就寝前の憩いの一時である入浴は、その日の疲れとストレスを洗い流す役割も果たしています。近年、ユニットバスの普及によって浴室のリフォーム・リノベーションが比較的簡単になったことと、ユニットバスのコストパフォーマンスの高さから、古い住宅において浴室だけをリフォーム・リノベーションするようなケースもよく見られるようになりました。
ここでは、より満足度の高い浴室リノベーションにするために、注意するべきチェックポイントを確認しておきましょう。
子供や高齢者に配慮した安全性が大事
子供や高齢者はちょっとしたことでも転倒しやすく、転んで骨折などの怪我を負うことが多くあります。そのため、浴室のリノベーションでは安全性を確保するのが重要になります。出入口の段差や濡れた状態での床の滑りやすさをチェックして、あまり力がない人でも安心して入れるお風呂にすることが大切です。例えば体を支えるための手すりの位置も大事で、出入口と洗い場の他にも浴槽から立ち上がる時やまたぐ時に掴まるところが必要になります。
また、高齢者が温度差で倒れてしまうヒートショックの予防としては、浴室内に設置する暖房機能がついた乾燥機がお勧めです。現在では給湯装置の操作パネルにキッチンなどにコールする呼び出しボタンが設置されていますが、より確実に押せるように浴槽の端といったすぐに手が届く位置にワイヤレス型の発信機を取り付けるのも有効な方法となります。出入口から浴槽までの段差をできるだけ小さくすることも、子供や高齢者の事故を防ぐ対策として機能します。
清潔さを保つための材質や換気設備
浴室は長時間お湯を張っておくので、必然的に室内の湿気が高くなります。体から出た皮脂などの汚れがたまりやすいので、清潔さを保ちやすい材質でリノベーションをすることが望ましいでしょう。
従来は壁と床の両方にタイルがよく用いられていましたが、現在では触っても冷たく感じない樹脂系の床材をよく使用しています。樹脂床材はメーカーの既製品の中から選ぶのが一般的で、湿気と水に対しての耐久性が抜群です。水はけの向上や転倒防止のための滑り止めが施されている床材などもあり、豊富な種類の中から自分にぴったりの床材を選ぶことができます。
換気設備については、天井に埋め込む浴室乾燥機を導入すれば窓がない構造にすることも可能です。浴室の窓には空き巣などが入ってくる危険性もあることから、24時間換気によってカビの増殖を防ぐという目的も兼ねて浴室乾燥機を選ぶケースが増えています。
リラックスできる空間かどうか
リノベーションの際に最も重要な目的の1つとして、自宅をリラックスできる空間にすることが挙げられます。
浴室はゆっくり寛げる雰囲気であるのかどうかで満足度が大きく変わるとも言えます。リノベーションなら、浴室を丸ごとイメージチェンジすることも可能で、全体を好みの空間に仕上げられます。これまでの古い住宅のリフォームの場合、最低限の施工のみで済ませることも多くありました。しかし、新しいものと古いものが混在しているなど中途半端とも取れるような状態で仕上がる可能性があり、それでは十分な満足度は得られません。その点、リノベーションによって浴室全体が丸ごと癒しの空間として生まれ変われば、浴室の価値も上がり、毎日浴室を使用するたびに気分も上がるでしょう。
また、現在の浴室設備として主流になっているユニットバスは限られた空間を最大限に活用できるように設計されているためお勧めです。好みの浴槽タイプを始め、様々なパーツを選べたり、棚がちょうど良い高さに設置されていたりするため、自分好みの浴室で快適な入浴時間を楽しめるでしょう。
ただし、リノベーションはリフォームに比べると時間と費用がかかってしまうというデメリットもあります。ですが、単に修理するだけでなく、リノベーションによって浴室全体の価値が増すことから検討には十分値するでしょう。なお、浴室については完成した事例によるサンプルが多いので、リノベーションが初めての方でも安心して実施できます。サンプルを確認しながら、専門の業者にどのような浴室にしたいかなど好みを伝えつつ相談するとより良いリノベーションができるでしょう。
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まとめ
いかがでしたか。浴室のリフォーム・リノベーションは初めての方でも比較的安心して実施できるため、もし検討されているのであれば一度専門の業者などに相談してみると良いですね。リフォーム・リノベーションの際には、安全性や清潔さを保つための機能、設備など気をつけると良い点がいくつかありますが、ユニットバスであれば基本的な問題はカバーされていることが多いため安心して利用することができます。また、ユニットバスは各パーツの種類も豊富にあるため、好みの浴室が見つかりやすいのも嬉しいですね。ぜひ気分の上がる浴室リノベーションをお楽しみください。
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