シャンプードレッサーは、洗面化粧台にこだわる方にはうれしい機能がいっぱい。ノーマルな蛇口の洗面化粧台では難しいことも、シャンプードレッサーなら簡単にできる場合があります。
しかし、なじみのない方にとってはデメリットの有無も気になるところでしょう。人によっては「シャンプードレッサーは使いづらい!」と感じてしまうポイントもいくつかあるのが事実です。
今回は、シャンプードレッサーの使い方やメリットデメリットを解説します。自分の生活に役立つものか、チェックしてみましょう。
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おしゃれの味方、シャンプードレッサーとは
シャンプードレッサーとは、引き出して使えるシャワーの付いた大きめの洗面化粧台のことです。三面鏡や収納棚など、使い勝手を向上させるオプションが充実していることが多く、1つの洗面化粧台で多用な使い方ができるように設計されています。
「シャンプードレッサー」はTOTOが登録した商品名です。今では各メーカーから販売されていますが、一般的には「温水シャワー付洗面化粧台」もしくは「洗髪洗面化粧台」と呼びます。
シャンプードレッサーの使い方
シャンプードレッサーはその大きさとオプションの豊富さによって、多種多様な使い方ができます。その例を見てみましょう。
シャンプードレッサーで髪を洗う
大きく深いボウルとハンドシャワーを利用して、洗面台で髪を洗う使い方です。お風呂に入らずに洗髪できるため、忙しいお出かけ前の整容にも活用できます。大容量の収納は、シャンプーやコンディショナー、化粧水などを置いておくのに役立つでしょう。
基本的にボウルが広く深いほうが水はねを減らすことができるので、洗髪のために導入する場合はサイズ感のチェックが大切だといえます。
シャンプードレッサーで洗濯する
シャンプードレッサーの大きなボウルを衣服の洗濯に活用する方法もあります。手洗いが推奨されている衣服を洗うときに活躍するでしょう。
シャンプードレッサーを赤ちゃんのお風呂に活用
オムツを交換するついでに、赤ちゃんを洗ってあげる。シャンプードレッサーなら、そのような動作もスムーズに行いやすいでしょう。
また、赤ちゃんだけでなく小さなペットのお風呂として利用する方法も考えられます。
シャンプードレッサーのメリット
シャンプードレッサーには、多機能なオプションが付いている場合があります。何かと利用することの多い洗面台。ちょっとでもメリットが多いほうが嬉しいですよね。
自由度の高いシャワー水栓
基本的に、シャンプードレッサーの水栓は引き出して使えるハンドシャワーとなっています。このおかげで、かがめた頭の上からシャワーをかけることが可能となり、お風呂に入らずともシャワーが可能になります。
曇りにくい鏡
シャワーで洗髪することを想定しているため、鏡には曇り止め加工がなされていることが多くなっています。わざわざ鏡を拭く手間が省けるでしょう。
収納棚の多さ
できることの多いシャンプードレッサーだからこそ、収納の多さは大きなメリットといえます。コスメだけでなく、用途によっては洗剤なども置いておきたいところ。シャンプードレッサーで使うものをまとめて収納できれば、家事もスムーズになるかもしれません。
シャンプードレッサーのデメリット
身支度のしやすさ、家事のしやすさなどがメリットのシャンプードレッサー。環境や生活スタイルによっては、かえって不便になってしまう場合もあります。
では、デメリットを見ていきましょう。
広いスペースを必要とする
シャンプードレッサーは、基本的に大きなボウルや大容量の収納がセットになっています。そのため、通常の洗面台よりも広くスペースを取られてしまいます。
洗面所に十分な広さがない場合、シャンプードレッサーを置くと狭く窮屈に感じられるかもしれません。
家賃が高くなりやすい
シャンプードレッサー付きの物件は、一般的に家賃が高い傾向にあります。家賃を安く抑えたい方にとってはデメリットとなり得ます。
シャワーホースの劣化による水漏れ
シャワーを何度も引き出して使っているうちに、ホース部分が損傷して水漏れを起こす場合があります。シャンプードレッサーの場合、ホースは普段収納されており、気づくのに遅れてしまうことも。
洗面台での水漏れは、収納スペースなどへ浸水し素材を傷めます。下の階まで影響を及ぼしてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
早期発見がカギとなりますが、そのためには収納スペースが濡れていないかをこまめに確認すると良いでしょう。また、シャワーホースを伝う水を一時的に貯めこむ「水受け」があるタイプでは、中に水が入っていないかもチェックしましょう。基本的には、水がなく乾いている状態が正常です。
シャンプードレッサーが水漏れしたらどうするの?
もし「水受け」に水が溜まっていたらどうするべきか、自分で直せるのか気になるところ。パナソニックの公式サイトでは、パッキンかシャワーホースの交換を推奨し、方法も解説しています。ただ、シャワーホースは自分で交換できるものとできないものがあり、できない場合は修理依頼の対象となってしまいます。
自分で直すためには、シャワーホースの型番の確認や交換部品の準備、そしてモンキーレンチなどの工具が必要となります。ハードルが高いと感じた方は、業者に依頼すると安心でしょう。
一般的に水栓の寿命は10年程度と言われています。ただ、シャワーホースの場合は引き出し機構のために予想外の損傷や劣化の可能性もあります。水漏れに対応できる知識は備えていたほうが良いでしょう。
まとめ
シャンプードレッサーはその大きさや多機能さによりさまざまな使い道があります。しかし、大きく機能的であることは、スペースや金銭的にはデメリットともなり得ます。
シャンプードレッサーの特徴の一つであるハンドシャワーも、自由度はうれしいものの水漏れの原因となる場合もあり、導入前にはしっかり検討しましょう。
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