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 間取りはそのままで書斎スペースを新たに作る場合、候補になるのは比較的広さに余裕がある部屋でしょう。寝室の一角が候補となる場合、困ってしまうのが寝室は自分以外が寝ている時間があるということです。書斎スペースで仕事や作業を始めてしまうと、安眠を妨げてしまいますから、家庭内の大きな問題になりかねないのです。
  
 ここでは、他の人の睡眠を妨げない、書斎スペースの造り方について考えてみましょう。
 
  
寝室の書斎は光がもれないことが第一
安眠を妨げる要素といえば音と光です。音はヘッドフォンや静音型のキーボードを使うなどで対策をおこなったとしても、書斎スペースでこうこうとライトをともしてしまうと、寝ている家族を起こしてしまうことになります。寝室に設けた書斎スペースで第一に対策をすべきことは、光がもれないようにすることです。
  
 
 パーティションで区切る
 
 まず思い浮かぶアイディアは、パーティションで区切ることです。天井まで届くようなものを購入してデスクライトで手元を照らせば、他の方の安眠を妨げる可能性は低くなります。一方で、パーティションの問題は圧迫感があることです。壁ができることでアイディア視線がさえぎられ、狭さを感じるようになるでしょう。
 
  
 ロールスクリーンで区切る
 
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 天井方向に巻き上げることができるロールスクリーンを使えば、光も遮断できますし書斎を使っていないときには収納しておくことができます。少々の光ならば我慢できるというなら、すだれ風のロールスクリーンを使うという手もあります。アジアンテイストのインテリアにマッチします。
 
  
 パタパタカーテンで区切る
 
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 垂直方向に寝室と書斎スペースを区切るならロールスクリーンですが、平行方向に区切りたいならアコーディオン状に折りたたむことができるパネルドア、もしくは布製で収納時のボリュームを抑えることができる「パタパタカーテン」です。レール一本や突っ張り棒で取り付けることができるという手軽さも、これらのうれしいとことです。
 
  
 つい立てを置く
 
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 日本古来からある空間の仕切り方とえいばつい立てです。ふすまが発明されるまでは広い空間をつい立てで仕切って、プライベート空間として活用していたといいます。そして実際につい立てを使ってみるとわかるのですが、得られるプライベート感は大きいものです。理由なく古くから使われているわけではないのです。
 
  
 ウォークインクローゼットの中を利用する
 
 寝室に大きめのウォークインクローゼットがあるなら、中を書斎スペースにしてしまうというのも良い方法です。書斎スペースに必要な空間は最低一帖、これくらいを割く余裕があるならば、クローゼット内の書斎はベストでしょう。光だけでなく音ももれにくいというのもクローゼットを利用するメリットです。
  
 ただクローゼット内部にはコンセントがなかったり、通風がないということもありがちです。コンセントを増設したり、クローゼットのドアを通気性の良いものに変えるなど少々のリフォームが必要かもしれません。
 
  
壁を造らず空間を区切る
パートナーと生活リズムは同じ、片方が寝ているときには書斎を使わないというならば、話はもっとカンタンになります。壁を造らずに書斎スペースを区切れば良い、これならば視覚的に圧迫感もありません。
 
  
 寝室の一角に畳を敷く
 
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 畳スペースを書斎にするというのも良いアイディア、ベストは小上がりにすることでしょう。下部が収納になっている小上がりは一帖単位で販売されています。購入して並べるだけですから非常に手軽ですし、文机を置くことで書斎スペースが完成します。
 
  
リノベーションを入れることができるなら
もし小規模なリノベーションをおこなうことができるなら、寝室に書斎を造る選択肢はもっと増えます。たとえばロフトを造ることで、頭上にあるデッドスペースを有効活用することができます。また寝室の面積を広げて、間取りを見直すことでもデッドスペースを活かすことができるのです。
 
 
  
まとめ
書斎スペースを造るには実際に区切ってしまう方法と、区切らない方法の二通りがあります。寝室に書斎スペースを造るという条件ならオススメしたいのは前者なのですが、仕切りがあると圧迫感が出てしまうのです。
  
 そこでカーテンなど可動式のものを取り付けることになるのですが、品数も豊富にそろっているのが「パタパタカーテン」と呼ばれる折りたたみ式のものです。パーティションより安価ですし取り付けもカンタンですから検討してみる価値はあるでしょう。
  
 次にオススメしたいのがつい立て、アンティークショップをのぞくと面白いデザインのものと出会ったりします。空間の雰囲気を一変させる力を持っていますから、気分転換にもピッタリなのです。
 
 
  
 
 


