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キッチンリノベーションはタイルを活用しよう!メリットと事例ご紹介

一般的なシステムキッチンを導入すると、どうしても没個性的なインテリアになってしまうと悩んでいる人も多いかもしれません。せっかくキッチンをリノベーションするなら、雰囲気のあるおしゃれな空間にしたいものですよね。

そんなキッチンのリノベーションにおすすめなのがタイルです。タイルは実用性が高い素材であると同時に、壁や床にあしらうことで唯一無二の空間を演出することもできます。今回は、キッチンリノベーションでタイルを使うメリット・デメリットを解説。実際にタイルを取り入れたキッチンリノベーションの事例も3つご紹介します。

耐久性とメンテナンス性に優れたタイル

最初に、キッチンリノベーションでタイルを用いるメリットを見ていきましょう。主なメリットは次の通りです。

  • 傷がつきにくく、耐久性に優れている
  • 耐水性、耐火性・耐熱性に優れている
  • 表面の汚れを拭き取りやすく、メンテナンスが簡単
  • デザインのバリエーションが豊富

タイルは耐久性や耐水性、耐火性に優れた素材。水や火を使うキッチンには、もってこいの素材と言えるでしょう。また、料理や食器洗いによって汚れがついたとしても、表面を水拭きすれば簡単に汚れが落ちるのも嬉しいところ。

タイルと聞くと正方形で単色のものを想像するかもしれませんが、実は形状・材質・色などバリエーションが豊富です。部屋のテイストに合わせて、幅広い種類の中から選べるのもタイルのメリットと言えるでしょう。

タイルだって万能なわけじゃない

一方、当然のことながらタイルは全ての点において優れているわけではありません。キッチンにタイルを用いる上でのデメリットも見ていきましょう。

  • 壁紙クロスと比較してコストが高くなりがち
  • 強い衝撃で割れてしまうことがある
  • 目地は劣化しやすく、定期的なメンテナンスが必要

タイルは1枚ずつ張り付けていく必要があるので、一般的な壁紙クロスと比較した場合、工事コストが高くなりがちです。

耐久性の面でも、一つ気をつけておきたいポイントがあります。タイルそのものの耐久性は高いのですが、表面に硬いもので強い衝撃を与えると割れてしまう危険性があるのです。加えて、目地の部分は経年劣化していくため、長年放置していると水や汚れが染み込んでしまいます。目地の劣化や汚れが気になったら補修が必要な時期かもしれません。

デメリットをご紹介しましたが、総じてタイルはキッチンの壁材・床材として優秀と言えます。初期コストが高くなりがちでも、長年使い続けられることを考えると経済的かもしれませんね。

タイルキッチンの事例1:汚れに強いキッチン

続いては、タイルを使ったキッチンリノベーションの事例をご紹介していきます。1つ目の事例は、こちらのキッチンです。

コンロ・シンク周りと壁一面に白タイル、床には黒のタイルがあしらわれています。コンロ・シンク周りは、油はねや水はねが発生しやすい場所なので、表面を水拭きすれば汚れが簡単に落ちるタイルはおすすめの素材。

床もフローリングだとこぼしたものの汚れが染み込んでしまいますが、タイルにすれば食材や飲み物をすぐに拭き取れるので、汚れが残りにくく機能的なのです。

タイルキッチンの事例2:世界観もバッチリ

2つ目にご紹介するキッチンは、北欧レトロ風の家にあるキッチンです。注目したいのが、キッチン奥の壁にあしらわれたレトロな素材感が特徴的なスクエアタイル。陶器のタイルは無機質なものもありますが、1枚ごとに異なる表情を見せるタイルを張ることで、部屋全体に温かみをプラスしてくれます。もちろん油はねや水はねに対する耐性もバッチリなので、お手入れも簡単です。

床には、1つ目の事例と同様に大きめのスクエアタイルを設置。石目調のタイルにすることで、壁のレトロタイルやキッチンカウンターの木の質感と相まって、ナチュラルテイストを演出しています。毎日の食を支える大切な場所だからこそ、部屋全体の雰囲気を壊さない空間を目指したいですね。

タイルキッチンの事例3:インダストリアルな空間

最後にご紹介するのは、壁全面をチャコールグレーのタイルで覆ったキッチンです。まるでレストランの厨房のような素材感剥き出しのステンレスキッチン・フード・作業台に、モルタルの天井・床、剥き出しの電気配線。どれも無骨な印象を受けるマテリアルばかりですが、壁にタイルをあしらうことで、周囲のナチュラルなフローリングや観葉植物と上手く調和しています。

デザイン豊富なタイルは、部屋のテイストに合わせて幅広い選択肢から選ぶことができるのもメリット。チャコールグレーのタイルは程よいマテリアル感と温かみが共存しており、部屋をまとめるのに大切な役割を果たしているといえるでしょう。

まとめ

水回りのタイルと言うと、一昔前の団地やアパートといった古いイメージを抱いてしまう人も多いかもしれません。しかし、現在のタイルは種類が豊富で耐久性も優れ、使い勝手のいい素材と言えます。とりわけ水はねや油はねの温床であるキッチンとの相性は良いのです。

金太郎飴的なありきたりのキッチンにしたくないと思っているなら、タイルをアクセントとして取り入れたこだわりリノベーションを検討してみてはいかがでしょうか。