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無垢フローリングの黒いシミ。解決のカギは何?

無垢フローリングの黒いシミ。解決のカギは何?

お気に入りのフローリングに、いつのまにか黒いシミが…。気になりつつも、どう落としていいのかわからない方も多いのではないでしょうか。

実は、黒いシミ対策には「お酢」が有効と言われます。適切なアイテムで正しく掃除すれば、しつこそうな汚れも落ちやすくなります。しかし、間違ったお手入れは汚れの原因となることも。

今回は、無垢フローリングについた黒いシミを効率よく落とす方法や、やってはいけない間違ったお手入れについて解説します。
 

黒いシミにはお酢が効く?

無垢フローリングの黒いシミ。解決のカギは何?

意外に思われるかもしれませんが、黒いシミにはお酢が有効とされています。具体的な掃除の方法を見てみましょう。


お酢を使ったフローリングの掃除方法

1. お酢をスプレー容器に入れてシミにふきかける。雑巾に直接染み込ませてもOKです。

2.汚れが落ちるまでこすります。

3.水拭きで残ったお酢をふきとります。

4.普段のお手入れで使っているオイルを塗ります。


基本的には、この4工程でお掃除完了。特別な掃除道具が必要ない点はメリットと言えるでしょう。

もし黒いシミをとりきれない場合、表面を紙やすりで磨くことでキレイになる場合もあります。ただし、ウレタン塗装など表面に塗膜をつくる加工がされている無垢材では、紙やすりで削ると塗膜にキズができるため推奨されていません。

無垢材は乾燥しすぎると傷みの原因となりますので、仕上げのオイルは忘れないようにしましょう。


フローリング掃除にお酢を使う時のQ&A

お酢を使ってフローリングをキレイにする方法を解説しましたが、使い慣れていない方には少し抵抗があるかもしれません。ここで、「ホントにお酢を使って大丈夫なの?」という疑問にお答えします。

Q:お酢を使うと臭くならないの?

A:掃除中は匂いがありますが、一般的には乾燥とともに匂いは消えると言われています。どうしても匂いが気になる方は、ハッカなどのハーブ油を混ぜ合わせて、特製のハーブ酢を使う方法もあります。

前もって目立たない場所で使用し、フローリングのオイルや塗装と相性が悪くないかご確認ください。


Q:お酢のべたべたは残らないの?

A:こちらも、お酢が揮発性であることで基本的にはべたつきが残らないとされています。


Q:お酢はどんな種類でも良いの?

A:掃除には砂糖を使っていないお酢が推奨されています。穀物酢やホワイトビネガーがこれにあたります。


Q:お酢には他にどんな効果があるの?

A:お酢に含まれる酢酸によって、菌の増殖を抑える効果も期待できます。また、もともとが食用であるために、化学薬品が気になる方にとっては洗剤に代わるナチュラルなアイテムとして利用できるでしょう。


お酢以外でフローリングの黒ずみに有効なもの

黒いシミを落とすことができるのは、お酢だけではありません。他の道具を使って掃除することも可能です。

例えば、石鹸や中性洗剤を雑巾につけて拭くことでも黒いシミを落とせる場合があります。万が一、黒いシミがカビである場合はカビ除去用のエタノールが推奨されています。

フローリングの黒いシミの原因

無垢フローリングの黒いシミ。解決のカギは何?

フローリングの黒いシミは様々な原因で発生します。あるものをこぼしてシミになる場合や、人が住むことで仕方なくついてしまうシミもあります。

原因を知っておけば、毎日の生活で気を付けることもできます。ここでは黒いシミの原因を確認しましょう。

・料理などの油はね
キッチンや食卓の周囲にできやすいシミです。はねた油が、フローリングの上に点々と黒いシミを作ります。


・重曹や一部の洗剤
掃除道具として重宝する重曹。しかしフローリングに対しては、黒いシミをつくる原因となり得ます。重曹はアルカリ性なのですが、一般的にこのアルカリ性は無垢フローリングと相性が悪いと言われています。

同様に、アルカリ性の洗剤もフローリングに黒いシミをつくります。窓などを掃除するときは、洗剤がはねてしまわないよう注意したいところです。


・足裏の皮脂汚れ
何かをこぼした記憶がないのに、いつのまにかついている黒いシミ。これは、足裏の皮脂が原因である場合もあります。

予防のためにスリッパを履くという手もありますが、スリッパ裏が汚れていると結局黒いシミの原因になってしまう点には注意しましょう。
 

やってはいけない、無垢フローリングの間違ったお手入れ

無垢フローリングの黒いシミ。解決のカギは何?

無垢フローリングは天然木の質感が感じられる一方、基本的にはお手入れを必要とします。しかし、お手入れ方法を間違ってしまうとかえってシミやキズの原因になることも。


・強酸、強アルカリの洗剤
強い酸性やアルカリ性の洗剤は、木材や表面の塗装、オイル等を傷めてしまう可能性があります。洗剤の液性はチェックする必要があるでしょう。


・ささくれは剥がさない方が良い
フローリングにささくれができた場合、ささくれの根元からハサミやカッターでしっかり切り取りましょう。その後に紙やすりで処理しておくとなお安全ですが、該当部分のオイルや塗装をやり直す必要があります。

ささくれの原因はいくつか考えられます。木材が水分によって変形を繰り返すうちにできる場合、重い物の負荷や摩擦、または経年変化のひとつとして等。天然素材を使用している以上、避けづらい変化と言えるでしょう。


・水気が残るような水拭き
基本的には、無垢フローリングへの水拭きは推奨されていません。しかし汚れを取るために仕方なく水拭きをする場合もあるでしょう。その時は、水気が残らないように念入りな乾拭きが必要です。

水が浸食してしまうと、腐食やカビの原因にもなります。水拭き後には、乾拭きや風通しを良くするなどの対策をとり、しっかり乾燥させましょう。

表面に塗装やオイルの処理をしていないタイプの無垢材は特に注意です。吸水力が強く、水分に対してはより一層気を配る必要があるでしょう。

無垢フローリングに必要な日々のお手入れ

無垢フローリングの黒いシミ。解決のカギは何?

最後に、無垢フローリングと長く付き合うために必要なお手入れについてご紹介します。無垢フローリングのお手入れ方法は表面の仕上げによって変わります。間違ったお手入れをしないためにも、チェックしておきましょう。


【ウレタン塗装した無垢フローリングのお手入れ】
ウレタン塗装は、表面に膜を張るような塗装で光沢や耐水性がその特徴です。

日々のお手入れとしては、乾拭きと掃除機が推奨されています。もし汚れが目立つ状態になっても、紙やすりは使わないようにしましょう。表面の塗膜にキズがつき、かえって目立ってしまう可能性もあります。

基本的にワックスの再塗装は必要ありませんが、定期的にワックスでメンテナンスすることでツヤを出すことも可能です。ただし、ウレタン塗装に適したワックスかどうかを確認したうえで使うようにしましょう。


【オイル塗装した無垢フローリングのお手入れ】
オイル塗装はウレタン塗装と違って木材へ浸透し、木の質感を残したままキズや汚れから守ってくれる塗装です。

日々のお手入れは、ウレタン塗装と同様に乾拭きと掃除機が基本。取れづらい汚れに対しては、一般的に紙やすりが使用可能と言われています。やすりがけの後にはオイルの再塗装も必要です。

オイル塗装は定期的な塗りなおしが必要とされています。乾燥しやすい時期が近づいてきたり、部分的にカサカサしてきたりというタイミングで、オイルを塗りなおして乾燥から守ることをおすすめします。


【種類にかかわらず、汚れには早めの対処を】
いずれの表面処理でも、汚れを放置していると塗膜のスキマなどから木材の奥へと浸透してしまう可能性があります。「コーヒーや油などをこぼした」「黒いシミに気が付いた」、そんな時は早めの対処が大切でしょう。
 

まとめ

天然木の質感が人気の、無垢材フローリング。お気に入りのフローリングだからこそ、シミや汚れはしっかり落としたいところです。中でも、いつの間にかできやすい黒いシミへの対処法は知っておいて損はないでしょう。

「お酢」という意外なアイテムが有効であることも解説いたしましたが、同時に大切なのは適切な手入れと汚れの「早期発見」です。お部屋をキレイに保つために、記憶に残しておきましょう。