誰でもわかるリノベ用語集574
事例集ダウンロードはこちら
■スケルトン・インフィル
「スケルトン・インフィル」とは、スケルトンとインフィルを分離した住宅のことです。スケルトンとは建物を支える構造躯体のことで、インフィルは住宅の間取りや内装を指しています。2つを分けることでライフスタイルによってインフィルの部分をリノベーションしたり、スケルトン部分を長期に活用したりできます。スケルトン・インフィルの住宅は分譲マンションなどの集合住宅で見られます。
マンションなどのラーメン構造を持つ建築物には、耐用年数が長いという特徴を持っています。しかし、日本ではスケルトンとインフィルを分けていなかったために、床材や壁材の耐用年数を建築物の対応年数として扱っていました。
一方で、ヨーロッパやアメリカでは耐用年数を誇る建築物は高い資産価値を持っているという考え方があります。そのため、スケルトンとインフィルを分けた建築がなされてきました。
スケルトン・インフィルを用いた住宅の特徴としてPSの分離が挙げられます。PSとはパイプスペースのことで、上下水道やガス管を指しています。配管は内装と同程度の耐用年数ですが、スケルトン部分と分離させることで、建築物の耐用年数を挙げられます。
もうひとつの特徴は二重床です。スケルトン・インフィルでは室内配管やダクトを躯体に埋め込むのが難しいので、二重床として設計しています。そのため、直床工法の建築物に比べて床の位置が高いでしょう。また、スケルトン・インフィルでは室内部の断熱加工が困難なので、外断熱工法を採用するケースがおおいでしょう。
(参考:不動産の教科書「【自由な分譲住宅】スケルトンインフィル構造と通常の物件の違い。メリットやデメリットとは」)
事例集ダウンロードはこちら