この記事を書いたのは
はせがわ あかね|整理収納アドバイザー
作業療法士として働きながら、整理収納・子育て・インテリアなど暮らしに役立つアイデアを発信。
あなたらしく「暮らしやすい」空間づくりを提案します
こんにちは!片づけクリエイターのはせがわあかねです。
暮らしの中に無数に存在する「色」。色彩心理学という分野があるように、色は人の心理や行動に大きな影響を与えていると言われています。
では、色がインテリアに与える影響にはどのようなものがあるのでしょうか?そこで今回は、インテリア作りに役立つ部屋と色の関係についてご紹介します。
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印象をコントロール!色で叶える理想のインテリア
色はインテリアにとって必要不可欠な要素です。あちこちにたくさんの色を使っている部屋は「賑やか」「華やか」「楽しい」といった印象となります。しかし、見る人によっては「散らかっている」「うるさい」と感じることも。また、色の数が少ない部屋は、「おしゃれ」「まとまりがある」「部屋が広い」などの印象を与えますが、「殺風景」あるいは「寂しい」と感じることもあります。
このように、色がインテリアに与える影響もとても大きいのです。逆に言うと、インテリアを変えたい場合、色を使って印象をコントロールすることで悩みが解決するケースもあります。色の特徴を知り、インテリアに応用していくことで理想のインテリアに近づけることができます。
部屋作りで知っておきたい色の効果
色にはそれぞれが持つ「イメージ」があります。
例えば、白は「清潔」、赤は「情熱」、黄色は「元気」などです。このように、単体の色が持つイメージの他、色の濃さや色彩度によって分類されたグループとその特徴を理解しておくと、インテリアに応用させやすくなります。
膨張色と収縮色
白や明るいトーンの色は、「膨張色」と呼ばれ、物体を実際よりも大きく見せる効果があります。逆に、黒などの暗い色は「収縮色」と言い、物体そのものより小さく縮んで見えるという特性があります。
つまり、膨張色を部屋に取り入れると部屋が広く感じ、収縮色の場合は部屋が狭く感じられやすいということです。
こちらの事例は、床・壁・天井を膨張色である白で統一しています。部分的に収縮色である黒を取り入れており、解放感がありつつも、間延びせずメリハリのある印象を作っています。
進出色と後退色
「進出色」とは、暖色や明るい色のことで、前に迫って見える色を指します。また、「後退色」は、寒色や暗い色のことで、後ろに下がって見えるという性質があります。
この性質は、部屋の一部に違うクロスを使ってポイントにする「アクセントクロス」で取り入れるのがオススメ。部屋の一番奥にある壁に寒色を使うことで、より奥行きを感じられます。
軽い色と重い色
色相に関係なく、明度の高低で決まるのが色の重さです。明度の高い色(明るい色)ほど軽く見え、明度の低い色(暗い色)ほど重たく見える性質があります。
こちらの事例は、黒のフローリングを採用しています。重たい色を床に使うと、安定感のある空間を演出することができます。逆に、天井に重たい色を使用すると、部屋が狭く感じてしまうので注意が必要です。
ただし、あえて主張せず小ぢんまりとした空間にしたい場所、寝室やトイレなど落ち着いた雰囲気を出したい場所には、この手法が有効です。
まとめ
「色」はインテリアの要です。部屋の中に明るい色が多いと、軽やかで解放感のある空間に。逆に暗い色が多いと、重厚感のあるシックな空間となります。色が持つそれぞれの特性を知り、応用することで、理想のインテリアへと確実に近づいていきますよ。
床や壁の色を変えるのが難しい場合は、ラグマットを敷いたり、幅広のマスキングテープやリメイクシートを使ってイメージチェンジするのもオススメです。暮らしに「色」を取り入れて、いつものお部屋をもっと理想の空間に変えてみてはいかがでしょうか。
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