家をリノベーションする際、リビングや居室にこだわることはあっても、トイレまで考えがいっていないという人もいるかもしれません。しかし、トイレは家族が毎日使う場所であり、トイレのデザインにこだわると毎日の生活に彩りがプラスされます。狭くて閉鎖的な空間だからこそ、他の部屋では実現しづらいこだわりを詰め込むことも可能。
今回は、思わず真似したくなるようなトイレのデザイン事例を5つご紹介。事例を参考に、自宅トイレのこだわりデザインを考えてみてはいかがでしょうか。
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事例1:シックな色合いと素材感
1つ目の事例は、一見シンプルな中にこだわりが詰まったトイレデザイン。白い壁と組み合わせるのは、便器背後のダークなモスグリーンのアクセントクロスです。床には黒大理石調のタイルをあしらい、全体的にシックな印象を受けます。収納扉はダークブラウンのウッド調で、素材感が見事にマッチしていますね。
便器やペーパーホルダーといった設備は基本的な物を使っていますが、異なる素材感を組み合わせることによって、単調でない空間を作り出しているのです。
事例2:清潔感のあるクロスと個性的な床タイル
続いてご紹介するこちらの事例も、一見シンプルな印象ですよね。ただ、部分ごとに見ていくとあらゆるところにこだわりが見られます。まず目に入ってくるのが、上が淡いスモーキーブルー、下がホワイトで彩られた壁。適度な個性を加えつつ、トイレにふさわしい清潔感も感じさせてくれます。
次に注目したいのが、色合い豊かで形が面白い床タイル。この不思議な形のタイルは「コラベルタイル」と言い、最近インテリアで注目される個性派のタイルです。悪目立ちしてしまうかと思いきや、どんな空間でも馴染むから不思議ですね。
ペーパーホルダーやタオル掛けも、世界観を演出するこだわりデザインのものをチョイス。1つ1つの箇所に手を抜かないことで、全体的なおしゃれ感をアップしています。
事例3:ポップでハッピーな世界観
トイレは閉鎖的な空間だからこそ、それを逆手に取って自由な世界観を表現するのも一つのやり方。3つ目にご紹介するトイレは、入った瞬間に思わずハッピーな気持ちになるような唯一無二の世界観を表現しています。
まず目に飛び込んでくるのは、壁面全体の鮮やかなレモンイエロー。壁の下側はベタ塗りですが、上側は大きめのドットがあしらわれています。思わず全体をどちらかで統一したくなるところですが、あえて上下半分で切り替えているというところがポイント。変化をつけることで、個性はあるけれど飽きの来ないデザインに仕上がっているのです。
壁の主張が強い分、便器はシンプルなタンクレストイレ、ペーパーホルダーや温水洗浄便座のリモコンなどはシンプルなもので統一。全体のバランス感覚もおしゃれポイントと言えるでしょう。
事例4:ここはおしゃれな古着屋?
なぜお店のトイレを紹介するのか?と思った人もいるかもしれませんが、これもれっきとした一般家屋のトイレ。特に注目なのが、便器に隣接して設置されているアンティーク調の手洗いスペースです。手洗い場というより、一瞬小さなアンティークテーブルのようにも見えるデザインで、毎回トイレで手を洗うのが楽しくなりそうですよね。
カウンターだけでなく、蛇口や正面にある鏡もアンティークチックな世界観を演出。デザインにこだわるだけでなく、手洗い場後ろの壁がちょっとした小物置きになっていたり、便座の背後に扉付きの収納が設けられていたりと、トイレとしての機能性もしっかり確保されています。
さらに、床は石目調のタイル、手洗いボウルは縁の高さがあるものを使用しており、水ハネ防止や掃除のしやすさも考えられているのです。
事例5:バストイレ一体型も捨てたもんじゃない
賃貸や分譲の物件を探す際、バストイレ別という絞り込み項目があるくらい、日本の住宅はバストイレ別が好まれます。しかし、海外ではどちらかと言うとバストイレ一体型が一般的ですよね。場合によっては、バストイレ一体型の方が省スペースで効率的という場合もあるのです。
そんな好例が、最後にご紹介する5つ目の事例。水色のタイルが印象的な洗面台とバスルームの間に、仕切り壁を立ててトイレを設置しています。海外のようにバスルームと完全に一体化しているわけではないので、トイレや洗面台が濡れてしまう心配はありません。
この家の場合、子どもとの時間を大切にするため、リビングをとにかく広くしたいというのが希望でした。そのため、バストイレ一体型にすることで貴重なスペースを捻出しているというわけなのです。必ずしもトイレを個室にする必要はない、という発想の転換が見事ですね。
まとめ
今回は、全く異なるこだわりをもったトイレデザインの事例を5つご紹介してきました。トイレは日常で何気なく使う場所だからこそ、お気に入りのデザインにすることで当たり前の毎日が鮮やかになります。リビングや居室ではチャレンジできないこだわりがあるなら、思い切ってトイレで実現してみるのもおすすめです。
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