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理想的な癒し空間を手に入れたい!事例から見る浴室のリフォーム

理想的な癒し空間を手に入れたい!事例から見る浴室のリフォーム

お風呂は、お仕事などから解放され、その日の疲れを癒やし、リラックスするための大切な空間です。そのため、浴室には快適性に加え、機能面や安全面からも充実したものが求められています。特に中心となる浴槽には、こだわりたい方も多いのではないでしょうか。

また、浴室をはじめとした水回りは傷や汚れに弱く、数十年も経てば経年劣化により汚れやカビが目立つようになるなど、どうしてもリフォームしたくなるものです。ただ、せっかくお金をかけてリフォームするのなら、理想的な癒やしの空間になるようにレイアウトしたいものです。

そこでこの記事では、一般的な浴室の種類を取り上げながら、よく見られる浴室リフォームについてご紹介します。

 

浴室リフォームの決め手!お風呂の種類を解説

理想的な癒し空間を手に入れたい!事例から見る浴室のリフォーム

日本の浴室はユニットバス、ハーフユニットバス、在来浴室の3種類が知られていますが、キッチン・バス工業会によれば、現在、日本の集合住宅に普及している浴室のほとんどはユニットバスのようです。

ユニットバスとは、浴室を構成するすべての部材や部品を工場で生産・加工し、現場ではこれらを持ち運んで組み立てるだけというプレハブ的な浴室のことです。システムバスとも呼ばれています。

1964年の東京オリンピックをきっかけとしてTOTOが開発したもので、東京オリンピック後に急速に全国的に普及しました。従来の在来浴室と比較して工期が短く、防水工事も不要なのが大きなメリットです。ほとんどが規格化されており、既製品を企業HPやモデルルームなどであらかじめ確認できるため、リフォーム後をイメージしやすいといった利点もあります。

在来浴室は、現場施工をメインとするユニットバスが普及する以前からある浴室で、各ご家庭の状況に合わせたオーダーメイドな浴室を造ることができます。ユニットバスに比べて自由度が高い反面、工期が長くなる・費用が高くなる傾向があります。

ハーフユニットバスは、壁や天井以外をユニットバス仕様にしたものです。壁や天井は自由に現場施工できるため、浴室のすべてが工場生産で行われるユニットバスに比べて、現場状況に合わせたレイアウトやデザインに仕上げることができます。

機能性や快適性を重視したいならユニットバスを選ぼう!

現在市場に出回っているユニットバスは、在来浴室と比較しても遜色のないレベルに達しています。特に機能を重視したいのなら、必要な機能が一式そろえられているユニットバスは大変魅力的な商品です。

例えば、ユニットバスの先駆者であるTOTOでは、TOTOの様々な最新技術がシステムバスルームに盛り込まれ、商品化されています。TOTOのサザナシリーズでは、お湯が下がりづらい「魔法びん浴槽」やウェーブや節水機能の付いた「コンフォートシャワー」、お掃除やお手入れがラクにできる「ほっカラリ床」などがセットとして商品化されています。

TOTOと並ぶ大手のリクシルでも、人気シリーズ「スパージュ」など、機能面や快適さにおいてもTOTOに引けを取らないユニットバスを提供しています。こちらもTOTOと同様に、お湯の温度が下がりづらい「サーモバスS」や清掃性と快適性にこだわりぬいた床である「キレイサーモフロア」、空気を含んだ大粒の水滴で節水を実現した「エコアクアシャワー」など、機能性や快適性が充実したラインナップが魅力的です。また、オプションで浴室テレビの設置や専用サウンドスピーカーも搭載できるなど、消費者のニーズに合わせたキメ細かなメニューも用意されているようです。

既に規格化されているユニットバスは、ショールームなどでもその仕様を確認できますので、浴室リフォームを考えたい場合はユニットバスを中心に検討することで、より失敗の少ないリフォームを目指すことができます。
 

(参考:TOTO バスルーム「サザナ」

(参考:LIXIL システムバスルーム「スパージュ」

とことんこだわりたい人に!在来浴室で自由にリフォーム!

理想的な癒し空間を手に入れたい!事例から見る浴室のリフォーム

集合住宅ではほとんど見られなくなった在来浴室は、浴室にとことんこだわりたい方向けに利用できます。集合住宅では配管や供用箇所などの制限がありますが、戸建住宅であれば浴室を自由にカスタマイズできます。

浴室の中でも特にこだわりたいのが浴槽の材質や形状です。最も普及しているユニットバスの材質はFRP製が主流ですが、これを人工大理石やホーローなどワンランク上の高級感のある素材に変えることができます。
高級ホテルなどで採用されているホーロー浴槽は、かなりの重量があるため集合住宅には設置できないことが多いのですが、戸建住宅なら比較的自由に設置できます。

また、形状もご自宅に合わせたものから、ご自分の好みの形状までオーダーメイドで実現できます。例えば、おしゃれな単体浴槽を広いお部屋に置いたり、景色を楽しめるように前面ガラス張りにしたりといったデザインも可能です。

まとめ

理想的な癒し空間を手に入れたい!事例から見る浴室のリフォーム

浴室リフォームは規格化されているユニットバスが主流と言われつつも、オプション項目を選べたり、デザイン性を重視したハーフユニットにしたり、すべてを自らカスタマイズする在来浴室も採用できたりと、様々なレイアウトが考えられます。

せっかくの浴室リフォームですから、ご自分が納得のいくまで検討を重ね、理想的なお風呂に仕上げたいものです。

 

まとめ

浴室はユニットバス、ハーフユニットバス、在来浴室の3種類がよく知られており、日本ではユニットバスが主流となっています。現在のユニットバスは、機能性や快適性においてもオーダーメイドな在来浴室と比較しても遜色ないレベルに達しており、浴室リフォームにおいてもユニットバスが主流です。ただし、浴槽にとことんこだわりたいのであれば、在来浴室によるリフォームを検討してみるのもよいかもしれません。