床材として人気と言われるオーク。でも無垢材にチャレンジする方の中には、「オークってよく聞くけど、どんな床材なの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、オークの特徴をまとめて解説します。オークの持つ魅力や、メリットデメリットまでチェックしてみましょう。
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オーク床材の特徴
皆さんはオークの木をご存じでしょうか?オークは日本語で言えば、ナラ。この日本にも生育しているナラの木を素材としているのが、オークという床材です。
オークの床材がメジャーであるのには、以下のような理由があります。
・木目がはっきりしている
・適度な硬さ
・耐水性に優れる
・比較的安い価格
この4点について、もう少し詳しく見てみましょう。
オークの特徴1. 木目がはっきりしている
無垢材を選ぶにあたって、木の質感は大切な要素の1つ。オークは木目が一般的にはっきり強く出ると言われており、天然の木であることを活かした使い方がしやすいでしょう。
オークの木目でときおり見られる、「虎斑(とらふ)」という模様も特徴的です。これは柾目を横切るような形に伸びるスジ状の模様で、他の部分とは違う銀色の光沢があります。
オーク本来の明るめの色調によって比較的くせのない仕上がりになり、様々な家具に合わせやすいとも言われています。
色調に関してはウォールナットと比較すると特徴を掴みやすいでしょう。明るくくせの少ないオークと、色の濃い重厚なウォールナット。用途も変わってくるのではないでしょうか。
オークの特徴2. 適度な硬さ
オークは内装材として適度な硬さがあると言われることがあります。床材は家族の足元や家具を支えるもの。適度な硬さがあることで、キズがつきにくくなります。
例えば、スギなどの針葉樹に比べて、オークのような広葉樹はキズが付きにくいとされています。そのため、オークは店舗用として土足でも利用可と言われています。
しかし硬い木材は冷えやすい傾向にあるというデメリットも。硬い木材は空気の含有量が少なく、足裏の温度が奪われやすいのです。一般的に「無垢材なら冬場も裸足で暖かい」と言われていますが、オークは柔らかい木材よりは冷えやすい傾向にあると言えます。
オークを床材として利用する場合、建物の断熱性や床暖房の導入について考えても良いでしょう。
オークの特徴3. 耐水性に優れる
オークは耐水性が高く、ウィスキーの樽としても利用されるほど。耐水性が低いと反りや変形の原因になり得るため、長く使うためには硬さだけではなく耐水性も重要でしょう。
オークの特徴4. 比較的安い価格
オークは無垢材の中でも、比較的安いと言われています。一般的に人気が高いとされる6種の無垢材でおおよその価格帯を比較すると、以下の通りです。
【1平方メートルあたりの参考価格帯】
パイン :4,000~8,000円
スギ :2,500~9,000円
メープル :6,000~9,000円
オーク :5,000~10,000円
ヒノキ :6,000~11,000円
ウォールナット:7,000~12,000円
同じ樹種であっても仕上げやグレードによって価格は大きく異なるため、これはあくまで参考程度とお考えください。
オークを床材で使うとどんなお部屋になる?
オークの床材の特徴についてお分かりいただけたと思います。とはいえ実際にオークを使ってみて、自分のイメージ通りのお部屋になるかはイメージしづらいのではないでしょうか。
そこで、オークを使ったお部屋の実例を見てみましょう。オークの「家具への合わせやすさ」や「木目の雰囲気」を掴んで頂けるでしょう。
床のフローリングにオークのヴィンテージ加工品を用いてヘリンボーン床にしたお部屋です。落ち着きのある濃い目のカラーは皮革素材の家具とも相性ばっちり。重厚感のある印象を与えます。
参考記事:オシャレな「ヘリンボーン床」のリフォーム・リノベーション事例をまとめてみました
オークの床材。経年変化は?
床を無垢材にしようと考える時、気になるのが経年変化。無垢材である以上、新品同様の状態ではいられず、時と共に少しずつ表情を変えます。
オークの場合、一般的に色合いがより濃く、黄色みがかった色になると言われています。
無垢材の種類によって色味の変化は異なり、薄く淡くなっていく樹種もあれば濃く深くなっていくものも。オークは後者ということになるでしょう。
色合いの変化は、基本的に紫外線による影響が大きいと言われています。そのため、日当たりの状況によって必ずしも決まった変化とはならない点にご注意ください。
オークの床、無垢材と複合どちらにする?
「オークの床が欲しいけど、無垢材は手入れが大変そう…」という方は、複合フローリングで表面にオークを張ったものを選ぶ方法もあります。
複合フローリングは、合板や集成材の表面に化粧板を張ったもの。無垢フローリングに比べて、反りや伸縮などのリスクが少ないとされています。無垢材より価格を抑えることもでき、導入やメンテナンスにおいては手軽なフローリングと言えるでしょう。
ただ、天然木の質感を重視する方にとっては無機質に感じられるかもしれません。表面にオークを使用したとしても、踏んだ感触などで無垢材との違いを実感する可能性も。無垢材特有の調湿機能が得にくいのも、複合フローリングのデメリットです。
とはいえ、複合フローリングには防音機能などが盛り込まれたものがあり、生活上のメリットを得やすいのも確かです。
無垢材にするか複合フローリングにするか迷った場合、サンプルの取り寄せやショールームで実際に触れて確かめると良いでしょう。
まとめ
オークの床材について、メリットデメリットや実例をご紹介しました。オークを使ったお部屋がどのようになるのか、イメージしやすくなったかと思います。
床材ひとつで、お部屋の印象や住み心地は大きく変わるかもしれません。理想のお部屋をじっくり考えるために、ぜひ参考にしてください。
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