部屋をおしゃれに演出する方法のひとつに、床板のデザインを変更することが挙げられます。リビングやダイニングで使用しているフローリングのデザインを、ヘリンボーン柄にすることでよりおしゃれな部屋にできます。
そこで今回は、ヘリンボーンの特徴についてまとめました。加えて、ヘリンボーンにリフォームするなら、塩ビタイルの素材がおすすめといえる理由も紹介します。部屋をおしゃれにリフォームしたいという方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
事例集ダウンロードはこちら
ヘリンボーンとは
ヘリンボーンとは、魚の骨の形をした模様のことです。ヘリン(herring)とは、魚のニシンのことを意味しており、ボーン(borne)とは骨という意味の言葉です。つまり、ヘリンボーンとは、ニシンのような魚を開いたときの骨の形をしたデザインのことを指しています。
日本では、杉綾(すぎあや)とも呼ばれ、床のデザインだけではなく、スーツやコートなどの洋服にもヘリンボーンのデザインが使われています。
その歴史は、14世紀ごろのフランス、ブルボン朝第3代のフランス王国国王であったルイ4世が住んでいたベルサイユ宮殿で、世界で初めてヘリンボーン柄の床を取り入れたのが始まりとされています。現在では、床をはじめ、さまざまなデザインにヘリンボーン柄が使われているのです。
ヘリンボーンの特徴
リビングやダイニングなどで使用するフローリングは、複数の床板を組み合わせて施工します。通常のフローリングでは、それぞれの床板を平行に並べますが、ヘリンボーンの場合はVの字のように組み合わせるのが特徴です。木のパーツを組み合わせたデザインなので、職人の技が光る美しいデザインを感じる方も多くいます。
ヘリンボーンには、大きく分けて2種類のデザインがあり、それぞれの印象は異なるのでチェックしておきましょう。
・ヘリンボーン
通常のヘリンボーンは、同じサイズで作られた長方形の板を使用します。施工のときは、板を1枚1枚丁寧に貼り付けます。
・フレンチヘリンボーン
フレンチヘリンボーンは、45度にカットした左右非対称の平行四辺形を組み合わせます。通常のヘリンボーンよりも上品で、おしゃれなヘリンボーン柄の床に変えたい方に向いています。
ヘリンボーンのメリットとデメリット
通常のデザインよりもおしゃれな雰囲気のあるヘリンボーン。居心地の良いリビングにするために、ヘリンボーンに変えたいという方もいるのではないでしょうか。一方で、ヘリンボーンの床にはどのようなデメリットがあるのかを知りたいという方もいます。そこで、ヘリンボーンのメリットとデメリットをまとめましたので参考にしてください。
ヘリンボーンのメリット
ヘリンボーンのメリットは、床そのものがインテリアの一部となることです。ブラウンをはじめ、白や黒などのカラーがあるので、ソファーや棚などの他のインテリアと色を統一させた部屋にできるでしょう。
ヘリンボーンのデメリット
ヘリンボーンには、レイアウトが難しいというデメリットがあります。部屋をおしゃれに演出するヘリンボーンですが、インテリアのレイアウトに気を配らないとバランスが悪くなってしまうでしょう。部屋の雰囲気に合わせて、家具や電化製品の配置場所を慎重に決める必要があります。
ヘリンボーン柄なら塩ビタイルがおすすめといえる理由
ヘリンボーンは、部屋をおしゃれに演出できるという魅力がありますが、複雑なデザインのため施工が難しいと感じる方もいます。そのような場合、フローリングではなく、塩ビタイルのヘリンボーン柄がおすすめです。ここでは、その2つの理由を紹介します。
湿気や乾燥の影響を受けない
塩ビタイルの魅力のひとつは、メンテナンスのしやすさです。ヘリンボーンのフローリングは、天然木を使用していますが、湿気や乾燥に弱く、床板の膨張や収縮が生じることもあります。しかし、塩ビタイルの場合は、天然木を使用していないので、室内の温度や湿度を気にせずに使用できるでしょう。
手入れが簡単
塩ビタイルは、手入れがしやすいという魅力もあります。フローリングの場合は、定期的にワックスをかける必要がありますが、塩ビタイルはワックスの必要がありません。汚れた場合でも、汚れた部分だけをはがして交換できるので便利です。
まとめ
今回の記事では、ヘリンボーンの特徴について紹介しました。ヘリンボーンとは、魚の骨の形をした模様のことで、部屋をよりおしゃれに演出できます。なお、ヘリンボーンには、通常のヘリンボーンデザインに加えて、45度の角度にかっとしたフレンチヘリンボーンがあります。どちらも美しいデザインなので、好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
ヘリンボーン柄のデザインの床にリフォームする際には、湿気や乾燥の影響を受けないというメリットを持つ、塩ビタイルの素材も検討に含めましょう。
事例集ダウンロードはこちら