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自分でできる壁リフォーム。ポイントをご紹介

自分でできる壁リフォーム。ポイントをご紹介

壁のリフォームとなると、「一般人は手が出せない」「もっぱらプロや業者の領域」というイメージがあるかもしれません。もちろん、壁を取り払い、また、新たな壁を建てるような工事は、資格も必要でしょうし、業者でないとできません。でも、壁のリフォームは取り払ったり、一から壁を建てるものばかりではありません。壁紙の交換や、塗り替え、そしてちょっとした修復など、ワンポイントで印象を変えることも立派なリフォームと言えるでしょう。

そこで、この記事では業者でなくともできる壁のリフォームを、壁の種類を説明しつつ、ご紹介していきます。
 

壁リフォームの種類

自分でできる壁リフォーム。ポイントをご紹介

壁のリフォームというと、簡単なものでは壁紙を貼ったり、塗料を塗ったりすることが思い浮かぶでしょう。このほかにもいくつかあります。以下、ご紹介していきます。

壁紙の貼替え
一番ポピュラーな壁リフォームと言えます。その方法は、古い壁紙を剥がし、新しい壁紙を貼る。これだけです。壁紙はホームセンターやネット通販で豊富に揃っています。また、貼り替えるための器具も同様に手に入れることができます。具体的には、ハケ、ヘラ、圧迫用ローラー、壁紙用定規等です。セットで販売されている場合もあります。

DIYの場合には、手間と時間がかかる場合もあり得ますが、費用をかなり抑えることができる点が魅力的と言えるでしょう。

塗装リフォーム
塗装リフォームは、壁紙の上からペンキで塗る方法や、壁紙を剥がして、漆喰、珪藻土等を塗る方法などがあります。

(1) 漆喰について
漆喰とは、水酸化カルシウム、炭酸カルシウムを主成分としたものです。お城や、蔵の外壁などで見たことがあるかもしれませんね。外壁に使われるだけあって耐久力は比較的高いと言われています。綺麗な白色が長期間もつ点が特徴のひとつです。また、火災にも強い特性があるとされ、建築基準法の条件も満たします。さらに、万が一燃えたとしても、有害物質が発生しない点も特徴でしょう。また、漆喰は湿度を吸収したり、排出したりする機能ももっています。

これにより建物の結露を防ぎ、カビを防ぐ効果も期待できます。さらに、シックハウス症候群の原因物質を吸収する効果もあることが分かっています。このように漆喰は綺麗な白い外観もさることながら、内壁として優れた機能も有していると言われる素材です。

漆喰を塗るとなると本当に素人にできるか、疑問を抱く人もいるかもしれません。でも、最近では、自分で水を加えて練る必要がない「練りこみタイプ」の漆喰が販売されています。ヘラ板に盛ってコテで塗るだけの手順なので、素人でも挑戦できそうです。なお、粉状の漆喰を水で溶く場合には高速撹拌機が必要とされます。サイズも大きめで、価格も5万円ほどします。しかも均等に溶くのは、技術と経験が要求される作業。DIYでは、粉状漆喰の使用は避けた方がよさそうです。

(2) 珪藻土について
珪藻土の内壁リフォームも人気です。珪藻土とは、植物プランクトンの死骸が沈殿して化石になった土のことを言います。

内壁としての珪藻土の大きな特徴は調湿機能です。人間にとって快適な湿度である、40%から50%を保ってくれるとされます。「呼吸する壁」と呼ばれる所以です。珪藻土の調湿機能は上述した漆喰をしのぎます。

また、臭いを吸収する機能も優れています。ですから、ペットを室内飼いしている人たちにも珪藻土の壁は人気の傾向です。

さらに断熱や防火機能にも優れるというメリットも注目したい点です。
塗り方は漆喰と同じです。ヘラ板で盛ってコテで塗っていきます。2度塗りがポイントです。漆喰に比べ粘度がありますので、塗りやすい特徴もあります。水で溶いた状態のものがホームセンターやネットショッピングでも販売されています。

(3) 砂壁について
砂壁は和室の内壁によく用いられる素材です。日本の家屋に昔から使われてきただけあって、調湿作用に優れています。また、シックハウス症候群の原因物質を吸収する効果もあると言われます。さらに、砂で出来ていますので防火効果も高めです。

ただ、砂壁は時間の経過とともにボロボロと剥がれ落ちやすく、掃除に手間がかかるというデメリットもあります。ですから、砂壁の上に下地材を貼り、壁紙を貼ってしまうリフォームや、漆喰や珪藻土に塗りなおすリフォームを見かけるようになりました。

もちろん、砂壁を塗りなおすリフォームをDIYとして行うことも十分可能です。漆喰や珪藻土と同様に、水で溶いた状態の砂壁も販売されています。
 

もっと手軽に。壁リフォーム

自分でできる壁リフォーム。ポイントをご紹介

今まで紹介してきたリフォーム事例は、壁全体を貼ったり、塗ったりするものでした。ただ、全体を直すことばかりがリフォームというわけではありません。ワンポイントを直したり、アレンジするだけでも部屋の雰囲気は十分に変わります。
それでは以下で、もっと簡単な壁リフォームをご紹介していきましょう。

タイルで壁リフォーム
壁の一部分にタイルを貼るだけでも十分なアクセントになります。

タイルは種類も豊富ですし、部分的に使うだけならば費用も抑えられます。また、貼り替える作業も比較的容易と言われます。

タイルで部分的にアレンジすることに慣れたら次のステップとして、もっと広範囲にリフォームしてみるのも良いでしょう。

ウォールステッカーでアレンジ
ウォールステッカーは壁に簡単に貼ることができ、なおかつ、剥がすのも簡単です。ですから賃貸の壁にも手軽に使えそうです。初心者がDIYで壁リフォームするには適していると言えます。

マスキングテープで
マスキングテープも簡単に貼ったり剥がせたりできます。壁を傷つけることなくリフォームできますので、こちらも初心者におすすめです。
 

まとめ

壁リフォームをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。壁のリフォームとなると大がかりなものを想像された方も多いと思いますが、案外、自分でできるかもしれないと感じたのではないでしょうか。自分でリフォームした壁は愛着もひとしおです。
是非とも、トライしてみてくださいね。