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玄関リフォームで押さえておきたいポイント

玄関リフォームで押さえておきたいポイント

玄関は、その家屋の第一印象を決める場所と言われます。

明るく、収納によって整理されている玄関がある家は、家全体も明るくきれいな印象を与えてくれるでしょう。反対に、玄関が薄暗かったり、散らかっていたのでは、家の印象もあまりよくないと感じるのではないでしょうか。暗かったり、収納の使い勝手の悪い玄関はリフォームしたいところですが、玄関は消耗箇所が比較的少ないので、家全体や他の箇所のリフォームを行う場合でないと、リフォームを検討する機会が少ないというのが現状でしょう。

でも、先に述べましたように、玄関はその家の印象を決める大事な場所です。また、家族が高齢化したり、身体が不自由になり、バリアフリーにする場合には、優先的に直す必要が生じる箇所でもあります。

そこでこの記事では、玄関をリフォームする上で押さえておきたいポイントを、ドアや、収納など設備ごとにわけて紹介していきます。

 

玄関ドアをリフォーム

玄関はその家の顔とも言われます。その中でもドアは、まずはじめに目に入る場所でしょう。家の印象を決めるのは玄関なら、玄関の印象を決めるのはドアと思う方も多いのではないでしょうか。

また、ドアは玄関の印象だけでなく、防犯、防音、隙間風を防ぐ、気密性を高める等の機能面においても大きな役割を果たすとされます。

玄関ドアは大きく分けて、ドアタイプの開き戸と、引き戸に分けられます。詳しく見ていきましょう。


開き戸について

開き戸とは、洋風のドアのことを指します。引き戸と比べ、それほど広くない玄関にも設置できるのが特徴のひとつです。開き戸には両開き戸、片開き戸があります。日本の家屋では片開き戸が多く使われるようです。

開き戸の開口部を広くとるときは注意が必要です。玄関が奥まった構造である場合、開口部を広くとると、その分、ドアが大きくなりますので、ドア部分が壁にぶつかり90度以上開かなくなることもあります。ですから、開口部の広さを決める時は、ドアの外側にどれくらいスペースが残されているかを考慮することをおすすめします。

また、ドアを開けて室内に入る際に、ドアの周りにスペースが確保できていないと入りづらくなることもあるでしょう。健常者なら問題ない場合でも、車椅子の場合にはドアをよけるために、いちいちバックしなければならないことも。ドア周りのスペースは十分に確保して、出入りがしやすい構造にしましょう。


引き戸について

引き戸といえば伝統的な日本家屋に採用されている出入口というイメージが強いと言われてきました。でも、近年は洋風家屋にも採用されるようなデザインの引き戸も登場し始めています。

引き戸は横にスライドさせる構造上、左右どちらかにスライドさせるためのスペースが必要です。それが出来なければ、間口の一部を塞ぐこともあり得ます。

引き戸の最大のメリットは、出入りする際に前後のスペースを必要としない点と言われます。

ですから、車椅子や高齢者の方にとっても不都合がない優しいつくりであるとされます。病院の出入口には引き戸が多用されていることも、その理由からであることがわかりますね。


ドアの材質について

ドアの材質は大きく分けて木製または金属製の二つに分かれます。金属製は木製に比べて加工しやすいというメリットもあります。しかし、熱伝導率が高く、冬場は冷えやすいのがデメリットでしょう。

木製のドアは金属製に比べて断熱性に優れているのですが、時間の経過と共に表面がはがれやすくなり、定期的なメンテナンスが必要である点がデメリットでしょう。
 

玄関収納をリフォーム

玄関リフォームで押さえておきたいポイント

玄関をリフォームするきっかけのひとつが収納です。靴や傘などが収納しきれず溢れているのはなんともみっともないですね。家全体の印象も悪くなってしまうでしょう。

でも、玄関において収納に使えるスペースは限られいることがほとんどです。いかに有効に活用できるかがポイントになりますね。


デッドスペースを活用

玄関は狭いとはいえ、意外と使っていないスペースもあるものです。そういう場所を見逃さず上手に使うことが重要でしょう。

例えば、玄関の天井部分はそのままになっていることがほとんどではないでしょうか。この部分を収納スペースに使えば、今まで収納しきれなかったものもすっきり収まります。一方、天井部分を収納にした場合には、出し入れが面倒になることも。普段はあまり使わないものを入れる工夫をしてみましょう。


窓の部分を収納に

思い切った案として、玄関の窓の部分を収納にしてしまう方法があります。つまり、窓を塞ぐのです。そんなことをしたら玄関に光が入らなくなり暗くなるじゃないかという意見もあります。確かにそうなのですが、玄関の窓は北側に設置されている場合も多く、窓があってもさほど光は入らないと言われます。そうであるならば、収納を優先させ、明るさは照明を設置するという方法も考えられますね。


このように、玄関の収納を増やし、玄関回りがすっきりすると家の印象アップも期待できるでしょう。

玄関の床リフォーム

玄関リフォームで押さえておきたいポイント

玄関床は、土足で入る場所です。ですから汚れに強い素材を選ぶことが重要とされます。主な素材は、タイル、コンクリート、天然石が挙げられます。


タイル

タイルはもっともポピュラーで、デザインや素材などの種類が豊富な床材と言われます。

タイルの場合、素焼きのタイルを使うと滑りにくいのですが、汚れやすい特徴もありです。また、うわぐすりを使ったタイルの場合には、汚れには強いですが、滑りやすい材質です。

家族構成なども考慮して、最適なタイル選びをおすすめします。


コンクリート

モルタルとも呼ばれるコンクリートは、仕上げ方で見た目や印象が変わる床材でしょう。金コテ仕上げ、ハケ仕上げ、ステンシルコンクリートと様々な仕上げ方法があります。

コンクリートの場合には、写真だけでは質感がよくわからないことも多いので、サンプルを手に取って確認することがよいでしょう。


天然石

玄関の床部分に使われる天然石は、大理石と御影石が代表例です。
 
大理石は光沢があって高級感があるのですが、汚れやすく、滑りやすく、すぐに拭き掃除をしないと跡が残ることもあるので、メンテナンスが大変と言う方も多いようです。

御影石は大理石ほど光沢はないのですが、その分、汚れには強いとされます。

天然石を選ぶ場合にも、メリット、デメリットを把握しておくことが大切ですね。
 

まとめ


いかがだったでしょうか。玄関は様々なパートで構成されています。部分的に直すだけでも印象がずいぶんと変わることがお分かりいただけたでしょうか。家の雰囲気にあった素敵な玄関にリフォームしてくださいね。