防犯性に優れたマンションで見かける機会がある電子キー。実は自宅に後付けする方法もあるのです。
今回は、電子キーの特徴と後付け方法、オススメの電子キー2つをご紹介します。
防犯効果もあり!玄関ドアの電子キーとは?
車の装備にスマートキーというものがあります。ポケットやカバンからキーを取り出すことなく、ドアロックの開閉やエンジンのスタートができてしまうものですが、これの住宅版が玄関ドアの電子キーです。
スマートロックとも呼ばれる電子キーで何ができるのか、これから少し見ていきましょう。
両手が荷物でふさがっていても大丈夫
右手に買い物袋、左手には子ども、こんな状態では玄関ドアの鍵を閉めたり開けたりするのも一苦労です。しかし電子キーがあれば楽々、玄関ドアに近づいたりドアを閉めるだけで、解錠・施錠をおこなってくれます。
離れたところからでも解・施錠が可能
玄関ドアが電子キーならば大丈夫、スマホと連動し離れた場所から解錠ができますから、連絡さえ取れば家に入ることができるのです。
防犯にも効果がある電子キー
住人が不在の間に家に侵入する空き巣被害が年々増加していますが、実にその45%が鍵のかけ忘れにより起きているといいます。
しかし電子ロックの中にはドアを閉めただけで鍵がかかる、オートロック機能が付いているものもありますから鍵のかけ忘れを防げるのです。また電子キーがいつ解錠・施錠されたかはログとして残りますから、ピッキングで鍵がこじ開けられた場合でも、その時間が特定できるもの。電子キーは防犯にも効果があるのです。
後から玄関を電子キーにする方法2つ
今住んでいるお家を電子キーに!方法は大きく分けて2つあります。
ドアごと交換する方法
一つ目は玄関のドアごと、電子キー付きのものに交換してしまう方法です。電子キーがドアに内蔵されていますから見た目もスマート、違和感も少ないのが特徴です。
しかし問題は電子キー付きのドアのコスト。定価は安いものでも30万円近くしてしまいますし、取り付け工賃も別途必要になりますから、トータルで数10万円は覚悟しなければなりません。
電子キーを後付けする方法
二つ目は現在あるドアに電子キーを後付けする方法です。うれしいのは数万円と導入コストが安いこと、取り付けも両面テープを使うタイプなら費用はかかりません。
しかし後付感が大きいというデメリットもあります。家の中から施錠するサムターンの部分を覆うように取り付けますから、ドアごと交換するよりも自然さは期待できないかもしれません。
しかし、テープで貼り付けるタイプならば賃貸マンションでも使用でる手軽さも魅力と言えるでしょう。
2つの売れ筋!玄関ドア用後付け電子キー
テープで後付けする電子キーの売れ筋、「Qrio Lock(キュリオロック)Q-SL2」と「SESAMI mini(セサミ・ミニ)」を見ていきましょう。
両方に共通するのはスマホを鍵にして、ハンズフリーで解錠・オートロック施錠ができること。別売の拡張デバイスを購入することで遠隔地からの解錠・施錠も可能になります。
対応しているスマートスピーカーなど両者の細かい違いは色々あるのですが、キュリオロックを選ぶ最大のメリットは「キュリオキー」の存在でしょう。これはキュリオに対応した別売のリモートキーのことで、スマホを持っていない家族に持たせるのに最適です。
一方のセサミ・ミニを選ぶメリットは、本体が1万5,000円ほどという価格の安さです。これに遠隔操作用のWi-Fiアクセスポイントを購入しても2万1,000円ほどで収まります。一方のキュリオは本体が2万円ほど、遠隔操作用のハブを購入すると3万円弱。コストパフォーマンスの高さではセサミ・ミニに軍配が上がるでしょう。
まとめ
数万円の費用で玄関ドアを電子キーにできる、こんな耳寄りな話のご紹介でした。
鍵を使わずにドアを開閉できる便利さに加えて、玄関電子キーは防犯上にも大きなメリットがあるところ。
鍵のかけ忘れを防ぎやすく、離れた場所からも解錠・施錠・監視もできるのです。
まずは手軽な「後付け」から試してみてはいかがでしょうか?【ライター:アントニオ犬助】