毎日使う場所でありながら、トイレの標準的な広さがどれくらいか把握している人は少ないのではないでしょうか。居室だと広ければ広いほど嬉しいものですが、トイレは広すぎても狭すぎても使いにくい特殊な空間とも言えます。また、広さによってレイアウトやできることが大きく変わってくるのもトイレの特徴。
さまざまな広さの中から、今回は2畳のトイレに着目。トイレで2畳というとかなり広々とした印象になり、介護用など幅広い使い方もできる空間になります。
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一般的なトイレの広さは1畳程度!
大前提として、トイレはどれくらいの広さが標準的なのでしょうか。結論から言うと、一般的なトイレは0.4坪もしくは0.5坪程度。地域によって畳の広さは異なりますが、おおむね1坪=2畳と考えられるので、だいたい0.8畳〜1畳程度のトイレが多いということになります。
間取りの制約が大きいマンションだと0.4坪タイプ、自由度の高い戸建てだと0.5坪タイプが多いようです。皆さんの自宅もおそらくこのどちらかのタイプである場合が多いのではないでしょうか。要するに、トイレは1畳前後あれば十分に機能するということ。
便器・ペーパーホルダー・タオル掛けといった最低限の機能だけであれば0.4坪タイプで問題ないですが、手洗い場や介護用の手すり、壁面収納などを追加しようとするとスペース不足になります。トイレの機能面を充実させたい場合には、より広い床面積を確保する必要があるでしょう。
2畳あれば収納や手洗いも自由自在
トイレは1畳あれば十分ですが、2畳のスペースを確保しておけばレイアウトがより自由になります。2畳のトイレのメリットについて見ていきましょう。
余裕を持って手洗い場を設置できる
最近ではタンクレストイレが増えてきていますよね。タンクレストイレは一般的に節水効果が高く、省スペースと言われています。ただ、本体上部に手洗いが設けられていないので、手洗い場を別に用意する必要があるという問題点もあるのです。洗面所に隣接しているのであれば問題ないかもしれませんが、トイレの中に手洗い場を設けるとなればスペースが必要になります。
こうした時、2畳のトイレであれば比較的自由に手洗い場を配置可能。1畳前後のトイレだとコンパクトタイプしか選べないことも多いですが、2畳もあればデザインだってある程度自由に選べるのも嬉しいポイントです。
収納スペースも何のその
もう一つ注目したいのが、収納スペースの存在です。トイレは消耗品を多く使う場所であり、意外と物が多くなりがちですよね。スッキリ見せるために収納を設けようとしても、便器の背後上部のスペースくらいしか活用できない場合がほとんど。その点、2畳あれば側面や便器の正面にあたる壁面に収納を設置することも可能なため、ストックを効率的に収納することができるでしょう。
介護が必要なら2畳がおすすめ
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ここまで2畳のトイレのメリットをご紹介してきましたが、特におすすめしたいのが介護を必要としているご家族が使用するケースです。要介護者にとって生活上の大きなハードルとなりがちなトイレ。安全かつ快適に使ってもらうためには、手すりや車いすを横につけるスペースが重要になってきます。
標準的な1畳前後のトイレだと、手すりや車いすスペースを設けることはおろか、車いすで入れる幅の入口を設けることすらままならない場合もあるでしょう。即時ではなくとも、将来的に介護の可能性が見込まれるのであれば、当初からトイレは2畳程度確保しておくのがおすすめ。間口を広めにしておけば、中折れ戸や引き戸を設置することもできるので、廊下を広々と使えますね。
小便器を取り付ければ経済的!
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男性トイレに取り付けられている小便器と言えば、オフィスや店舗など公共空間のトイレ限定というイメージがあるかもしれません。しかし、2畳のトイレであれば一般家庭でも設置可能。
実は、小便器は節水効果が高く経済的と言われています。男性陣が小便器を使うようになれば、それだけで水道代や電気代の節約になるかもしれません。さらに、小さな男の子のいる家では、便器に向かって立って用を足すことで尿ハネに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。小便器を設置することにより汚れを軽減することができ、掃除の手間も省けるのです。
便器・小便器・手洗い場が揃ったトイレは、家のトイレでありながら、もはや公共空間の立派なトイレと機能的には同等。トイレを2畳にすれば、機能性が大きく向上すると言えるのです。
まとめ
家のトイレは1畳前後が標準的であり、1畳あれば十分機能的な空間にすることができます。ただ、手洗い場や介護用設備を導入しようとするには狭いのも事実です。将来にわたって快適なトイレにするためには、10年後・20年後のライフスタイルまで想像しながら、レイアウトの選択肢を増やしておくことも大切。
2畳のトイレにすることで、選択肢の数をより増やすことができます。将来に向けての投資という面からも、少し余裕を持ったトイレプランを考えてみてはいかがでしょうか。
・参考:&Reno「快適なトイレの広さって何畳くらい?トイレのサイズを検証してみよう」
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