HAGSアイテム:無垢フローリング コンビットソリッド [ユニタイプ] ウォールナット
世界三大銘木の一つに数えられるウォルナット(くるみ・ウォールナット)は、深い色合いの美しい木目から世界的に人気の高い木材。味わい深くも優しい雰囲気を持つウォルナットは、無垢フローリングの素材としても人気です。今回は、ウォルナットの特徴やフローリングとしてのポイント、費用相場などについて解説していきます。
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世界三大銘木の一つ ウォルナットってどんな木?
ウォルナットは、チーク・マホガニーとともに世界三大銘木の一つに数えられます。高級感のある見た目から高い人気を誇り、イギリスのインテリア史では、17世紀後半〜18世紀前半にかけて「ウォルナットの時代」と呼ばれるほど持て囃された時代がありました。
ウォルナットはクルミ科クルミ属の広葉樹全般を指し、いわゆる「クルミ」の実がなる木です。クルミの仲間は世界各地に分布していますが、木材として人気なのは五大湖沿岸地方などアメリカ北東部に分布する「ブラック・ウォルナット」。ウォルナットと言えば、この北米産ブラック・ウォルナットを指すことも多くなっています。
ウォルナットでできたフローリングの特徴
高級家具の材料として人気のウォルナットですが、フローリングにした場合にはどのような特徴があるのでしょうか。主な特徴を順番にご紹介していきましょう。
味わい深い色合いと美しく整った木目
ウォルナット材が愛される最大の理由は、味わい深い色合いと美しい木目が織りなす独特の表情にあると言えます。特徴である紫を帯びた暗めの褐色は、木の中に含まれる酸化酵素によってもたらされるもの。伐採した直後は他の木と同じように明るい色をしているのですが、時間を経ると酸化酵素の働きによって渋くて暗めの色へと変化していくのです。経年変化も美しく、使い込むほどに味わい深くなっていくのも嬉しいところ。
また、ウォルナットは天に向かって真っ直ぐ伸びるという特性があることから、マーブル模様の整った木目になります。それほど太くない木なので、褐色の濃い周縁部と芯に近い色の薄めな部分のコントラストを楽しめるのも魅力です。
耐衝撃性の高さ
植物内部の構造上、針葉樹は表面が柔らかく、広葉樹は表面が硬いという特性があります。中でもウォルナットは耐衝撃性が高いと言われ、散弾銃を肩で支える「銃床」というパーツに使われるほど。物を落としたり引きずったりしても傷がつきにくいため、子どもやペットがいる家でも安心して使えますね。
寸法の狂いが少ない
無垢フローリングのデメリットとして、天然材ゆえに湿度や温度によって伸縮したり反ったりすることがあるという点が挙げられます。一方、ウォルナットは乾燥後の変化が少ないという特徴があり、無垢材でありながら寸法の狂いを抑えることができるのがメリットです。
ウォルナットの費用は?他の無垢材との比較
フローリング材として優れた特徴を多く持つウォルナットですが、費用はどれくらいかかるのでしょうか。続いてはウォルナットの費用相場について、他の無垢材と比べながら確認していきます。ここでご紹介する費用はすべて1平米あたりの単価です。
- ウォルナット:9,000円〜15,000円程度
(広葉樹)
- バーチ :4,500円〜8,000円程度
- オーク :5,000円〜10,000円程度
- アッシュ:4,500円〜11,000円程度
(針葉樹)
- スギ :2,500円〜8,000円程度
- パイン :4,500円〜8,000円程度
- ヒノキ :5,000円〜15,000円程度
さすが銘木と言われるだけあり、ウォルナットは全般的に高級品であることがわかります。同じ広葉樹の銘木とされるアッシュと比べてもウォルナットは高め、針葉樹の高級木材・ヒノキをも凌駕する価格帯です。
費用だけで横並びにするとウォルナットは高いと感じるかもしれませんが、耐衝撃性や耐久性が高いこと、経年変化が美しいことなどを加味すれば、十分に検討する価値のあるフローリング材と言えるのではないでしょうか。
ウォルナットのお手入れ方法
ウォルナットの無垢フローリングを長く大切に使っていくためには、日頃から正しいお手入れ方法を心がける必要があります。ウォルナットに限らず、無垢フローリングには大きく3つの塗装仕上げがあります。
- 無塗装
- 浸透性塗料仕上げ(天然オイル仕上げなど)
- 造膜型塗料仕上げ(ウレタンクリア、UVウレタンクリア仕上げなど)
ウォルナットは比較的衝撃に強い木材ではありますが、傷や汚れを防ぐため、何らかの塗装を施すのが通常です。そこで今回は浸透性塗料・造膜型塗料それぞれのお手入れ方法をご紹介しましょう。
浸透性塗料仕上げのお手入れ方法
天然オイルなどを無垢フローリングに塗り込んで浸透させ、フローリングを保護する仕上げ方法が浸透性塗料仕上げ。ウォルナット本来の美しい木目や質感、経年変化をめいっぱい楽しめることからおすすめの仕上げ方法です。
浸透性塗料仕上げの場合、日常の掃除は雑巾やフロアワイパーによる乾拭きでOK。傷や汚れが目立つようであれば、表面をサンドペーパーで削った後にオイルを塗り直せば簡単に補修可能です。加えて、浸透性塗料は年1回程度で塗り直すと効果を持続させることができます。
造膜型塗料仕上げのお手入れ方法
表面に塗膜を張ることでフローリングを保護するのが造膜型塗料仕上げ。木の表面にコーティングをして防水性や防汚性を高め、艶のある見た目に仕上げることができます。造膜型塗料仕上げも、日常の掃除は乾拭きで問題なし。塗料の塗り直しが前提になっていないので、浸透性塗料仕上げのようなサンドペーパーによる補修は向いていません。年1回程度、表面に専用のワックスを掛けることで長持ちさせることができます。
まとめ
世界三大銘木の一つとして知られるウォルナットは、深い色合いと美しい木目が特徴。フローリングに用いれば、おしゃれな世界観を演出してくれることでしょう。他の無垢フローリングと比べても少し費用は高めですが、見た目の美しさと使い勝手の良さは特筆に値します。快適なフローリングを探しているなら、ウォルナットの無垢フローリングを検討してみてはいかがでしょうか。
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