すっかり定着した温水洗浄便座のウォシュレット。最近では、ウォシュレットのあるトイレでしか用を足せないという方も増えていると言われます。
自宅にウォシュレットを設置したいものの、手間や時間がかかるので面倒という方もいます。しかし、ポイントを押さえれば誰でも簡単にウォシュレットの取り付けが可能です。このコラムではウォシュレットを自分で取り付ける方法をご紹介します。
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ウォシュレットを取り付ける前の確認事項
ウォシュレットを取り付ける際には、事前の準備をしましょう。ウォシュレットを購入したものの、自宅のトイレに合わなかったというケースもあるようです。スムーズな取り付けをするには、以下の3つのポイントを押さえてください。
コンセントの有無
ウォシュレットは電化製品なので、コンセントが必要です。最初にコンセントの位置を確認して、ウォシュレットの取り付けが可能なのかをチェックしましょう。コンセントがトイレ室内に無い場合は、増設工事が必要です。
トイレ室内にコンセントはあるものの、ウォシュレットの電源コードが届かないケースもあります。延長コードを使用するご家庭も稀に見かけますが、漏電による火災の危険があるので使用は控えましょう。
便器の確認
ウォシュレットには、さまざまなデザインやサイズがあります。購入の際には、自宅の便器のサイズを確認しましょう。その際、便器の周囲のスペースもチェックします。便器と壁の位置が近いと、取り付けが難しい場合もあります。
工具の準備
ウォシュレットの取り付けに必要な工具は以下の通りです。
- プラスドライバー
- マイナスドライバー付きのスパナ
- モンキーレンチ
プラスドライバーやマイナスドライバー付きのレンチは、ウォシュレットを取り付けるときに重宝します。また、モンキーレンチは古い便座を外すときなどに使用します。ホームセンターで売っているので、前もってそろえておきましょう。
ウォシュレットの取り付け方
ウォシュレットの取り付けは、4つの手順に分かれます。スムーズに取り付けができるように、あらかじめ作業手順を把握しておきましょう。
水を止める
最初に止水栓を閉めて、水の流れをストップさせましょう。止水栓はトイレタンクの横やふたに付いていますが、見つからないときは水道メーター付近にある止水栓を閉めましょう。水の流れがストップしたことを確認したら、次の作業に進みます。
給水管に分岐金具を取り付ける
ウォシュレットを使用するには、分岐金具の取り付けが必要です。最初に給水管を取り外してから、分岐金具を取り付けます。その後、フレキシブル管を取り付けましょう。給水管を取り外すときは、床に水が落ちないように注意してください。
便座を外す
ウォシュレットを取り付けるために、古い便座を外します。モンキーレンチなどの工具を使い、丁寧に取り外しましょう。便器の周りが汚れている場合は、取り付ける前に掃除しておきましょう。
ウォシュレットを取り付ける
古い便座を外した後は、ウォシュレットの取り付けです。メーカーやモデルによってはウォシュレットの下にプレートを付ける必要があるので、事前に確認しましょう。ウォシュレットを設置したら、給水ホースと電源の接続をします。最後に試運転をして、問題がないかをチェックしましょう。
既存の便座を処分する際には、処分方法を確認しましょう。自治体によって不燃ゴミか粗大ゴミかの違いもあるので、市町村役場に問い合わせておくのがおすすめです。
取り付けの際にトラブルが発生したら
ウォシュレットを説明書の記載通りに取り付けたものの、不具合が発生するケースもあります。ここでは、トラブルが起きたときの対処法をご紹介します。
ウォシュレットの取り付けで起きるトラブル
ウォシュレットを取り付けるときには、水漏れに注意しましょう。止水栓をしっかりと閉めていないと、室内が水浸しになるおそれもあります。また、止水栓の部品の劣化や作業中の破損により、水漏れする場合もあります。水が止まらないときには、早めに業者に連絡をしましょう。
自分で取り付けるのが難しいときはプロに依頼するのがおすすめ
自分で取り付けようとしたものの、既存部品の劣化によってうまく取り外せないことがあります。難しいと感じたときは、早めに専門業者に相談しましょう。専門業者に依頼する場合には以下のポイントを確認します。
- 実績の有無
- アフターサービス
- 無料の見積もり
費用や工事内容のトラブルを避けるためにも、依頼する際には上記のチェックを忘れずにしましょう。
まとめ
ウォシュレットを自分で取り付ける場合、しっかりとした準備をしましょう。止水栓やコンセントの位置の確認、便器の周囲のチェック、工具の準備を怠らないようにします。作業をする際、あらかじめ基本的な流れを覚えておけばスムーズに取り付けられるでしょう。
作業の途中でトラブルが発生したら、速やかに専門業者に相談を。その際、アフターサービスや実績の有無の確認をしておくと、専門業者とのトラブルも回避できます。
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