こんにちは!片づけクリエイターのはせがわあかねです。
今、子育て世代を中心に人気の高い『ファミリークローゼット』。日々、家事や育児に奮闘するママにとって、家事の時短とラクを叶えてくれる救世主的な存在です。そこで今回はリノベーションする前に知っておきたいファミリークローゼットのメリットとデメリット、またデメリットに対する解決策を実際の施工事例とあわせて見ていきます。
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ママと家族に優しいファミリークローゼット
ファミリークローゼットとは、名前の通り『家族全員で共有するクローゼット』のこと。特に子育て世代に人気で、リノベーションでもファミリークローゼットを造設するケースが多く見られています。では、具体的に何が良いのでしょうか?
ファミリークローゼットのメリットって?
1)家事や身支度の時短になる!
洗う、干す、畳む、クローゼットへ戻す。この一連の作業を行う距離が短ければ短いほど、家事動線が短くなり作業の時短に繋がります。通常のクローゼットの場合、乾いた衣類は人別に分けそれぞれの部屋へ戻す必要があります。しかし、ファミリークローゼットなら衣類を戻す場所はたった一箇所。
更に、各工程を行う場所とファミリークローゼットを集約すれば家事動線がより短くなり、大幅な家事動作の時短が期待できます。
また、玄関や寝室に隣接させることで、主婦だけでなく家族全体の生活動線が短くなるため身支度の時短になります。
2)衣類の管理がラクになる!
小さなこどもの場合は、基本的に親が衣類の管理をしなくてはなりません。家族が多ければ多いほど、誰が何をどの程度所有しているのかを把握するのは一苦労。収納している場所がバラバラだと尚更大変です。その点、ファミリークローゼットは家族の衣類が一箇所に収まっており、衣替えや出番待ちの洋服の管理などがその場で完結するため作業が非常にラクになります。
デメリットと解決策
このように便利なファミリークローゼットにも、やはりデメリットはあります。それは、家族分の衣類を収納するため、それ相応のスペースが必要になることです。
海外で見るような大きなウォークインクローゼット(WIC)には憧れますが、スペースの兼ね合いから現実的には難しい場合がほとんどです。場合によってはリビングやダイニングなど他のエリアを圧迫してしまう可能性があり、泣く泣く造設を諦めてしまうケースも。
そんなスペースの問題を解決してくれるのが、『ウォークスルークローゼット』なのです。ウォークスルーは、ウォークインと違って通り抜けができるクローゼットです。
こちらは、壁で仕切られていた隣室の隣り合うクローゼットの、壁を取り壊して一体化した事例です。一体化することで、大容量のファミリークローゼットとなりました。『ウォークスルー』
なので、それぞれの部屋からもアクセスでき、一か所での大容量収納も叶える好事例です。
この動線なら身支度しながら移動でき、帰宅時もすぐに上着をかけられるので時短になりますね。
事例:「vol.62【リノベ|インタビュー】広さにとことんこだわって。外国のようなリビングと、光がたっぷり入るインナーテラス。」
こちらは、動線上にウォークスルーを採用したという事例。通路も兼ねた収納となっています。キッチン側から入りそのまま玄関に向かっていくことができ、ロフト下の収納とも繋がっていて使い勝手も抜群です。
事例:「vol.63【リノベ|インタビュー】築古中古は「管理を買う」のが正解。2LDK→大胆1Rへ。ポイントはプチロフトに」
こちらは、寝室とキッチンに出入り口を2つ設けているファミリークローゼットの事例です。キッチン側は場所をとるお米などを収納しており、パントリーとしての機能を兼用しています。パントリーに入りきらない荷物がある場合にも、同じ空間内であればフレキシブルに収納することができます。
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まとめ
ママにも家族にも優しいファミリークローゼット。家事や身支度の時短になるだけでなく、自然と家族と顔を合わせる機会が増え、コミュニケーションの場としての役割も果たしてくれます。
ファミリークローゼットを設けたい、でもスペース的に無理。そういった場合でも、動線にフォーカスした『ウォークスルー』という考え方であれば部屋の広さを確保しつつ時間を効率的に使えるのでオススメです!
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