Column

「コンクリートスラブ」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集527

■コンクリートスラブ

「コンクリートスラブ」とは、コンクリート製の板のことです。スラブは床のことを指しており、床を施工するときに使用します。一般的に鉄筋コンクリート造の建築物では、スラブと呼ばれる床板が荷重を支える役割を持っています。本来は平板や石版という意味を持っていますが、鉄筋コンクリート造では大梁や小梁と一体化させて施工します。

建築基準法では、主要な部分の床板は8cm以上と定めています。しかし、マンションやアパートなどの集合住宅では、遮音性を高めるために20cm以上の基準を設けています。その際に、コンクリートを使用するときはコンクリートスラブを用います。

スラブに似た建築素材として、土間コンクリートがあります。土間コンクリートとスラブについて、見た目による違いはほとんどありません。設計図で確認すると違いが分かりますが、完成図では相違がわかりづらいでしょう。土間コンクリートとの主な違いは役割です。

土間コンクリートには、積載荷重や固定荷重を地盤へ直接伝える役割があります。土間コンクリートには力が加わらないので、少ない配筋でも問題ありません。一方で地震などにより地盤が沈下すると、土間コンクリートも沈みます。

一方でスラブには床の役割があります。地盤沈下しても、スラブは支える役割を持っているので沈みません。強度が低い地盤に建築する場合にはスラブが効果的です。一方で、スラブには荷重に耐える必要があり一般的に多くの配筋をします。

参考:土間コンクリートとスラブの違いと、配筋や床厚について

「モルタル・グレー系キッチン」リノベを見る
リノベ相談できる会社を探す