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トイレの調子が悪いから交換したい!気になる費用や注意点まとめ

毎日使うトイレは漏水や故障などトラブルが起こりやすい場所。老朽化や汚れが目立つようになって交換したい、と考えている人もいるでしょう。そこで今回は、トイレの交換にまつわるあれこれをピックアップ。意識しておきたい注意点や気になる費用などを解説していきます。

交換前に確認しておきたい排水方式とトイレのタイプ

まずは、トイレの交換にあたってあらかじめ確認しておきたい2つのポイントをご紹介しましょう。1つは排水方式の違い、もう1つはトイレのタイプの違いについてです。

壁排水と床排水

洋式トイレの排水方式は、配管の接続によって壁排水と床排水の2つに分類することができます。壁排水は、配管が壁や立ち上がっている竪管に接続されているタイプのこと。便器の後ろ側を見た時に配管が目視できるものは壁排水と考えてよく、マンションや団地といった集合住宅で広く普及している方式です。

一方、床排水は床に開いた排水管に便器が直接接続されており、便器の周りを見ても配管がありません。戸建住宅で多く見られる排水方式で、壁排水と比べてスッキリした見た目が特徴です。どちらがいい/悪いということではなく、排水方式の違いによって選べる商品が異なる場合があります。交換する便器を購入する前に、必ず自宅のトイレがどちらの方式なのか確認しておきましょう。

交換内容に影響を与えるトイレのタイプ

排水方式と合わせて確認しておきたいのが、自宅のトイレのタイプです。トイレには主に次の3タイプがあります。

  • 組み合わせ型トイレ:便器、便座、タンクが独立しているタイプのトイレ
  • タンク一体型トイレ:便器、便座、タンクが一体化しているトイレ
  • タンクレストイレ :タンクがなく、便器と便座が一体化しているトイレ

従来型の古いトイレは組み合わせ型であることが多く、新しいものになるとタンク一体型やタンクレスになる傾向があります。トイレを交換する場合、組み合わせ型であれば調子の悪い箇所だけ交換するということが可能です。例えば、便座の汚れが目立つのであれば便座だけの交換、タンクに不具合があるならタンクのみの交換ができるといった具合。

タンク一体型やタンクレストイレとなると、仮に便座だけの調子が悪かったとしても、便座のみの交換が難しくなります。一部分の交換が必要な場合でも、すべてを丸ごと交換しなければならないことも。タイプが違うと、交換の仕方や範囲まで変わってくるというわけなのです。

便器ごと交換するのか、ウォシュレットを設置するのか

トイレのタイプが違うと、交換の範囲が変わってくるとお話ししました。タンク一体型やタンクレストイレでは便器ごと交換せざるを得ない場合が多いわけですが、組み合わせ型からタンク一体型やタンクレスに変更したい時も、同様に便器ごと交換しなければなりません。

また、築年数が古い物件では和式トイレが残っていることもあるでしょう。和式トイレから洋式に交換する場合にも、当然のことながら便器ごと交換する必要があります。

一方、組み合わせ型トイレの交換に関しては、先ほどもご紹介した通り部品ごとの交換が可能です。タンクや便座など一部だけを交換することになるので、一般的には、丸ごと交換するよりも安価に工事できます。加えて、新たにウォシュレットを設置するのであれば便座だけの交換で済むため、同様に比較的リーズナブルに交換できるのです。

このように、トイレのタイプや目的をハッキリさせた上で、コストとのバランスを見ながら交換方法を検討するといいでしょう。

気になる費用相場を見てみよう

続いては、トイレ交換の内容ごとに費用相場を見ていきます。

  • 便座のみの交換(ウォシュレット設置を含む):5〜10万円程度
    ※トイレ内にコンセントがない場合は別途電気工事の必要あり
  • 便器の丸ごと交換(洋式から洋式への交換):3〜21万円程度
  • 便器の丸ごと交換(和式から洋式への交換):15〜57万円程度

 (出典:リショップナビ)

こうして見ると、やはり便座のみ交換する場合がもっとも安価であることがわかりますね。ウォシュレット設置に至っては、方法さえわかっていればDIYで行うことも可能。DIYなら便座の購入代金のみで交換できますから、さらに安く抑えることができます。

便器の丸ごと交換で費用の幅が広いのは、便器のグレードによって大きく費用が異なるため。先述のトイレタイプで言えば、組み合わせ型<タンク一体型<タンクレスの順に価格が高くなる傾向にあります。

和式から洋式への交換となると、さらに費用はアップ。和式から洋式への交換は単に便器を交換するだけに留まらず、床・壁のリフォームや配管の付け替え工事、電気工事といった大掛かりな工事が必要となります。そのため、洋式同士の交換に比べ費用が割高になるのです。費用を抑えたいなら、LIXILの「和風アタッチメント」がおすすめ。和式トイレの設備はそのままに、上から洋式トイレを被せるような形になるので、2〜3万円程度で工事が可能です。

まとめ

トイレ交換と一口に言っても、さまざまな交換方法があるということがおわかりいただけたのではないでしょうか。内容によってコストが異なってきますから、まずは見積もりを取りつつ、最適な交換方法を検討してみるといいでしょう。毎日使うトイレを交換して快適度がアップすれば、住み心地が大きく向上するかもしれません。