天然の木そのまま、無垢の床材は魅力的です。天然木ならではの「夏は涼しく冬は暖かい」という特徴だけでなく、色々な快適さを耳にすると、リノベーションするならやっぱり無垢が良いと思わないではいられません。
しかし、そんな場合に困ってしまうのが豊富にある材料のバリエーションでしょう。どれを選べばいいのか迷ってしまう!そんな方に今回は無垢フローリングの材料選びについてお伝えします。
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価格帯別に材料をご紹介
気になるコストのこと。一概に高低がつくものではありませんが、条件を揃えた際の目安として知っておくと判断の基準にもなります。まずは高・中・低、3つの価格帯別に代表的な材料を紹介していきましょう。
高価格帯
「三大銘木」とも呼ばれる「チーク」「マホガニー」「ブラックウォルナット」は高価格帯の材料です。共通するのは木目の美しさ、時とともに増す味わい、硬すぎず柔らかすぎずの質感、どれを取っても満足度が高い材料です。
中価格帯
中価格帯を代表する材料は「オーク(ナラ)」「アッシュ」、オークの質感は硬めでキズが付きにくいという特徴があります。もっと柔らかなものがお好みならばアッシュがおすすめ、それぞれカラーバリエーションが豊富なところも見逃せません。
低価格帯
「パイン(マツ)」「スギ」はコストパフォーマンスと柔らさが魅力の素材、小さな子どもやペットがいるお家に人気の材料です。柔らかく肌触りが良いため、デメリットとしてキズが付きやすい点もあります。ただ、それを味と考えることができると木材選びの選択肢も広がります。
もちろん無垢フローリングの素材はまだまだあります。個体の質や産地で価格帯も上下しますが、まずは代表的なものと大まかな傾向をご紹介しました。 そして強調しておきたいのは高価なものが必ずしも最良とは限らないことです。フローリングの材料選びは、ご自身の好みを優先することこそ成功の秘訣。安価とされる節(フシ)の多いフローリングに美しさを見出す人も多いものです。
木目よりも色目を優先する方法も
上で、高価なものほど木目が美しいとお伝えしましたが、フローリングの材料選びで重要なのは木目より色目という考えもあります。
なぜなら「空間のイメージを決定付けるのは色目だから。色目の方が強い印象が残るから」です。
「経年変化したマホガニーの色目が最高」といった特別なこだわりがないならば、無着色やクリアー仕上げにこだわらずに、着色されたもので素材を見つけてみるのも一つです。
(無垢のフローリングでも表面の保護や色目のバラつきを防ぐために、着色したものも多く使われています。)
着色されていても無垢材ならではの快適さが損なわれることはありません。高級材・チークの色目にこだわってコスト的な無理をするのも良いですが、着色されたオークを選ぶというのも視野に入れると、その予算を他で使うことができるなど、選択肢が広がります。
材料に触れることで質感を確かめて
フローリングの材料選びでチェックしたいのは質感です。
カタログやWebでは硬いとか柔らかい程度しかわかりません。しかし質感はフローリングで快適に過ごすための重要なポイント、必ず実物に触れたり素足で踏んだりして確かめましょう。
そのためには少々面倒でも、ショウルームなど材料に触れられる場所まで出向くことが望ましいです。候補の材料を決めていたとしても実物に触れるうちに考えが変わることはよくあることですし、予算や好みの色目に合わせて他の材料を推薦してくれるのもショウルームならでは。足を運んだ甲斐はきっとあるでしょう。
まとめ
三大銘木といった材料の名前も大切ですが、それよりも色目や質感にこだわったほうがコストパフォーマンスの高いフローリング材料選びができるのではないか?という考えも。中でも大切なのが実際に材料に触れてみることです。快適な空間作りのためにぜひ実践してみてください。
リノベーションする空間の居心地を大きく左右するフローリング材料、納得がいく出会いがあると良いですね。
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