誰でもわかるリノベ用語集268
■化学物質過敏症
「化学物質過敏症」とは、「ごく微量のさまざまな化学物質によって引き起こされる病気」のことで、頭痛や吐き気、自律神経の異常などの症状が出ます。
柔軟剤・化粧品・接着剤・塗料・農薬・食品添加物・排気ガスなど身の回りの化学物質すべてが原因となる可能性がありますが、摂取量や症状の関連性はいまだに解明されていません。
各辞書・辞典からの解説
「化学物質過敏症」について、他の角度からも内容を見ていきましょう。
(1)「大辞林 第三版」より
「大辞林 第三版」において「化学物質過敏症」とは、「ごく微量のさまざまな化学物質によって引き起こされる頭痛・吐き気・自律神経の異常などの症状」のことです。英語の「chemical sensitivity」の頭文字を取って「CS」と表記することもあります。
(2)「デジタル大辞泉」より
「デジタル大辞泉」において「化学物質過敏症」とは「柔軟剤・化粧品・接着剤・塗料・農薬・食品添加物・排気ガスなど、身の回りの多種類の化学物質に反応してさまざまな症状を発する病気」のことであると説明されています。「アレルギー疾患の特徴と中毒の要素」を併せ持っているのが特徴です。「化学物質の摂取量や症状との関係」などは解明されていません。
(3)「日本大百科全書」より
「日本大百科全書」において「化学物質過敏症」とは、以下のような文章で説明がされています。
「化学物質に大量暴露された後ないし長期慢性的に暴露された後に、同系統の化学物質に暴露された場合にみられる不快な症状である。別名は本態性環境不耐症、本態性多種化学物質過敏状態。具体的症状としては自律神経系症状(発汗異常、手足の冷え、易疲労性)精神症状(不眠、不安、うつ、不定愁訴)、末梢(まっしょう)神経症状(運動障害、四肢末端の知覚障害)、気道症状(のどの痛み)、消化器症状(下痢、便秘、悪心(おしん))、眼科的症状(結膜刺激症状)、循環器症状(心悸亢進(しんきこうしん))など多様な症状を示す。症状は個体差があり、個人でも時間経過で異なる。」
(1)〜(3)を合わせてみると、「化学物質過敏症」とは、「ごく微量のさまざまな化学物質によって引き起こされ、さまざまな症状を発症する病気」であるとおわかり頂けたと思います。