普段はそれほど気にしないトイレタンクですが、放っておくと汚れがたまりがちです。掃除はしておきたいものの、詳しい掃除の仕方が分からない方もいるのではないでしょうか。

そこで今回のコラムでは、トイレタンクの掃除方法についてご紹介します。基本的な掃除の流れや普段のお手入れ方法も解説します。正しい掃除の方法を理解して、いつでも清潔な空間に保ちましょう。

トイレタンクの主な汚れ

外見からだけではトイレタンクの汚れに気づきませんが、フタを開けると汚れがたまっていることが分かるでしょう。最初にトイレタンクの主な汚れを解説します。

トイレタンクの主な汚れは黒カビ

トイレタンクの中をのぞくと黒ずみを見かけることがあります。この黒ずみの正体はカビです。タンク内は常に水がたまっており、湿気も充満しています。雑菌が付着しやすい環境が整っているので、カビが発生しやすいと言われます。

黒カビは放っておくと臭いの元にもなります。ドブのようなにおいがトイレ室内に充満するので、早めに取り除きましょう。また黒カビの胞子はアレルギーや喘息を引き起こす原因にもなるので注意が必要です。

トイレタンクが汚れていると便器に影響を与える

トイレタンクの汚れは便器にも影響を与えます。水を流したとき黒カビも一緒に便器に流れてしまい、黒カビが便器に付着します。便器の汚れが目立つときは、トイレタンクの中が汚れている可能性も高いのでチェックしましょう。

トイレタンクを掃除する際の準備

トイレタンクを掃除する際には、事前の準備が大切とされます。ここでは、トイレタンクの掃除で用意しておきたい道具をご紹介します。

掃除に必要な道具

トイレタンクの掃除で必要な道具は以下の通りです。

• マイナスドライバー
• 掃除用のブラシ
• ゴム手袋
• 歯ブラシ
• スポンジ
• 耐水性のサンドペーパー

耐水性のサンドペーパーは黒ずみの汚れがひどいときに重宝します。マイナスドライバーはトイレタンクを外すときに使うので用意しておきましょう。

おすすめの洗剤

トイレタンクを掃除するときには中性洗剤を使いましょう。水アカの汚れが目立つときはクエン酸が効果的です。水100ccに対して小さじ1杯のクエン酸を混ぜて使います。なお、トイレタンクや便器の掃除に塩素系漂白剤を使う方がいますが、鉄やゴムを傷める恐れがあるので避けましょう。

・参考：お役立ちブログ「トイレタンクの掃除の方法とポイントは？」

トイレタンクの掃除の手順

ここからはトイレタンクの掃除手順を解説します。主なポイントは3つですので、あらかじめ押さえましょう。

止水栓を閉めてからフタを外す

掃除をする際には、トイレタンクのフタを外す前に、まず最初に止水栓を閉めましょう。止水栓を閉めずに作業を始めると、給水ホースから水が出てきてしまいます。

トイレタンクはフタのみが付いているタイプと、タンクの上に水が流れるタイプがあります。フタのみが付いているタイプはすぐに外せますが、水が流れるタイプは給水ホースを外してから作業しましょう。

洗剤を使って汚れを落とす

中性洗剤とスポンジを使って汚れを落とします。汚れの落としにくい場所はブラシや歯ブラシを使いしましょう。水アカの汚れが目立つときには、クエン酸を含ませた水を使って落とします。

洗剤でも汚れが落ちない場合には、サンドペーパーを使って直接落とすのがおすすめです。便器の素材を傷つけないように、表面の汚れだけを削り落としましょう。

掃除が終わったなら元の位置に戻す

汚れをきれいに落としたら、乾燥させましょう。その後元通りに組み立てたら終わりです。組み立てに不安がある方は、前もってスマートフォンで撮影しておくとよいでしょう。

トイレタンクの汚れを防ぐ方法

トイレタンクの掃除が終わったら、できるだけきれいな状態を保ちたいものです。ここでは、トイレタンクの汚れを防ぐ方法をご紹介します。

重曹を使っていつでも清潔な状態にする

トイレタンクを清潔に保つ方法は重曹のつけ置き洗いです。カップ1杯の重曹をトイレタンクに入れましょう。6時間ほど放置しておけば、タンク内の汚れをしっかり落とせます。

重曹を使ったつけ置き洗いは月に1度の頻度で行うのがおすすめです。つけ置き洗い中はトイレを使用できないので、就寝前や出勤前などに行うのがよいでしょう。

トイレのリフォームもおすすめ

トイレの劣化が進んでいる場合は、新しいトイレに取り換えるのもおすすめです。最近は水アカや黒ずみが付きにくいタイプの便器もあります。どのようなタイプの便器があるのかをチェックして、目的や用途に合わせたトイレにリフォームしましょう。

まとめ

トイレタンクの中は黒カビが繁殖していることがあるので、定期的にチェックして清潔な状態にしましょう。黒ずみが付着している場合は、ブラシやスポンジなどを使って汚れを落とします。

トイレタンクの掃除には中性洗剤がおすすめです。塩素系漂白剤を使用するとゴムや鉄部分の劣化につながるおそれもあります。使用は控えましょう。トイレタンクを清潔な状態に保ちたい方は、重曹を使ったつけ置き洗いを習慣にすると効果的です。