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寝室リフォームで押さえておきたいポイント

寝室リフォームで押さえておきたいポイント

寝室のリフォームは、リビングに比べて後回しになりがちです。なぜなら、寝室は極めてプライベートな空間であり、他人に見せることがほとんどないからです。

でも、寝室は、一日の疲れを癒す場所でもあります。それに睡眠は一日の生活の質を左右することさえあり得ます。ですから、居心地の良い寝室は健康に不可欠と言えるでしょう。また、寝室がプライベートな空間であるということは、家族やパートナーともっとも親密になれる空間ともいえます。そんな大切な空間ですから、おざなりにするのはもったいないです。

この記事では寝室をリフォームする上で押さえておきたいポイントを紹介します。
 

寝室リフォームでは色を意識

寝室リフォームで押さえておきたいポイント

部屋の色を自分好みにするのは、リフォームの基本とされます。これは寝室に限ったことではありません。でも、寝室は他の部屋と比べてよりリラックスすることが求められる空間です。また、壁や天井を目にすることが多い分、部屋の色の影響を受けやすい空間でもあります。そこで、寝室の壁紙や家具の色を決める際には、よりリラックスできる色を選ぶことが重要となるでしょう。

寝室に推奨される色
部屋の色は自分や家族が好む色ならば何でもいいように思えます。確かにそうなのですが、今から寝ようというときに、鮮やかな赤だったり、ウォールアート的な壁紙だったら、眠気も一気に吹っ飛んでしまいますよね。やはり、安眠に導く色遣いの方が理にかなっていると言えるでしょう。では、どういう色なんだ、具体的にはどうすればいいんだということになります。

寝室に向いている色、すなわち安眠に導く色は、寒色系やアースカラー系の色とされています。ホテルの部屋の色遣いを思い浮かべると参考になります。ホテルの部屋はゆっくりくつろげるように、色も意識されてるんですよ。今度行ったときに意識してみるなり、各ホテルのホームページ等で確認してみることがおすすめです。寝室の色遣いを決めるうえで大いに参考になるかと思います。

これらを踏まえたうえで具体的な色を紹介するとしたら、「緑」「茶色」「青」が人間の交感神経をリラックスさせ、安眠に導くとされています。寝具にもよく使われている色です。

寝室リフォームの重要ポイント「天井」

寝室リフォームで押さえておきたいポイント

寝室リフォームで天井は大切です。寝室は他の部屋と比べて天井を見る機会が圧倒的に多いからです。横になり仰向けになると、一番はじめに目に入るのが天井であることがその理由です。天井は、眠りの質を左右と言われるほど。寝室リフォームにとって重要なポイントと心得ておきましょう。

明るい照明をつけない
寝室の天井をリフォームするポイントは、あまり明るい照明をつけないことです。スタンドや、間接照明を用いることで柔らかな光で空間を包み込み、安眠に導くよう工夫しましょう。寝室の天井は、リビングと異なり、煌々とした照明はあまり必要とされません。ホテルの部屋を思い出してみてください。
天井に明るい照明は見当たらないのでは?これは、間接照明による安眠効果を狙ってるから。お客様がしっかりと休めるよう配慮されているのですね。

天井照明がないことに戸惑うかもしれませんが、一度、モデルルームなどでベッドに横になるなどして試してみてください。寝つき効果の違いに気づくことができるでしょう。

壁紙について
天井の壁紙は、先ほど紹介したように寒色系やアースカラー系が落ち着いて良いでしょう。木目を取り入れるのも良いのですが、その際、注意したい点があります。それは節目がある素材を避けた方がよいということです。節目が多い素材を天井に用いると、寝ぼけているときに、それが他人の目に見えてしまい、安眠を妨げてしまう事例もあるからです。木目調の壁紙は他の部屋の壁に用いると落ち着いた雰囲気をかもしだしますが、それを天井に使うと思わぬ弊害もあり得るのです。意外に気づきにくい点なので、注意してくださいね。

天井の高さ
天井は高いほど開放感があって良いと言われます。でも、寝室となると別です。程よく低い方が落ち着く傾向にあります。寝室は他の部屋と比べて狭い場合が多いので、天井だけが高いと、壁が迫ってくるような感覚になりがちで、落ち着いた気分になりづらいです。ですから、落ち着く空間になるように、天井の高さはあまり高くしすぎないよう配慮しましょう。

防音に配慮した寝室リフォーム

快適な睡眠をとるには静謐(せいひつ)な環境が不可欠とされます。ガヤガヤ騒がしいところでは、なかなか寝付くことができません。でも、環境によっては外からの騒音がどうしても入ってしまうこともあります。そこで、防音処置が重要になってきます。

二重窓で防音
騒音をシャットアウトする方法で有効なのが二重窓です。

二重窓には既存の窓を二重窓にする方法と、内窓といって窓の内側にもう一つ窓を取り付けるリフォームがあります。内窓の方が、既存の窓やサッシをそのまま使えるので、費用が安く、工事期間も短くなるのでおすすめです。

自分でできる防音処置
新築でもない限り、居室にはどうしても隙間ができがちです。この隙間をご自身で防音用隙間テープで塞ぐだけでもかなりの防音効果が得られます。費用も抑えることができますのでおススメです。
 

まとめ

いかがだったでしょうか。寝室は後回しになりがちな場所です。でも、一日の疲れを癒し、家族と親密に過ごしたい場所ですから、快適空間へのリフォームを検討してみましょう。大幅なリフォームでなくとも、ちょっとしたことで快適になる方法もあることがおわかりいただけたかと思います。ぜひ、試してみてくださいね。