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「二重床工法(にじゅうゆかこうほう)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集585

■二重床工法(にじゅうゆかこうほう)

「二重床工法」とは「にじゅうゆかこうほう」と読みます。誤った読み方として「にじゅうとここうほう」と言われることがありますが、正しくありません。
「二重床工法」とは、床板を二重にした工法のことです。床スラブと呼ばれるコンクリートの床と、フローリングやカーペットなどの床材との間に空間を作ります。空間には緩衝材などを取り付けるのが一般的です。

二重床にするメリットは騒音問題の解消です。床板が一重の場合、足音や落下音が下階に伝わります。音は空気だけではなく、壁や床を伝って響くので一重の床の場合には、騒音につながることもあるでしょう。マンションやアパートの場合、下階の住民とのトラブルに発展する恐れもあるでしょう。二重床工法を施すことで、騒音によるトラブルを回避できるでしょう。

二重床のもうひとつのメリットは配管工事やしやすいことです。土台と内装の間に空間ができるので、配管の移動がしやすくなるでしょう。キッチンや浴室の一を変更するときや、ガスのコンセントを増設する際に便利です。状況によっては工事にかかる費用を抑えられるでしょう。

一方で二重床にはデメリットもあります。主なデメリットは太鼓現象が起こることです。太鼓現象とは音源に近い膜と反対側の膜との間で、空気がバネのように反発する現象のことです。二重床には音を伝えないという効果はありますが、施工方法によっては床と内装の間にある空気によって太鼓現象が起きることもあります。ドスンという大きな音が鳴るので、施工の際には業者との綿密な話し合いが必要でしょう。

(参照:ARUHIマガジン「マンションは二重床工法がおすすめ? メリットとデメリットは?」