家の中で、物があふれてしまう場所の一つといえばキッチンですが、そんな場合に頼りになるのがパントリーです。リノベーションをするなら、ぜひパントリーを造りたいと考えている方も多いでしょう。その一方で限られたスペースを割いてまで、パントリーを造る必要性は本当にあるのか?と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、皆さんの技ありパントリー収納を見ていきたいと思います。必要だという方ならますます、いらないと感じている方もきっとパントリーが欲しくなることでしょう。
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そもそもパントリーとは何なのか
キッチンの近くに造られた、食品や食器を収納するスペースがパントリー(pantry)です。小部屋になっている「ウォークイン型」や通り抜けができる「ウォークスルー型」が人気ですが、キッチンの壁面収納を指してパントリーと呼ぶケースもあります。
ちょっと拝見!パントリーに何を収納しているの?
パントリーには買い置きされた食品や飲料、使う頻度が低い食器類を収納するのが一般的ですが、皆さんどのように収納しているのでしょうか。少し見ていきましょう。
「食品・飲料のストック」の技あり収納
パントリー収納に収納されている代表的なものは食品・飲料なのですが、ただキレイに収納するだけでは飽き足らない方に、ぜひ参考にしてほしいのが写真の例です。
コンクリート打ちはなしの壁、アンティーク調の収納アイテム、棚柱とブラケットを利用した高さが調節可能な棚など、たくさんの工夫が施されていますが、中でも効いているのが天井から壁面を照らしているスポットライトです。電球色の光が殺風景になりがちなパントリーを、あたたかみを感じさせるものにしています。
「使っていない食器類」の技あり収納
無印良品やニトリなどで販売されているアイテムは、使っていない食器類を収納するのに大活躍してくれます。
写真は書類立てなど本来ならデスク周りで使用するものを、パントリー収納で活用している例です。大きなお皿は、立てて収納することで取り出しやすさと省スペースを両立しています。小さめのカップなどは、コの字型の仕切り棚を使うことで重ねることなく収納しているのも見逃せません。
「家電もまとめて」技あり収納
電子レンジや電気ケトルなどの家電もパントリーに収納してしまえば、よりスッキリとしたキッチン周りになります。写真は独立した小部屋ではなく、キッチン壁面のパントリーに収納しているパターンです。炊飯器や電気ケトルを収納している棚が、スライド式になっているのも技ありです。
ポイントは、使っていない家電を収納するのではなく、使えるようにしたまま収納しているところですが、このためにはあらかじめパントリー内にコンセントを作っておかなくてはなりません。パントリーを造る段階から、何を収納するか計画を練っておきましょう。
パントリーに「意外なものを」技あり収納
パントリーは、人が入ることができる大型の収納ですから、食品や食器、家電を収納するだけでは、正直もてあましてしまうかもしれません。ならば「パントリー=キッチン用品」の収納という考えを、捨ててしまうのはいかがでしょうか。パントリーと名前が付いているだけで、何を収納しなくてはいけないという決まりはないのですから。
机を造って家事室として活用
スペースに余裕がある場合におすすめしたいのは、パントリーに机を造って家事室にしてしまうことです。家計簿をつけたりアイロンをかけたりするだけでなく、リモートワークに活用できるのも家事室のよいところです。書斎兼家事室といった感じでしょうか。お子さんの勉強スペースに使うのもよさそうです。
衣類を収納してクローゼット兼用に
キッチンとバスルームが近い場合におすすめしたいのが、クローゼット兼用のパントリーにすることです。コート類などのアウターは別に納めるとして、下着類だけでも収納できれば、スムーズな導線を引くことができますから、時短家事にも役立ちます。
アウトドアグッズも収納しましょう
「『食品・飲料のストック』の技あり収納」の写真をよく見ると、右側に台所では使わないものが収納されています。スペースに余裕があれば、アウトドアグッズなどをまとめて収納しておくことができるのもパントリーです。
まとめ
以上のような技ありの活用例を見ていると、リノベーションの機会にパントリーを造りたくなったことでしょう。あわせて覚えておいていただきたいのは、パントリーと名前が付いているからといって、必ずしも食品や食器の収納だけではないことです。
余裕があれば机を造って家事室にしてもよいですし、衣類を収納してクローゼット兼用にしてもよいですし、アウトドアグッズを収納してもよいのです。何でも収納しておくことができる、大型の収納くらいに考えておくのが良さそうですね。
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