺」とは、テーブルの天板の高さと椅子と座面の高さの垂直距離です。テーブルや椅子を選ぶ際に必要なもので、差尺を確かめることで使い勝手のよい家具を購入できます。差尺が適正でない家具を使用すると肩こりや腰痛を引き起こすことがあり、仕事や勉強の作業効率にも影響を与えるでしょう。

適切な差尺は「座高÷3-2cm」です。また、座高は「身長×0.55」で導き出せます。例えば、身長が170cmの方の座高は93.5cmです。また、身長が150cmの方の座高は82.5cmとなります。2人の適切な差尺は、それぞれ29cmと25cmです。なお、一般的に差尺は27~30cmがよいとされています。そのため、身長が150cmの方は2やや高めに調整するのがよいでしょう。

家族で使用する場合には差尺に差が出ます。例えば、家族に170cmと150cmの方がいる場合には差尺に4cmの開きが生じるでしょう。身長のある方を基準に椅子を選んでしまうと、他の家族は差尺が開きすぎて食べづらくなるでしょう。一方で身長の低い方を基準に椅子を選んでしまうと、身長の高い方は猫背になって食べなければなりません。

家族で身長差がある場合には背の高い人に合わせて椅子を選び、床に足を付けられない方は足置きを使うのがベターです。背の低い人は足が床に付かないので不安定になりますが、厚めの板を使うことで問題を解消できるでしょう。

また、差尺の合わないテーブルや椅子をすでに使っている場合は、家具の脚に貼るフェルトと木工用のボンドで解決できます。

・参照:treebe「差尺とは テーブルとイスの高さについて」